症状緩和・がん患者支援外来私の緩和ケア外来の名称です。ずっと以前、主治医外科外来と併診をしていた乳がんの患者さんがいらっしゃいました。最期、他院の緩和ケア病棟へご紹介、急な入院となったこともあり、病室にお伺いしました。すでに、患者さんの意識はない状態でした。ご家族から、先生へのメッセージが書かれているんです。見てやって・・ご本人の手帳に・・意識が無くなりそうになる前に、やっと鉛筆を握ったと思わせる . . . 本文を読む
7月20日の研修会。6月23日にこのブログでもお知らせしました。https://blog.goo.ne.jp/e3693/e/a705d2e7468cc1b97e473a6e9759d66a現在、30名ちょっとのお申込み。ワークショップ型研修会としてはちょうどよい人数です。昨日、6日土曜日会場の下見に行ってきました。〇アクセスは便利大手町駅は三田線、半蔵門線、丸ノ内線、千代田線、東西線など沢山の乗 . . . 本文を読む
緩和ケアの専門医を紹介してくださいという質問を頂くことがあります日本緩和医療学会のホームーページに公開されています指導医専門医認定医基幹施設などhttps://www.jspm.ne.jp/specialistCertification/list/index.html教育病院や都道府県拠点病院にもかかわらず緩和医療の指導医が不在の県もありますそもそも一つの県に1人しかいないところも先日の学術大会で . . . 本文を読む
目的がん研究に加わって、患者・市民の立場で、がん研究を一緒に作っていってもよいなあと思ってもらえるような方を増やしていきたいという目的で、研修会を企画しています。(下にもあります)日程;7月20日(土曜日)午前: 研究のことを初めて聞く人向け 9時半~午後: レベルで3つに分かれていて 当日、選択できます (見学だけも可です)参加方法 午前だけ 午後だけ 午前参加+午後見学だけ参加条件 . . . 本文を読む
病院では身寄りがない患者さん身元がわからない患者さん家族が関りを拒否している患者さんなど色々な方がいらっしゃいます。でも、一分一秒を争う時、身元不明でも医療が提供できるのは・・この法律のお陰なのです!身元不明で亡くなっても行政が丁寧に引き受けてくれるのもこの法律のお陰なのです!行旅病人及行旅死亡人取り扱い法いわゆる 行倒れ法(ゆきだおれ法)なんと!明治32年の法律です。日本で生きている法 . . . 本文を読む
緩和医療を専門にしていると、質問されることがあります。安楽死ってどう思いますか?と。賛成も反対もなく、ただ、患者さんご家族が抱えている苦痛をできるかぎり少なくする・・それがまず、果たすべき役割です・・と。一方で、安楽死の是非ではなく、海外で安楽死を考えた患者さんとご家族から感じることがあります。 国内で事件となった、患者さんの中だけでそっと考えて問題になったケースではなく、 海 . . . 本文を読む
サポーティブケア学会がこの週末開催されています。そこで、改めて理解を深めたこと。抗がん剤の吐き気は、薬の種類によって副作用の強さは変わります。薬の種類だけではなく、吐き気の出やすさも色々わかっています。抗がん剤の悪心・嘔吐は、 女性は2倍 10歳若くなると1.5倍 飲酒する人は、0.5倍その他、 車酔いしやすい人 妊娠中つわりが強かった人は、強くなるようです。(オッズ比の小数点以下2桁目はメモしき . . . 本文を読む
今日は母の日大切な女性を見送った人々にとって記念日は沢山の想いにあふれてしまう日・・ちょっと辛い日でもあります緩和ケア病棟に勤務していた頃・・けいこさんはご主人やご自身のお母さまお子さんや姪に達に見守られながら旅立たれました病棟からお別れする時けいこさんがとても可愛がっていた3歳か4歳位の姪御さん泣きじゃくっていてずっとだっこしていたけいこさんのお母さまとお話をする時間が持てました亡くなった人は蝶 . . . 本文を読む
がん領域にもゲノム診断が広がっています。最近、折に触れて思い出す患者さん。当時、高校生でした。お母さんが同じがんで、その遺伝子を持った娘さんにもいずれその時が来るとお父さんは覚悟されていました。そして同じ道の最期近くのころのこと・・KevによるPixabayからの画像 (2012年9月の記事から一部)遺伝性肝がんで、がん性腹膜炎になり横になると苦しくて眠れない患者さんでした。投与薬剤も細 . . . 本文を読む
今週、ドセタキセル投与されている患者さんが色々副作用のことで外来にいらっしゃいました。爪が一部暗赤色になり、手足の爪に痛みを伴っていました。これを爪囲炎(そういえん)といいます。原因薬剤:分子標的薬やタキサン系抗がん剤などいつ頃~:治療開始後1~2か月位経過してから症状 :指先の痛み、爪の変色やもろくなる、爪の周囲に少量の出血や肉芽(普通はない盛り上がり)、ボタンがかけられない、携帯などのキーが . . . 本文を読む
代議員に就任された先生にお手紙を出したところ、思いがけない返信を多数頂きました。その中には、このブログを20年来読んでいますと書いて下さった先生も。20年!!何て嬉しいことでしょう!20年前は緩和ケアの専門家ではなかったかもしれません。その月日で緩和医療に従事するようになり、今や代議員にもなられ、そのプロセスをブログと共にしてくださったことは感慨深いものがあります。ところで・・緩和医療学講座の大学 . . . 本文を読む
昨日のサポーティブケア学会のプレイベントの市民公開講座。260名を越える方が参加。半数は医療関係者だったとか。患者さん方はどう感じているのか、市民公開講座に参加して患者さんを知りたいという医療者が多いのだそうです。現地には40名位の参加者でした。ご参加下さった皆様、本当に、ありがとうございました。やせ薬・・糖尿病の治療薬が、自由診療のクリニックでダイエット目的に使われているとニュースになったことが . . . 本文を読む
先週の医学部緩和医療学講座からの医師1名の募集は、次年度1年限定採用の候補の医師が決まり、採用願書を提出していくことになりました。お力添え、エール、本当にありがとうございました!ただ、1年後、再度、採用募集が必要なため、1年間異動の準備をしながら考えてもよいと思っていただける先生、是非、ご連絡ください!!Gregor RitterによるPixabayからの画像ところで・・来週の日曜日、2月4日は、 . . . 本文を読む
本日は、医師向けの情報です。緩和医療学講座では、教員の常勤スタッフ3名のところ、1名退職が決定し、現在、鋭意募集中です。http://www2.med.teikyo-u.ac.jp/palliativecare/?p=2166がん診療の経験がある医師が条件です。・学位(医学博士)あれば、教員(助教、講師、准教授等)採用に。ない場 . . . 本文を読む
イチロー・カワチ先生は日本生まれのハーバード大学の公衆衛生大学院教授。昨日は帰国されて、ショートレクチャーを所属先で。社会医学は暮らしに直結していて、それを科学するので、説得力があります。昨日の話の中からトピックスを。ソーシャル・キャピタルとは、人との結び付きを支える仕組みの重要性を示した概念。つまり・・人はつながっていて、健康を保っているということです。そのソーシャル・キャピタルを次の二つに分け . . . 本文を読む