緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

自分の顔に責任持てない?!

2006年12月12日 | 医療

半年くらい前でしょうか。
朝日新聞の投書欄に、
「『良い死に顔でいらっしゃる・・』 という葬儀の時の褒め言葉があるが
死んだ後の死に顔まで自分では責任持てない」
といった明るい内容のものがありました。
しばらく、そうだ!その通りだ!という反響があったように記憶しています。

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「白髪をとても気にしていたので、ちょっと髪を染めてあげて、イタリアの方のようなメークをしてあげようと思っています。最期に着せてと言っていた服、ウエスト入ったのですよ。腹水全部使って逝ったんですね。本人が望んでいたような最期でした。ありがとうございました。」
最期と葬儀を託されたお嬢さんからの言葉でした。
とても暖かな時間が流れていました。

自分では、良い死に顔には責任持てないけれど
家族や周囲の人に託すことは出来るものだと思いました。
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3 コメント

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託される人に・・・ (atusato)
2006-12-12 23:54:51
 エンゼルメイク勉強中です。亡くなった後、あつ~~~い蒸しタオルで筋肉を緩め、クレンジングで汚れを落とし、化粧水で保湿し・・・生前と同じなのですが、だんだん表情がほぐれていいお顔になっていきます。シャンプーもします。状況が許すならそれを、グリーフワークの一環として、家族に参加してもらいます。託されたときに、力を発揮できるように勉強中です
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お風呂に入れていただきました。 (ぴょん)
2006-12-13 13:49:54
我が夫。
入院生活が長かったため、ゆっくりお風呂に入ることが少なくなっていました。
色々、くっつけていましたし。点滴の針や、胃瘻のチューブやら・・・。
緩和ケア病棟に移動してから、色々準備が大変なのですが、湯船のお風呂があり、一緒に入りましたっけ。
その時の喜び様は結構、たいそうな物でした。
そのため、なくなってから、丁寧に看護師さんがお風呂に入れてくださいました。
体を拭くだけではなくってね。
誰にでもって言うわけではなかったのですが・・・。
私もちょっと手伝わせていただきました。
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Unknown (aruga)
2006-12-13 22:32:35
atusatoさま
本当にグリーフワークの一環だと感じます。技量の見せ所ですよね。

ぴょんさま
宝物のような思い出を沢山持っていらっしゃるのですね。
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