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完成予想図を見ると展望車のクーラーがきのこみたいに見えて、いかにも不細工な車両に見えましたが、現車を見ていっぺんでほれ込んでしまいました。特にロクイチ様に似合うマルーン系の塗装は何とも言えない格を感じました。(すいません!職権乱用のご乱入ですが30年前ですのでお許しください。) 83,08,05 品川客車区
30年前の8月、この月の17日に一般公開が予定されていたサロンエクスプレス東京(以下:サロン東京と省略)が品川客車区に回送されてきました。車両は14系座席車より改造されており、所定は7両編成で運転されるものの8月のデビュー時点では工場の改造能力から暫定5両編成で運転を開始しています。この時点でその5両が揃った事になります。両端の車両はスロフ14形700番台となりますが同時期に高砂工場で改造された大阪鉄道管理局の「サロンカーなにわ」が元車両端の車掌室側の丸妻を切り妻に改造したのに対して大宮工場で改造したサロン東京は丸妻のままになっているのが特徴です。これはこの時点で廃止が決定していた高砂工場が本社指示にはなかった箇所ながら編成美を左右する重要な部位なので工場の独断で切妻に改造したと言われています。これは高砂工場最後の改造工事でその技術力を後世に誇示したと国鉄本社の方から聞きいた記憶があります。
ジョイフルトレインと呼ばれたこの手の車両でははしりでしたので、鉄道雑誌どころか、一般新聞、スポーツ新聞でも大きく報道されて、我々の期待もそれまでの団体車両とは比べ物にならないくらい大きいものでした。
それだけに、どんな車両になるか、どんな運用に充当されるか、興味津々でした。まだ運用等が告知されていはいませんでしたが、東海道線東京口ではEF5861号機がほぼ専用機として充当される事は伝えられていましたが、他線区では専用機をおかずどんな機関車が充当されるかは注目の的でした。
そして7月の下旬、同じ職場の情報通の鉄ちゃが大宮工場を改造が終わり、ここ数日のうちに品川客車区に到着すると言う情報を入れてくれました。品川が勤務地でしたので、庁舎の屋上に上がり望遠レンズで品川客車区の方向を眺めると、見慣れない客車が留置線にいるのが見えました。”とうとう来たな!”と言うことで同じ職場の人と誘いあって仕事の間合いに品川客車区に向かいました。せっかく行くのだからとカメラを目立たぬようにタオルに隠して、さも業務の様な顔をして撮影したのがこの写真です。
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このスタイルをはじめて見た時、感じたのはEF66でもパンタグラフの摺り粉がガラスに付着するので清掃が大変なのに、この車両の目玉の展望車両なのでメンテナンス(清掃)が思いやられる事でした。鉄粉除去に手こずってヒサシなんかが付いたら不細工になりそう?と心配したものでしたが、さすがにそれは取り越し苦労でった様です。 (すいません!この写真は明らかな職権乱用のご乱入です。) 83,08,05 TRI-X スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED