今回の事故は老朽化を理由としてはダメだと思います。古い車両でも適切な検査をしていればいつまでも使い続ける事が出来るはずです。 23,06,29 16:57頃 大井川鉄道大和田―福用 12列車 (PS コントラスト修正) Cano経営は厳しいと思いますが自社しか持っていない資源を大切に使っていただきたいと思います。 Cannon EOS R6 MarkⅡ
大井川鉄道は22年9月の台風15号で線路内の土砂流入が相次ぎ、現在も運休が続くいています。被災当初はわずかに金谷ー新金谷間の運転だったものが、まずは神尾ー福用間の採石場跡地から大量の土砂が流出現場は重機による懸命の復旧作業により開通し金谷ー家山間の暫定運転となり、今年になって金谷ー笹間渡温泉間へと延伸しました。
ただ現在でも大井川本線笹間渡温泉ー千頭間では運休が続いており今回、列車分離した列車はその災害で苦しんでいる大井川鉄道を盛り上げようと企画された鉄ちゃん相手の臨時列車で、乗っていたほとんどが鉄道にそこそこ知識があり、事故発生当時から何がどうなってこんな事になったが理解でき、さらに事故後の振替輸送も楽しんでいたと思われ、そこは一般の乗客がなった列車とは異なり幸いだったと思われます。
事故の詳細は追って正式に発表となるでしょうが、知る限り11月28日14:45頃家山駅を発車した臨時51レは起動直後に列車分離を起こしています。乗客に怪我はなく乗り合わせた鉄ちゃんの動画によれば制動管が外れて客車は急排気による非常ブレーキが掛かり停止しています。機関車も同じく客車の少し前で急排気により停止しました。 まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが、列車分離すれば停止する事が実証された事になります。しかし、この事故はそんな笑い話では終わりません。列車分離は鉄道ではあってはならない事故だからです。
明治・大正時代にはこのような事故は良く遭ったようですが、閉塞概念が確立されていなかった当時は列車防護が確立されておらず二次災害で次の事故を誘発したケースもたくさんあります。
撮る専門の私でさえ乗車経験があるくらいですから大井川鉄道としても平日に定期外収入がトカっと入ってくるおいしい列車だと思います。事故対策をして復活してもらいたい列車です。 23,06,29 17:43頃 大井川鉄道金谷―新金谷 13列車 (PS コントラスト修正) Canon EOS R6 MarkⅡ
今回の列車分離は発生当時、大井川鉄道はかなり甘く見ていたようでHPでは「明日からは(29日)からは通常運転します。」と告知したものの後になって当該の客レは運休になっています。私の推測では発生日の夜遅くに国交相(=陸運局)から事故車の保全命令が出て運転不能となったのではないかと思います。また、事故保全とは別に事故の対策もされてないので他の機関車による他の客車での運転も出来ない状態で、運転は電車による定期列車のみとなったようです。
あくまでも私の推測ですが今回の事故は自連内の部品摩耗ではないかと思っています。自連は本体と胴部分(ナックルとも言います)と自連内部にある鍵とその鍵を引き上げて自連を解放位置にするピンの4つです。今回はこの中で鍵とピンとの接合部分が摩耗したか、あるいは胴は鍵が引っ掛かり解放状態にならないようになるのですが、これが摩耗によりナックルと鍵との接合部分の摩耗により自連が解放されてしまったのではないかと思っています。どちらにせよ老朽化を第一の理由するでしょうが、日々の検査をちゃんとやっていれば防げた事故に思えてなりません。少なくとも国鉄で言う交検(一部私鉄では月検査と言うところもあるそうですが)で自連を分解してナックルの緩みと内部の摩耗状態をチェックしておけば防げた事故と思えるだけに残念でなりません。