緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

夕陽で淀川が注ぐ瀬戸内が輝いていました-芦屋を訪問して

2018年01月28日 | つれづれ

1月25日は芦屋で仕事でした。

はじめて羽田から大阪空港(伊丹)の飛行機に乗り、
その時の、空港到着直前の大阪上空から撮った写真です。

淀川から瀬戸内に注ぎ、その先には淡路島、四国が見え、
夕陽がその瞬間川面も海も黄金色に染め、
それは、それは綺麗でした。

こんな風に、機上から撮れると知らず、
綺麗だなあと思いながらスマホを構えていて、
驚きながら撮った一枚・・

壇ノ浦の戦いで安徳天皇を抱いた建礼門院が、
浪の下にも都はあろうぞと言ったのは、
もっともっと山口よりのことですが
西国の夕陽は何か物語っているようにも思えました。


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芦屋市立病院には初めて訪問させて頂きました。
スケジュールが合わず、何度も何度もオファーを頂き、
やっとお伺いすることができ、
ほっとしつつ、管理者の皆様にもご挨拶させて頂く機会を頂き、
心から感謝しております。

そんな中、このブログを
以前からお読みくださっているという
看護師さんともお話をする機会を頂きました。
落ち込んだ時に読んで励まされましたとお話しくださり、
続けていたことに意味をもたらせてくださり、
言葉にできない、温かな気持ちになりました。



緩和医療は、必要と言われながら、
本当に理解され、活用されている医療になりきれなかったり、
見送る側になることで、無力感を感じたり、
難しい医療の一つだと思います。

一方で、皆、何らかの物語りを持っている医療人が多いのも特徴かもしれません。

がん治療に従事していて、
患者さんの苦痛を取り除いてあげられなかったことから
緩和医療に転向した医師は
少なくはないのではないかと思います。

また、多くの職種の方々が、
患者さんの治癒だけではない、
苦しさを取り除くことの意味や
疾病ではなく一人の人として
患者さんに向き合うことに
大切さを見出しているなど・・

お目にかかる緩和ケアに従事している医療者の
優しさにいつも、感心します。
人の痛みにアンテナを向けている方の
感度のよさは、いつも刺激を受けます。





疲弊感といえば、
かのシシリーソンダース先生が
来日されたとき、
緩和ケア病棟に勤務するスタッフは、
3年で退職したり他部署に変わったりすることを
勧めているとおっしゃっていたことを思い出します。

大変なところだから、
一旦リラックスできるところに
変わることは重要なのよと・・・




夜はご一緒に食事を楽しませて頂き、
翌日は5時に起きて、帰京しました・・・
気温は低かったのですが、
心はとても暖かでした。

また、もう少しがんばれそうです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ayuさん (aruga)
2018-02-03 15:04:04
早いものでもう2月になりました。
その節は、大変お世話になりました。
濃厚なローカルとでもいいましょうか、単一の病院の勉強会ならではの、レベルの高さを感じました。
お目にかかって、大変楽しい時間をありがとうございました。

今月は大分と都内です・・・
それまでに、前回のレクチャーとも関連するシステマティックレビュー情報を加えようと思っています。余力があれば、ここにも書くようにしますね。。。
返信する
るぶさん (aruga)
2018-02-03 14:57:25
卒試ということは、これから国試でしょうか。

医師国家試験は来週10、11日、看護師国家試験は18日、薬剤師国家試験は24、25日と、これから毎週、医療者の国家試験。
インフルエンザがとても蔓延しているので、体調だけは万全でありますように。
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右に居た者です。 (ayu)
2018-01-31 15:50:47
先日はお忙しい中、貴重な講演有難うございました。あつかましく、ご飯もご一緒させて頂き私は素敵な時間を過ごせ、心を満タンにする事が出来ました。今後もブログから沢山の事学びたいと思います。寒い季節。身体をご自愛ください。
返信する
私の出身県にようこそ。 (るぶ)
2018-01-31 10:08:15
兵庫県に行かれていたんですね。
ここで私の出身県にある病院に先生がいかれていたことに驚きです。

いろんな意味で物語を持つ医療人が多いのはすごくわかります。

どこかで先生にお会いしたいと凄く思いました。
兵庫県に卒後帰ろうかな…

いずれ、帰る時がくるか…

卒試頑張ってきましたが、手応えのないもので悲しかったです。結果が出るまで怖いですが、それまでに
勉強をしっかりしていきたいと思います。

では。
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