2000年になるよりちょっと前、アメリカにいたころの雑誌「I can cope」が
本棚の奥から出てきました。
ぱらぱらと見ていて、
Advance Directive
You Can Control End-of-Life Medical Treatments
アドバンス ディレクティブ
最期の医学的治療をあなたはコントロールできるのです。
はっと、しました。
最近、人生最後の時の治療の選択を話し合うのが遅い・・と
感じていました。
いえ、国内では、がん領域では患者さんと話し合う文化はまだ育っていません。
ご家族と、それも、多くは病状変化が日単位になり始めてから話し合われます。
私は、基本的には患者さんと話し合いますが、
そのタイミングの取り方がもう一つなのです。
その理由の一つとして、
まるで遺言を話してもらうような感覚になってしまうことがあり
話を躊躇しているのかな・・と思うこともありました。
遺言ではなく・・・
あなたは
人生の最期まで
自分でコントロールできるのですよ
というメッセージを伝える姿勢を忘れていたのだ・・
古い雑誌が思い出させてくれました。
Appointiong a Healthcare Agent: Don't Leave Yours in the Dark
最期の医療を話し合うことは、
患者さんを暗闇に放置しないことにつながる・・
これは、ヘルスケアの大切な約束事
You Can Contorol!
ここをどう支えるか・・
You Can Cope!
どのような状況にあっても、あなたは乗り越えられる。
2011年10月になりました。
また、新たな気持ちで取り組んでみます。
皆なで考えることに
人生の最後まで コントロールできる
どのような状況になっても
自分でできる
ご本人がそう思って生活できるよう
どのような支援ができるのか、
考える時間が短すぎるけれど
考えていきたい
特養の方の場合は、認知症がすでに進んでしまわれている方などもいらっしゃり、自己決定そのものができないこともあるでしょう。
また、入所されてから、人生の幕を閉じられるまでにあまり、時間がない方も少なくないでしょう。
難しいですね。本当に。
でも、そこで、考えていきたいと書いてくださっているえびさんに、諦めない優しさを感じます。
ホスピスを立ち上げ、今は、緩和ケアに携わり、モルヒネや、強い薬で、苦しい辛いで死んで行くよりも、人生の最期に、自分の人生を振り返って、「ありがとう」と安らかに言える環境を作ってあげたいという話がありました。(ちょっと違っていたかも知れませんが)
先生も、同じようなことを、ブログに書いていたことがあるなあと思い出しました。
人生の最期でなくても、いろんな場面において、お互いに「ありがとう」と言える環境が作っていけたらいいなあと思いました。
本当に、その通りだなあと思います。
1回きりの人生、後悔することがないように生きることに取り組みたいと思っています。
今日アップした、Jobs氏のスピーチにも通じることのように感じました。