E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

ちょっと疲れる。

2010-01-18 10:38:41 | エッセイ
「子供達が頑張らないんなら、俺も仕事やめていいだろ?」
な、なんて大胆な事を平気で言ってのけるんだ!!ウチの夫は!これがあながち冗談で無いのがこの人の怖いところなんだ。

次女が本格的に不登校に陥ってから、もう二年半がたつ。その間我が家は様々な葛藤にさらされてきた。長男の大学受験(受かったからよかったけど)長女の不登校(ブルータス!お前もか!まあ、いろいろありましたが、今は学校を変え花の受験生してます)夫の仕事やめる、浮気する、自分は必要ないなどなどの困ったちゃん発言(これは相変わらず、ま、こういう人だ!)……。

そんな中でバタバタするのは私だけ?まあ、家族を精神的な面で支えるのが妻の母の勤めだから仕方ないか。。。でも、私は誰が支えてくれるの~~??って夕日に向かって叫んでも仕方ないので、朝日に向かって元気に一日を過ごす事にしている。

「軽度発達障害」そう診断を受けたのは、一年半前。あまりの学校の対応の不誠実さにかかりつけの先生が、「何も異常はないと思いますが、検査をしておいたほうが、学校にいろいろおねがいしやすいでしょう」と勧めてくださったから、凄く気軽に検査を受けてみたのだった。でもまさか、そんな病名(障がい?)がつくなんて。先生もびっくりしている。さもありなん。娘は外見からは、そんな症状は全く見られないのだ。保健室登校していたときも、担任からもそんな指摘は全く無かった。

でも、彼女の感覚はちょっと人とは変わっていた。マイナスの働きかけに極端に弱かったり、人間関係に理想を持ちすぎたり、1か10かの選択肢しかもてなかったり。出来ない自分を極端に責めたり。小さい頃からそういう傾向があるってわかっていたからこそ、彼女にはことさら丁寧に接してきた。出来る事は大いに褒め、出来ない事には、一緒に考え歩む、彼女の気持ちを上向かせるような言葉、仲良しの家族、そんなあったかいものたちで、彼女を常に包むように心がけてきたつもりだった。

アスペルガー症候群、聞きなれない言葉だが、100人に1人はいる、というポピュラーなものである。生まれつき、脳の神経の伝達が人よりうまくいかず社会性に関する能力が育ちにくい、といわれている。知能障害を伴わない自閉症、と言われる事もある。

娘の場合は、酷くは無いもののこだわりや思い込みの強さがそれにあたるらしい。「一つの事に秀でる人が多く、クセはありますが、伸ばし方次第ではとても楽しみなお子さんですよ」先生が仰ったとおり、アインシュタインやエジソンなど、後世に名を残した人物の中にもアスペルガーだったと思われる人が多く存在するらしい。

そういえば、言葉に関する感性が鋭く、会話の中でもうまいツッコミをいれ、周りを笑わせてくれる。小説など読まない子なのに、書く文章は綺麗だし、写真もとても面白い構図でシャッターを切る。将来は、小説家か写真家かお笑い芸人??と冗談で言って見たりする。

一晩中自分は駄目だ、と泣き続けたり、落ち込んだりしたかと思えば、疲れている私を気遣ってくれたり、兄の成人のお祝いをしようとはしゃいだり。自分目線の気ままさに驚かされることも慌てる事も、時には怒れる事もあるが、彼女はどこ吹く風。リアル猫みたいだ。

でも、彼女の感性は彼女の中で光り続けている。

この前、葉を落とし、実がなっているだけの柿の木に鳥が沢山とまっている場面に出会った。それを見て、「鳥さん、柿おいしいかな?渋くないといいな」彼女の呟きが嬉しかった。

いろんなことがある。はっきり言って、疲れちゃうことが多いけど、でも、彼女の中の正しいものや綺麗な物への憧れに触れるたび、何とかなるだろう、と思わせてくれる。

さて、娘がこんなだから、父親としての夫には大いに期待したいところだが、彼は余り関心が無いようで……。診断が下った日、先生からアスペルガーについての本を渡され、それを夫に手渡した。彼は、いつもは余り育児に興味はないのだが、何故か、物凄く真剣に読んでいる。娘の事にやっと真剣になってくれたのかな?と嬉しく思っていると、本を閉じて一言。「俺、アスペルガーだ」え~~~???そこですか?そういえば、夫と娘の困らせ方、こだわり方、すっごくよく似ている。彼は、そうか、それだからこうだったんだ!と一人納得しているが、娘の事はいいんんですか~~??

家の中に、ぷちあすぺが二人は、ちょっと疲れるんですよ!!


PS/この二年半でいろんな勉強をさせてもらいました。今はまだどうしたらいいかわからないけど、不登校の家族や本人に寄り添う事はできないかな、って思っています。

皆さんのアドバイスが頂けたら嬉しいな♪って思っちゃいます。 侑

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2010-01-18 09:52:04 | ダイアリー
まとめて、コメントを入れてしまい申し訳ありません。

やっと、書くということに気持ちが乗り出した侑です。実は、家庭のいろいろなことで、人と関わる事、書くことが辛くしんどい日々を送っていました。時々、何かしなきゃ、という上向きな波は来るのですが、すぐ下降線……。

そんな自分が恥ずかしく、ブログの皆さんの頑張りを見るのも辛く、遠ざかっていました。

でも、何でだろう?昨年の暮れくらいから、少しずつ上向きな波が来た気がします。状況は全く変わって無いんですけどね。でも、この気持ちの変化を逃す手はない!!この期に乗じて、「自分はこんな風に辛いから!落ち込む時もあるけどごめんね」と白状しておこうかな?と思って。

また、エッセイに詳しい事は書きますが。ちょっと整理して笑える話にしようと思っていますもし、お時間ある方がいらしたら、新聞に最近掲載されている我が家のアペルくんって記事をご覧になってください。

先週火曜から5回連続くらいでやってます。うちは、ここまでの宣告はされていないので、(軽度といわれているので)外見や外での立ち振る舞いにあまり困った事は無いのですが。娘と夫、二人がカテゴリーが困ったチャンって状況は、結構困ったり、笑えたりします。

でも、二人とも(?)寝顔は天使です。

                                侑