先週からの体調不良が一週間以上続き、
痰が先行する咳のコントロールと
その不快感の症状緩和を自己体験していました。
デキストロメトロファン(メジコン)はここぞというほど効かず、
結局、市販で購入してきたコデインリン酸塩(鎮咳)10㎎と
L-カルボシステイン(去痰)250㎎、
メチルエフェドリン(気管支拡張)25㎎
を一回量として内服して、随分楽になりました。
痰を伴う咳のコントロールは、
薬剤単剤では上手くいかないことを実感・・・
できるだけシンプルな処方にすべきと
在米中学んだ時の名残があり、
一つずつ薬剤を追加することで、
あれやこれや盛りだくさんになっていくことを
避ける習性があったのですが、
処方をもう少し併用療法にしなくては
ダメだなあと反省しました。
コデインの前に、あまりに気管支狭窄音がするので、
気管支拡張剤として、β―刺激薬を貼付したら、
動悸と頭痛で1日悩みました。
はがして、副作用がおさまってくるのに
半日以上かかり、なくなるのに丸一日かかりました。
貼付剤は、どのような薬剤でも
脂溶性なのでしょう。
血中濃度の上昇と中止後の減少は
どの薬剤でも似ているのかもしれません。
17時間というのは、一つの目安として実感でした。
今回の気管支炎、
私の臨床診断はRSウィルスを疑いました。
病院で、感染コントロールチームや内科の医師に相談し、
「う~ん、調べても悪くないけど、
対症療法だけだし、
先生は大人だし・・
むしろ、インフルエンザは
チェックした方がいいなあ・・」
と・・・
RSウィルスは、
乳幼児の感染症で、
特に、6か月未満の子どもでは
重症化することがあります。
迅速診断キットもありますが、
小児科で実施されます。
小児科定点医療機関による届出として
5類に分類されています。
通常、大人は抗体があり、
罹患してもほとんど症状は出てきません。
と、教科書的には学びました。
お子さんが気管支炎になったお母さんが
軽い咳をしていて、そこに同席をしたことがあり、
私は、抗体がなかったのではないかと思い、
それで、RSを疑ったのですが、
結局、診断は付かず・・・
(インフルエンザではないこと、
マイコプラズマでもないことは確認・・)
たまたま、本棚に置いていたサンフォード感染症治療ガイド。
この中で、RSの成人の罹患頻度は比較的高く、
65歳以上の肺炎の10%はRSウィルスだという記載を見つけ、
否定はできない・・と、
患者さんやお子さんがいらっしゃる方とのコンタクトは避け、
スタンダードプレコーション実施し、、
咳の症状管理をあれやこれやと試行した先週1週間でした。
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どんな薬でも、投与した後の観察が本当に大切ですよね。
出しっぱなし、飲みっぱなしではなく、眼差しをキチンととどけていらっしゃる姿勢に、すごいなあと思いました。
(ちなみに、診断したのは、私自身・・です・・)
外用薬は副作用がないと思い込んでいる内科医が多く、高齢者にも安易に処方されています。
先日母(87歳大腿骨骨折で整形外科でオペして入院中)が、デパス0.5朝夕服用でろれつがまわらなくなり傾眠傾向、筋弛緩作用が強く出てしまい箸を落としたり字がかけなくなったりリハビリできない状況に。
バップフォー服用で緑内障の急激な眼圧上昇が見られ、きれいな輪が見えるとか字が見えないとか頭痛がするとか。訴えがあったときはまさかそんな薬を飲んでるとは思わないので何を言ってるのか理解できませんでしたが、リハビリの先生が様子がおかしいから薬のせいではないかと。患者の様子を細かく観察し性格も考慮にいれて熱心にリハビリに誘ってくださり一生懸命機能回復に向けてのトレーニングをしてくれる姿に感謝感謝です。
とかくメーカーのいいなりに処方してしまいがちですが、効能効果は個人差もあり、飲んでみないとわからない部分も。市販薬の方が効果があったりするのは配合剤として、もありますが、古き良き薬だからではないかと。
新薬神話とか利ざやの追求とか、製薬会社や病院や薬局の経営的都合とかで古き良き薬が姿を消していくのは残念でなりません。
余談ですが漢方薬も結構効果あります。証にあえばしつこい咳に麦門冬湯が効く方もいます。
私は昔は小青竜湯でしたがデブになったせいか虚証→実証?葛根湯が合うみたい。
病院勤務時代、実証の方は麻黄ぶ子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が処方されていました。
インフルエンザにも効果がある麻黄湯も咳には有効ですが証の見極めが難しいようで…。
今時期は冬の疲れが出やすいとき。木の芽時は良くないと昔から言われています。お身体大切にされてください。
長引く咳は時として逆流性食道炎だったりするようで。
オリンピックの年はマイコプラズマの当たり年。最近は熱がでない症例もあるみたい。
百日咳もたまにみかけます。診断したドクターはスゴいと思います。見極めが難しそう。