このタイトルは、スタンフォード大学HPのものです。
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
多くの方が、すでにアクセスされたことと思いますが、
やはり、スティーブ ジョブスさんのスタンフォード大学での演説は、
何度も何度も聞き返させる熱いものでした。
演説を聞くと、2004年膵がんと診断され、手術を受け、その翌年に行われた演説であることがわかります。
いわゆる腺癌ではなかったことが、この演説からも聞き取れます。
手術でかなり完治に近いと認識しつつも、
死を意識した経緯を演説の半分に盛り込まれていました。
スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ 2005 Stanford Univ. address
"If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right." It made an impression on me・・・
(もし、あなたが毎日を人生最後の日であるかのように生きるならば、やがていつかあなたはその通りになる日が来るでしょう。(やがていつかあなたはひとかどの人物になれるでしょう。))
この意味深長な言葉は、掛け合わせているのかな・・と思いました。
英語が得意な方、ご教示ください。
”If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?."
(もし、今日が私の人生最後の日だとすると、私は今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?)
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.
(そして、Noの答えがしばらく続くようであれば、私は、何かを変える必要があると思っています)
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life.
(自分が遠くない内に死ぬということを意識しておくことは、人生の大きな決断をするときに助けてくれる最も重要なツールです。)
Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure - these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important.
(なぜならほとんどすべてのこと、つまり、あらゆる外部からの期待、すべてのプライド、恥や挫折に対する恐れ、これらのことは死を前にしては消えてしまい、真に重要なことだけが残るからです。)
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
(そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。)
They somehow already know what you truly want to become.
(心と直感は、あなたが真になりたい姿を既に知っているのです。)
それまで死を意識しながら振り返ることがあっても、
現実に死に直面すると、それまでの仮定とは遥かに強く、臨場感を持って
どう生きるかを感じ取ろうとするものだと
多くの患者さん達が語ってくれました。
Jobsは、限界の中で生きようとすることは、単に緊張感を持てと言っているのではなく
自分を解放して、自己の心に問いかけ、欲や恥を捨てて、真なる自分との対話ができることを
指しているのだと思いました。
こうした言葉を前にしたとき、一市民として学ぶことがある一方で、
一医療者として何を学び、何を生かせばよいのか・・・
そこには、やはり、患者さんにどのように状況を伝え、
自己決定できるように支援するかという大きな命題があるように思います。
そして、死を知ることが有益だと言い切ることができる背後には、
死にたくない気持ちがあり、さよならをすることの悲しさ、慟哭さえも感じました。
や、それについて大切な人と肯定的に語りあっておくことの大切さを感じます。日本人はそういう話を[縁起でもない]と避けてしまいがちですが、自分の、限りある人生をどう生き抜くか、考え、言葉にできる人でありたいと思います。
本当ですね。私も、改めて自分の生きざまを見返しみようと思いました。
きみさんの現場感覚の言葉に、同じ方向を向いていることを気づき、とてもうれしかったです。
死に逝く人たちから希望を取り上げることは誰にもできないこと(人間は常に希望を持って生きていくから)や、死にたくないと感じることは当然感じて良いことだと思います。
予後を告知をすることによって、このような気持ちを否定さすことが目的ではないかと思われる方が多いとカナダでの臨床を通して感じています。
死を受け入れているかどうかが論点ではありません。避けられない事実を前に、悲しみも承知の上で、限られた中で何をしたいか自分の意思で決めていくことができる環境作りをすることが大切だと思ってるからです。
死や残された日々というとネガティブなことを思う方もたくさんおられます。そこをポジティブな視点で見ることができ、今までの何倍も生き生きと生きられる方(体力的ではなく精神的に)を看てきました。だからそういう方向転換がスムースにその人のペースでできるようにケアしていくことが大切だと、医療者として思っています。
スティーブジョブズのスピーチはアルケミスとの本と似ているな、と思いました。読まれましたか?世界中の成功者が絶賛した(日本語訳も日本で出ています)。自分を信じて進み続ける。一見つらいと思えることも自分にプラスになって成功につながる。
短い人生、自分のやりたいこと信じることをやっていきたいものです。
そうですね。多分、おっしゃりたいことは、こういうことかな・・こう表現したいけど、こう書いてしまわれたかな・・など、かみ砕きながら読ませていただきました。
一例ですが・・
>死にたくないと感じることは当然感じて良いことだと思います。
感じて良いか悪いか・・ということではなく、私は、そう感じることは自然なことだと思います。
言葉は繊細です・・
これまで出会った沢山の患者さん達との臨床経験と同じように、このスピーチに込められたメッセージをしっかりと受け止めて生きたいと思いました。
いつもありがとうございます。
成功と言い切れることが、ジョブスの結末を多くの人が彼は成功をおさめたと感じているからなのでしょう。
訳のご紹介、ありがとうございました。
このスピーチ。スピーチをしたころの評価は低くかったようです。ネガティブなことばかり言って、どうして、彼がスタンフォードの卒業式に呼ばれたのか・・といった書き込みも見ました。亡くなった今、改めて聞くと、情熱が実感として伝わってきます。
toruさんの優しく強い決心が、私もそうしたいと思わせてくれました・・