大学時代、いくつかのクラブに所属していました。
その一つの顧問をなさっていた井島先生は
血管外科が専門の若き講師でした。
いつも笑顔で聡明で
部員から慕われていました。
私も井島先生には沢山のことを
教えて頂き、まさに恩師でした。
留学を終えて帰国し
その年も例年と同じように
年賀状を出しました。
毎年、何か一言書いてくださり
お正月早々に返事をくださっていたのですが
その年は、中々来ませんでした。
お忙しいのだわ・・
そう、思っていました。
春ごろ、その年の緩和医療学会の抄録に
井島先生のお名前を見つけました。
血管外科の先生が緩和医療学会の
発表の共同演者に??
ちょっと不思議でした。
血管外科は、腫瘍から遠い分野でしたから。
大学を離れてからは
外科一般の指導医でいらっしゃいましたから
そういうこともあるのかもしれない・・
等と思いながら、共通分野ができたことに
喜びも感じていました。
(つづきます)