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栗原電鉄のED18です。タンク車1両を牽引する姿は地方のローカル私鉄らしくて良い雰囲気を醸し出しています。幸いにも3両が製造されその全てが静態ながらも保存されてあることは喜ばしい限りです。 87,02,21 栗原電鉄荒町
今でこそ地方のローカル私鉄を撮影することは珍しくない事ですが70年代は国鉄の本線系でまだまだ被写体が豊富にあった時代ですから魅力的な事は認識していても金と時間の問題および情報不足からローカル私鉄に眼を向ける鉄ちゃんはごく僅かでした。その証拠に鉄道雑誌でローカル私鉄の特集を組むのは珍しい事が象徴されます。それは何故か?簡単です。国鉄電機や特急の特集をやれば売れるけどローカル私鉄特集では売れなかったでした。たまにローカル私鉄の記事が掲載されるのは鉄道ピクトリアル誌だけで鉄道ファン誌や鉄道ジャーナル誌はローカル私鉄を取り上げることは稀な事でした。それが70年代後半に入ると少し風が変わって鉄道ファン誌でローカル非電化私鉄の特集を組む様になりました。その中で鉄道ファン誌76年08月号(No184)で全国非電化私鉄ガイドが掲載され好評で流れが変わりそれ以降、幾度となくローカル私鉄の特集が組まれる様になっていきました。
私もこの特集記事で地方のローカル私鉄の情報を得て撮影に出掛ける様になりました。特に東北のローカル私鉄は魅力的でした。南部縦貫鉄道や小坂鉄道なども出掛ける様になりましたが特に栗原電鉄は東北道からアクセスが極めてよく頻繁に訪れましたが休日がほとんどで貨物列車が走る平日に訪れたのはこの時一回のみでした。
この貨物列車も採算が取れるとは思えない運行状況でしたが栗原電鉄も終点にある細倉鉱山も旧:三菱財閥の資本であったのが功を奏して59,2改正にも残ったのだという事を相当後に知りました。