狭いホーム端に整然と並んでアヒル臨回送を撮影する現地(台湾)鉄道迷と我々、日本人鉄ちゃんです。 14,01,12 台湾・浮州站 現地時間08:02頃 EMU100型アヒル臨回送 Canon EOS7D
12日は帰国の飛行機までの間はEMU100型の゛アヒル臨゛を撮影する予定になってました。゛アヒル臨゛って何??と最初にその言葉に接して戸惑う方もいらっしゃうと思います。私も最初は゛何だぁ?゛と思いました。ここで判る範囲内で少し説明が必要かと思われます。まずアヒルと言うのは台北郊外の基隆港で行われている巨大ラバーダック(”黄色小鴨”)の公開の事で、鉄ちゃんの事なら蘊蓄を披露する先輩諸氏も゛それがぁ?゛と首を傾げても到たしかたない事です。要は風呂に浮かぶラバー製の巨大化したアヒルの人形が池や川に浮かぶと言うイベントで、そんなこと位で人が集まるの?と疑問符を持たれると思います。私も同じ意見ですが、これがどっこい!なかなかの人気らしく期間中に何万人の集客を見込んでいるとの事です。台湾でも高雄や桃園で公開され大人気だったそうで、私の認識不足ではありますが日本でも大阪市で公開され好評だった事です(聞けば大阪公開時にはラバーダックが風に流されて大阪環状線の鉄橋に引っ掛かり運転見合せになったトラブルもあったとか?)。
この撮影地はマチさんがどうしても行きたかったらしく、八堵站からタクシーで乗り付けました。なかなか良い撮影地で現地鉄道迷の姿も多く見受けられましたがそれだけに晴れて欲しかったぁ・・・ちなみに運転士もそのへんは承知済みらしくアヒル臨はこの区間は10K/h程度の最徐行運転で通過して行きました。 14,01,12 台湾・八堵ー三抗 EMU100型 5166次 現地時間09:46頃 Canon EOS7D
そしてこのラバーダックの基隆港公開に伴う多客輸送に備えて台鉄では多くの臨時列車を設定しましたがその輸送の車輛不足を補う決め手として白羽の矢がたったのが廃車前提で工場送りされていたEMU100型なのです。この車輛はイギリス製の釣り掛駆動で初代自強号であり台湾で初の優等電車と由緒ある車輛の様です。このEMU100型は定期運転離脱後は波動輸送用に使われ、さらに数年前まで従業員輸送に使われていたとの事でその後、工場に送られ側線に他の解体前提の車輛とならんで編成もバラされ留置となったその光景から誰しもがいずれは解体の運命を察していたとの事で、そのEMU100型が突然、全般検査入場し試運転を経て奇跡の復活を遂げたのですから台湾の鉄道迷が騒がない訳がありません。まぁ~JR東で言えば長野工場に、JR海なら西浜松に、また貨車で言えば半田に、東武で言えば北館林に送られながら奇跡の復活を遂げた様なものですから、その衝撃ははかり知れず、話題になるのもおおいに頷けます。さしずめ東武ゴーナナが北春日部の庫に永年密かに眠ってて、それがスカイツリー効果で波動輸送用に忽然と復活したと思えばその衝撃度が理解出来ると思います。そしてその奇跡の裏にはこの巨大なアヒルがあった訳です。よってアヒル臨とは基隆港で開催されるラバーダックのイベントによる多客輸送のうちEMU100型を使用した臨時列車を呼んでいると理解して良さそうです。
そのアヒル臨ですが営業運転は週末を中心に運転され1往復半が営業運転として設定されています。それ以外に送り込み回送列車も運転さそこそこ撮影チャンスはありそうですが運転区間には好撮影地はほとんどなくマチさんは゛大宮発山手貨物・高島貨物線経由線磯子行みたいなものでまともな撮影地は皆無゛と表現していましたが、それを聞いて撮る前から撮影地の様子がが読めてしまった気がしました。
5166次で樹林から基隆まで運転された後、七堵まで回送され入庫し、再度出区してまた基隆へ回送されて行きます。 14,01,12 七堵站 EMU100型 現地時間11:21頃 Canon EOS7D
朝はホテルの朝食開始の7時に合わせて身支度を整えて食堂に集合します。手っ取り早く朝食を住ませ、機材以外はホテルに預けてタクシーで站に向かいます。この日、台北は曇空でした。前日の11日は快晴だった様ですが、残念ながら12日は天気は良くありませんでした。そのために私は EOS7Dにレンズを2本だけの極めて軽装(゛やる気がない゛とも言いますが)で出撃する事にしました。
台北駅から普通列車に乗ってアヒル臨のダイヤに合わせて動き回って撮影していると若かかりし頃、鶯谷のホームや西日暮里のホームでゴナナや特急電車を、田町のホームからブルトレやゴハチをと歩き回ったあの頃を思い出させてくれます。午前中だけでも東へ西へ、そして南へと歩き回り数カット撮影出来たのと天気も芳しくないので昼前には満足し引き上げる事にしました(晴れていたら、時間ギリギリの最後まで撮影していたと思いますが・・・)。私は途中、台北で下車してせっかくなので站周辺を食事がてら街歩きをする事にしました(マチさんたちはまだ撮りたいし、乗ってもみたいとの事)。まったく予備知識もなく站周辺を歩くと三越など日本系列の店舗が多いのにはビックリ!ユニクロはともかくダイソーまでありましたが、台湾にしかない製品があれば購入しても良いのですが、日本とまったく同じ製品が少し高めで販売されているのであえて買う必要はなく見るだけで済ませてしまいました。また一歩街中に入れば台湾の人が経営する地域密着のお店が並び、私はそちらに惹かれたのは言うまでもありません。いろいろ廻りましたが、買う程の物はなかったものの街歩きではじめて台湾に来たと言う実感が湧きました。
七堵站で発車待ちの間に奇跡の復活を遂げたMMU100型をバックに記念撮影をしました。わが国の教祖様も大井の庫からサイボーグではなく抵抗制御ままで奇跡の復活を遂げて欲しいものです。 14,01,12 七堵站 EMU100型 現地時間11:10頃 湘南チサ區さま撮影 Canon EOS7D
同一便で帰国する美抑解様とは荷物もあるのでホテルで15時に待ち合わせをしましたが歩き回り疲れたのでかなり早目にホテルに戻っていたら、程なく美抑解様も戻って来ました。預けた荷物を受け取ってそそくさとタクシーで台北・松山空港へ向かいます。空港に行くタクシーは片言の日本語を話すので助かりました。
搭乗手続き後空港の美抑解様の特松マイレージガードのおこぼれを頂戴しラウンジで搭乗時間までまったりと時間を潰していました。帰路の機材は767-300でした。往路が最新型の787だったのでさほど古くない767-300でもみすぼらしく思えてしまうのは不思議です。往路は空席もあったものの復路は連休中のためかほぼ満席でした。ちなみに隣は台湾女性でしたが落ち着きがなく、こちらも落ち着かず嫌な思いをしました。
羽田空港へは定刻より少し早めの20:30頃に着陸。横浜ベイブリッジが綺麗でした。座席がかなり後ろだったのでほとんどの人が降りた後にゆっくりと機外に出て誰もいない入国審査をすませて税関へ行くと、免税ガードを記入してください!と係りの人に言われ、周囲をみるとみんな書いている・・・書いてないのは自分だけ?と慌てて書く羽目に!
ターンテーブルに向かうと美抑解様の特松マイレージカードのおかげで荷物は何周かしていた様でした。羽田空港国際線ターミナルの駐車場で後から到着する湘南チサ區様を待って駐車場を22:35頃に出発し、自宅には23時少し過ぎに到着する事が出来ました。
EMU100型撮影の合間にやって来た荷物列車です。久々に見る荷物列車に懐かしさがこみ上げてきました。ちなみにこの撮影地は日本で言えばご乱入と言える場所ですが、台湾国内では許容範囲内の様で鉄道員が見ても咎める事もなく、また当たり前の様に現地鉄道迷のみなさまも同じ位置で撮影していました。 14,01,12 百福站 荷物列車 現11:44頃 Canon EOS7D
今回はマチさん、那須さんの綿密なプランニングの上にリーベン車輛K氏のサポートを頂き、はじめての台湾旅行としては大変に充実した行程になり満足して帰国いたしました。ここにお三方に厚く御礼申し上げます。いろいろ我が儘を言いましたが(特に最終日にマチさんに対して)、まぁ私の我が儘は最初から判っていた事ですから諦めてください。
次に連れていってくれるなら今回と同じ、ニョロニョロちゃんが動きが鈍いこの時期に虎尾をメインにプランニングをお願いいたします(ヘロヘロ好きには虎尾はハマります!)。
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