緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

在宅訪問診療の思い出(6)

2007年11月09日 | 医療

呼吸の状態から、後
数時間の命だろうと予想されました。

「レスキュー・ドーズを使ってみてください。
 お教えした回数使ってよいですよ」

そして、朝、7時頃だったでしょうか
再度電話がありました。

2時に電話をさせて頂いた後
 2回モルヒネのレスキュー・ドーズを使いました。
 それまで、魚が苦しそうにするような
 あえぐ呼吸だったのが
 穏やかな普通の呼吸になりました。
 その後は、とても楽な表情で過ごし
 今、呼吸が止まりました。
 本当にありがとうございました。」

私は、在宅のクリニックは
1回の非常勤勤務でした。
その日は自分自身の大学病院に
行かなければならない日でしたので
この時の死亡診断書は
在宅クリニックの院長が書きに行ってくれました。
仕事が終わった後、ご自宅に訪ねさせていただきました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 在宅訪問診療の思い出(5) | トップ | 在宅訪問診療の思い出(7) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事