雑記帳

雑記帳 野菜栽培のこととか (2014~)

第8回京野菜検定 こたえあわせ1

2015年02月09日 | 京野菜検定

第8回 京野菜検定の答え合わせです。

検定を受けられた方、お疲れ様でした。
今回の検定内容ですが、過去問題からのサービス問題が多かったように思いますので、去年のよりはやさしい感じがしたのですがどうでしょう。
料理問題が予想外に少なかったので自分にはすごく助かりました。
出題者担当の方が代わったのか問題の雰囲気がいつもと違った感じがしました。


問題内容は試験終了後、超特急で打ち込んでいますので 誤変換字、脱字、解答間違い、 お許しください。


問題01ー「金時にんじん」の記述の中から、適切なものを選んで下さい。


1ー平安時代から薬用として利用されてきた。
2ー種子取りは冬にする。
3ー主な色素はリコペンで、西洋ニンジンと同じである。
4ー葉には根部以上にビタミン類が多い。

こたえ:4
西洋ニンジンの赤さはカロテン色素。
過去問題第3回問題5と同じ。


問題02ー「みず菜」の記述の中から適切なものを選んで下さい。

1ー水稲と同じように、水をためた状態で、栽培することから、みず菜と呼ばれた。
2ー生育が進むと茎が分かれて株が大きくなり、1株4Kg程になる。
3ー夏になるとよく生育し、害虫の被害がほとんどない。
4ー高温になると花芽ができ、花が咲く。


こたえ:2でよいと思います。

ガイドブックには「株重3Kg程度」と書いてあり、京野菜テキストには「1株4キログラムを越えるものも少なくない」と書いてあります。
みず菜に限らず、夏は害虫被害が多いです。
花芽がつくのは寒さにあたってから。


問題03ー「京せり」の記述の中から適切でないものを選んで下さい。

1ー栽培には、豊富で良質な水が不可欠である。
2ー湧き水を利用しての栽培は、江戸時代に入ってからである。
3ー植え付けは、稲と同じように代かきをした圃場で行う。
4ー少しアクが強いが、浸したもの、和え物、すき焼き、粕汁などに用いられる。


こたえ:2

公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』p62右に『平安京ができたので、水田を禁じたが、元来低湿の所にはセリなどを作ってもよいと~』と書いてありますので平安京ができるまでには栽培が行われていた。

【訂正2015.03/02】自分の解説の訂正。
ふるさと産品協会さんから第8回京野菜検定の「解答と解説」が届きました。
その中でこの問題3の2番の解説では、
『豊臣秀吉が御土居を作った時に生じた低地の湧き水を利用してセリを栽培したとの記録があり~』
とありますので、
「湧き水を利用してのセリ栽培」としては「安土桃山時代に始まったとされる」で
よいのだと思います。



問題04ー京野菜の可食部の記述で正しいものを選んで下さい。

1ー聖護院だいこんは、胚軸が肥大したものであるが、聖護院カブは根部が肥大したもの。
2ーえび芋の親芋は、種芋が肥大化したもの。
3ーやまもいもは、植物学的には茎。
4ークワイは、ほふく茎の先端にできる。


こたえ:4

聖護院だいこんの上部は青くなりますが、聖護院かぶは白いですよね。青くなるのは「茎」、白いのは「根」と思えばよいのではないでしょうか。
えびいもの種芋を定植すると種芋の養分でその上にイモができるようです。
やまのいもではわかりにくいですが、親戚のジネンジョなんかで考えるとやはりあれは「根」ですよね。

【解説訂正2015.03/02】
『「だいこん」、「かぶ」と「根」、「胚軸」』を別の機会に載せたいと思います。
しばらくお待ちを。


問題05ー宮津市での「やまのいも」栽培で同じ畦に植えて混植栽培する野菜は?

1ーにんにく
2ーしょうが
3ーうど
4ーしょうが


こたえ:2ーしょうが



問題06ー「花菜」を、野菜として利用する場合に不適切なものを選んで下さい。

1ー花茎の長いものより、短いもの。
2ー花の咲いていないものより、咲いているもの。
3ー保存するときは、立てた状態で保存。
4ー花の咲いたものを加えた漬物は、黄金漬けと呼ばれている。


こたえ:2



問題07ー「丹波産大納言小豆」に関する記述で不適切なものを選んで下さい。

1ー小豆は東洋の原産とされ、日本のほか、中国、朝鮮半島などで栽培されている。
2ー粒の色が赤色で、俵型をしたものだけを選別したものを丹波大納言と呼ぶ。
3ー昼夜の温度格差が大きいことが大粒生産には欠かせない。
4ー赤色に魔除けの意味を持たせたという説がある。


こたえ:2

公式テキスト『京のブランド産品ガイドブック』p45に『産地によっては粒の形に特徴のある俵型、烏帽子型も作られているが総称して丹波大納言小豆と呼んでいる』とあります。

問題08ー植え付けにあたって「ほっかい」種の種芋を用いるのがよいとされているのは?


こたえ:1ーえびいも

公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』p47右に記述あります。

問題09ー「たけのこ」について不適切なものを選んで下さい。

1ー地表面に現れると「クロコ」になりやすい。
2ー砂質土壌や土壌の浅いところでは「クロコ」が多くなりやすい。
3ー赤土を客土して土壌を深くすると「シロコ」が多くなる。
4ー親竹の年齢が5年を超えると「クロコ」になりやすい。


こたえ: →4

たけのこの皮は、日当たりや土壌中の空気の流通状態によって「クロコ」や「シロコ」のような色が変わるということですから、1や2では空気に触れますから「クロコ」に、3では反対に空気に触れませんから「シロコ」で良質となる。4の親竹の年齢は関係ないと思います。
【訂正2015.03/02】
まったくの間違いで大変ご迷惑をおかけ致しました。
下線を引いておきながら正反対の感違いをしております。
不え適切なものを」ですから、
答えは4番になります。
感違いのまま長い間放ったらかしなりました。
お詫びして訂正いたします。


問題10ー一番成りを「元成」、二番成りを「腰」、三番成りを「三つ腰」、以下を「やなぎ」と称し、ヘタに鋭いトゲがある特徴の野菜は?


こたえ:3ーなす


これは『ヘタに鋭いトゲがある』でわかりますね。

問題11ー「みず菜」の特徴でを、次の中からふさわしくないものを選んで下さい。

1ーみず菜は、極めて多くの繊細な葉柄が発生し、葉に深い欠刻がある。
2ー早生、中生、晩生があり、早生ほど葉柄が細くて白く、葉の色は淡くなる。
3ー最近は、ビニールハウスを利用して年中生産することが多くなった。
4ー「千枚漬け」の添え物として用いられ、カブの白砂に対して松の緑を表す。


こたえ:4

4の千枚漬けの添え物に用いられる野菜は「壬生菜」。

問題12ー「壬生菜」の特徴で、ふさわしくないものを選んで下さい。

1ー株元から多くのヘラ状の細い葉が発生する。
2ー辛味が少し感じられ、独特の香味がある。
3ー古い品種として浅黄系と、黒種系がある。
4ー元来は冬季に株重3kg程度の大株生産であったが、近年は200g袋で出す小株生産も多くなった。


こたえ:3

3の特徴の作物は「九条ネギ」

問題13ー写真の野菜を、次の中から選んで下さい。

1ー伏見とうがらし
2ー万願寺とうがらし
3ー田中とうがらし
4ー八房とうがらし


こたえ:2万願寺とうがらし



問題14ー次の写真の野菜の花で間違っているのを、次の中から選んで下さい。

1ー堀川ごぼう
2ーえびいも
3ー九条ねぎ
4ー丹波大納言小豆


こたえ:3だと思います。

これは引っかかりますねえ。1のごぼうはキク科の作物でアザミに似た花が咲くということなのでこれであっていると思います。2は滅多にお目にかかることはないのですがたまに咲くことがあって、自分も一度見たことがありますが忘れてしまっていました。この写真の花が開くと園芸店で売っている「カラーの花」のような形になると思います。4の花は豆科の花の特徴が見られますよね。他の豆科の花もスイートピーのような形の花が咲きますね。小豆は黄色い花が咲くようです。3の花ですが「ネギ」の花はよく「ネギ坊主」と言ってぼんぼり状の花の集まりになるのですが、写真は一見そのように見えますが、どうやら「ニンジンの花」のようです。自分も栽培をほとんどしなかったのでニンジンのだけはわかりませんでした。「ニンジンの花」で画像検索すると似たようなのが出てきます。

問題15ー「万願寺とうがらし」について間違っている記述を、次の中から選んで下さい。

1ービニールハウスを用いた栽培が多く行われるようになった。
2ー辛味果や日焼け果の発生を抑える品種が用いられるようになった。
3ー自然界から分離した拮抗ウイルスを接種して、ウイルス病を防ぐようになった。
4ー根からの病気を防ぐため、接木栽培が行われるようになった。


こたえ:3

詳しくは知らないですが、同じナス科のトマトなんかで、弱毒ワクチン接種するのがあるようです。人間でいえばインフルエンザワクチンのようなものなのかもしれません。

問題16ー「京みょうが」は「桃山みょうが」ともいい、現在の伏見桃山地区で湧き水を用いて「カマ」と呼ばれる「ワク」を用いて軟白促成栽培がされていました。この方法で収穫されるのは、次の中のどれ?

1ーみょうがたけ
2ーはなみょうが
3ーはりみょうが
4ーはじかみ


こたえ:1ーみょうがたけ

ずいぶんわかりやすくやさしくした問題ですね。どうしたんでしょうか。何か今までとは方針を変えたような問題の出し方です。

問題17ー「えびいも」の特徴的な栽培方法として、ふさわしくないものを、次の中から選んで下さい。

1ー親芋の根元に土寄せを3~4回行う。
2ー畝間に水が溜まるとイモが腐るので、高畝にして排水をよくし、葉は萎れ気味で育てる。
3ー追肥は、生育に応じて多数回行い、10数回になることもある。
4ー親芋の葉は、子芋の葉が大きくなれば徐々に取り除く。


こたえ:2

「葉は萎れ気味で育てる」とは乾燥気味に育てるという意味でしょうか。もしそうなら間違いですね。

問題18ー京のブランド産品に認定されている「たけのこ」の品種を、次の中から選んで下さい。

1ーマダケ
2ーモウソウチク
3ーハチク
4ーネマガリタケ


こたえ ; 2モウソウチク



問題19ー「金時にんじん」について間違っているものを、次の中から選んで下さい。

1ー金時の名は、「足柄山の金太郎(坂田金時)」からきている。
2ー京の伝統野菜である。
3ーにんじんは東洋種と西洋種に区分され、金時にんじんは東洋種である。
4ーリコペンの含量が多い。


こたえ:2



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