現地では当時、名古屋の私鉄から出向で大井川鉄道に在籍していた先輩の鉄ちゃんと出逢う事が出来、いろいろ教えていただきました。その中で興味深かったのは国鉄から大井川鉄道へサロンカーのガラスを汚すので黒煙防止の要請があったと言う事でした。蒸機現役ならまたしも保存蒸機でその要請はそぐわないのでは？と思ったものでした。 ８３，０９，２３ 大井川崎平 １００１レ
３０年前の９月はデビュー間もないサロンエクスプレス東京（通称：シナサロ）がミステリー列車として大井川鉄道として蒸機牽引（Ｃ１１２２７号機）で入線しています。”ミステリー列車として”・・・と言う理由はミステリー列車と名乗っていたものの東京南鉄道管理局報（乙）号外の９月前期団体臨時列車号外に客車運用には金谷から大井川鉄道へ入線するような運用表が掲載されており、ミステリー列車ながら大井川鉄道へシナサロが入線するのは周知の事実だったからです。
この大井川鉄道入線はデビュー当時暫定的に５両で運転を開始したからなせる技で、７両編成になった場合。Ｃ１１の牽引力以前に金谷駅構内での大井川鉄道への授受線の有効長のが足りず、この時暫定編成の時だけの入線でした。
当日、天候は良くはなかったのですが最初で最後のシナサロの大井川鉄道入線と言うことで出撃した記憶があります。金谷駅に到着すると駅構内はミステリー列車なのに多くの鉄ちゃんでごった返していました。国鉄の駅事務室で詳細を聞こうとすると”ミステリー列車なので詳細は教えられない！”との事でした。次に大井川鉄道り事務室へ向かうと快く”スジは１００１レでＣ１１の単機牽引”と親切に教えてもらえました。事前に入手していた情報と同じでしたので先行列車で撮影地の崎平へ向かって撮影したのはこの写真です。
実はこのミステリー列車が計画され大井川鉄道へ計画が持ち込まれた時点で国鉄からの継承に適している１００１レは既に電話予約開始後でした。”はっきり言ってもう遅い！このタイミングでは！”と言うのが大井川鉄道関係者の本音だった様です。しかしテビュー間もないシナサロ入線と言う大井川鉄道とっても良いＰＲとなる良い話しだと言うことで、既に１００１レを予約した乗客の元に人海戦術で１００１レの時刻変更を周知して対応したそうで、小さな私鉄ならではのご苦労に頭が下がった記憶があります。
