DT200Aの庫 (goo-blg)

初春の台湾鉄ちゃん珍道中 11日編


 朝イチの撮影地に到着して列車を待っているとなんと雨が降ってきて、そのうち本降になってしまいました。信号小屋があったのでその軒先でなんとか撮影しました。   14,01,11 台湾・南迴鐵路金崙站 現地時間08:21頃  Canon EOS7D

 今回の旅行はもともと11日に台南-高雄-台東-冬山間に旧型客車の団臨が設定されていると言う情報を得られた事がきっかけでした。風光明媚な南回線に定期旧客以外に団臨旧客も走るというので私以外は11日をメインに置いていたようです。それだけに11日は是非とも晴れて欲しいところですが゛そうは問屋は卸金”で朝からドヨヨヨ~ん!と曇り空(毒盛)でした。
 前日の予定では7時の客レをホテルの庭先から輝く海バックでシルエット撮影すると言う目論みがのっけから出鼻でくじかれた形で、テンションがどん底まで堕ちてしまいます。前夜の打ち合わせでは時間がなく食べないはずだったホテルの朝食ですが、誰ともなく食堂のテーブルの椅子に座り、朝食を口にしていました。
 07:30に台東からやって来た2台のタクシーで出発します。このタクシーの1台は意外にも女性(大姐)ドライバーでした。当初は我々の過酷なオーダーに答えられるのか?と心配もしましたが、いざ走り出してみるとこの運転手は゛飛ばす!飛ばす!゛湘南チサ區様の言葉を借りると”飛ばしのセンスが充分アリ!”との事で、後半は立場が逆になり我々が大姐にまくし立てられる場面もあるほどでした。


 私と同じで晴至上主義者で更に一眼デジカメラを持っていないリーベン車輛K氏はカメラを一切出さずにただ見ているだけでした。ちなみに我々の周りでは一眼デジカメラを持っていないリーベン車輛K氏やひだ号君などは゛非電化対応゛と呼び、マチさんや那須さん等完全にデジタル移行した人を゛電化対応゛と呼んでいます。  14,01,10  南迴鐵路金崙站南側  現地時間07:55頃  スマートフォン T02D 

 まずは金崙站南側のコンクリート橋で撮影しましたが天気は曇りで、その後本降りの雨になってしまいました。私はタクシーの中にいて不貞寝していても良かったのですが、せっかくの異国の撮影地ですのでEOS7Dだけ持って撮影地へ向かいました。
 金崙站撮影後はロケハンを兼ねて旧客団臨の撮影地を探します。依然、雨が降り続け私はそのテンションの低さから何時しか車内で寝てしまっていました。マチさんとリーベン車輛K氏、それに那須さんはずぶ濡れになりながら撮影地を探していたようです。そしてそのひとつにお立ち台に蛇の死体があったとわざわざ私に報告してくれました。何でも頭が小さく、三角形だったのでハブの可能性が大きいとの事。死後1日程度と言う事で生前にお逢(遭)いしなくて大変に良かったと安堵し、更にこの地には二度と足を踏み入れないと固く誓った次第です。


 台湾では鉄ちゃん(現地では”鉄道迷”と書くそうです)相手の列車はお約束どおりヘッドマークが付きます。その上に旧客を使った団臨と言うことでしたが日本製のスハ43系に類似した客車ではなく、インド製の客車でガッカリです。   14,01,11 台湾・南迴鐵路太麻里車站旧客団臨 現地時間10:23頃  Canon EOS7D

 旧客の団臨は廃止となった多良站跡で撮影したのですが、それまで雨が降っていたので逆光アングルで撮影していたところ、なんと団臨の時刻が迫ってくると雲が切れて太陽が顔を現してしまいました。なんとも屈辱の逆光での撮影となってしまいました。ちなみに多良站は根府川みたいな站で周囲にほとんど民家がなく乗降がほとんどないことから廃止されたものの、廃止された事でマスコミに取り上げられ観光地化されたと言う站で、我々が撮影している間にも観光客が入れ代わり立ち代りやって来ていました。
 多良站で撮影後は大麻里站で旧客団臨が列車交換のために停車するので(10:13-25)大麻里站の北側へ先回りして追っ掛けをしました。ここで団臨の発車を撮影して一段落。他の撮影地へ移動も考えましたがこの周辺が好撮影地であることからここで時間の許す限り撮影する事にしました。


 リゾート地の大麻里站周辺はひたびた街でしたが(伊豆急の富戸駅みたいです。)ちゃんとファミマがあるのにはビックリです。まぁ~そのおかげで煎れたてのコーヒーとシュークリームが購入できるのですが・・・   14,01,10  大麻里街南里港  現地時間10:46頃  スマートフォン T02D 

 昼頃には一旦快晴になったものの何時しか雲が出てきて、スコールがまたやって来ました。さすがに私以外の方たちもテンションは低くなり時間は早いものの撮影地を後にすることにしました。マチさんの提案で台東站に言って駅撮をする事にしました。さらに調べると台東站から次の康楽站まで定期旧客列車の3672次に乗れる時間がある事がわかり台湾の旧客の乗り鉄も出来ます。タクシーで台東站まで行ってもらい、ここで私達は降りてタクシーだけを康楽站へ移動して待っててもらう事にしました。大姐運転手が”まだ時間がたくさんあるけどどうするの?”と聞くのでリーベン車輛K氏が”站で列車を見ている”と言うと呆れ顔で苦笑(って言うか大笑かな?)されてしまいました。
 電化工事たけなわの台東站で撮影しているとかつて台東駐在時代に知り合いになったと言う運転士がリーベン車輛K氏を見つけ、親しげに話しているのには彼の顔の広さに驚くと共に、何処でも友達をつくる事の出来る彼の人柄を見た気がしました。


 街中にファミマが多数見掛けますが、駅構内はセブンイレブンの独壇場の様です。隣には以前からの売店もあり共存共栄といったところでしょうか??  14,01,10  台東站構内  現地時間16:15頃  スマートフォン T02D

 さて、台湾の旧客の乗り鉄が出来るからとやって来た台東站ですが本線が遅れているため接続のために定期旧客列車の3672次は25分程度遅れて発車予定と電光掲示板に表示されました。5分や10分程度の遅れであれば問題ありませんが、さすがに25分以上も遅れればこれから搭乗する飛行機の時間が逼迫する事になります。飛行機は早割りチケットですので乗遅は出来ません。せっかく旧客乗りたさにやって来た台東站ですが、やむなく康楽站まで站前で客待ちをしていたタクシーで移動しましたが、タクシーを待たせた站までタクシーで乗り付けた私達を見て大姐運転手は先ほど以上に大笑いしていました。


 日本ではスハ43系に相当する客車です。発車時刻の相当前から乗っているのは日本人ばかりで車内では日本語が飛び交い、ここは何処?状態でした。  14,01,10  台東站  普快車3672次  現地時間16:00頃  スマートフォン T02D


 本線の遅れの余波でこの列車も遅れ予報がテロップで出てしまいました。飛行機の時刻が切迫するために乗車を断念した旧型客車です。乗れないので記念写真だけ撮影してきました。  14,01,10  台東站  普快車3672次  現地時間16:13頃  スマートフォン T02D  湘南チサ區様撮影

 康楽站と台東飛行場は眼と鼻の先なのに滑走路があるので半周する形となりのす。大事をとって時間的に余裕をもって移動したおかげで搭乗時間には充分間に合いました。フライトは台東18:40-(AE0394)-台北(松山)19:40です。飛行機はプロペラ機らしいとの事でしたがジェット機でした。プロペラ機の乗ったことが事がなかったのでちょっと残念な気もしないでもありませんでした。70人乗りの飛行機は2/3程度の搭乗人員しかなく時刻前にドアのアームドがロックされオンタイムで離陸しました。
 もともと九州より小さい台湾の国内線ですので離陸して飲み物が配られたらすぐに着陸体制に入ります。松山空港は伊丹や福岡空港以上に街中にあるので着陸時の街の光の美しさには圧倒されてしまいます。
 さすがに70人乗りの飛行機で2/3しか搭乗していないので松山空港では荷物はあっという間に出できました。すぐさま今宵の宿のホテルへ移動します。乗ったタクシーは日本でも乗った事もないハイブリッド車で゛台湾のタクシーは凄い!゛と感動してしまいました。
 今晩はリーベン車輛K氏にお願いして台北站近くの特松ホテル(4星ホテル)を用意してもらいました。ホテルに到着すると荷物だけ置いてすぐに街に出る事にします。美抑解様のリクエストで小籠包の美味しい店を目指します。リーベン車輛K氏の後輩で台北駐在の方に事前に小籠包の美味しい店の名称と住所を教えてもらいタクシーの運転手に見せて連れて行ってもらいました。ちなみにリーベン車輛K氏は現地駐在の同僚と呑みに行くと言うので別行動となりました。


 宿泊した家美飯店の室内です。台北屈指の高級ホテルだそうですが我々鉄ちゃんには綺麗過ぎる感も否めません。ダブルと言うよりキングサイズのベットでひとりで寝るかと思うと一抹、二抹いや三抹の寂しさがあります。言葉がわからないのでリーベン車輛K氏に寂しさの解消方法(言葉)を教えてもらえばよかったぁ~(涙)  14,01,10  現地時間21:37頃  スマートフォン T02D

 小籠包の店に到着するとそこは行列が出来る程の名物店の様です。ショーウインドーを見ると現地価格としてはかなり値が張っていて日本と変わらないほどです。とりあえず店員の言うがままに行列の一番後ろに並びましたが、我々のひとつ前に並んでいた女性ふたり連れがなかなかなので”綺麗なふたりだね!”なんて話していたら、店の人が”そこのお二人様どうぞぉ!”と日本語で言うとそのふたりも”はーい!ありがとうございまぁーす”と店内に消えていきました。私が勝手に台湾人と思った女性ふたり連れはなんと日本人だったようです。当然ながら私の言葉が聞こえて理解していたことになります・・・まぁ~けなしたのではなく”綺麗なふたり”と褒めたので問題はないでしょう!(笑)


 ↑:紹介してもらった小籠包のお店です。最近、ショーウンドーでサンプルを見て期待がたかまるって言うのは日本では少なくなりました。
 ↓:出てきた小籠包です。やはり本場なので美味しいに決まっています。サイドメニューを注文せずひたすら小籠包を食べた方が満足する鴨?ちなみにお店の名前は京鼎楼(台北市長春持47)です。  14,01,10  現地時間20:11頃  スマートフォン T02D  


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「鉄ちゃん」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事