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筆者の山登先生は
徹底的に子どものミカタ。
とはいえ、好ましくないことをそのままにはしません。
例えば、未熟な若者への声掛けとして・・
成熟が困難な時代だからといって、オトナにならなくていいという法はない。もし、患者があまりに依存的に寄りかかってきたら、私はふつうに「それはキミが決めることだよ」というだろう。他罰的なもの言いにカチンときたときは、「あれ、それってオレのせい?」と、意地悪く笑うかもしれない。自己顕示欲的な態度が目に余るときは「それってカッコ悪くない?」と言ってやる。
(青字は直上からの引用)
この言葉の選び方、
小児精神科医らしいなあ・・
ダメと言わないで
こんな返し方なら、
相手も おっ・・って
一度立ち止まってくれそうです。
一般的に
診療の進め方は
診療の進め方は
患者さんと共に
ゴールを確認し、
ゴールを確認し、
診療方針を立てます。
そして、患者さんと
ともに歩みます。
これを子ども達と辿るには
理解ができる説明ができること、
高度なスキルが必要です。
自閉症スペクトラムと
ADHDがかぶった少年の例から・・
自分が抱えている問題を
あると感じているか
感じていないのか
引き出してみたところ・・
その子は自分なりに
問題を自覚していることがわかり、
バッドなところが全体の30%、
グッドなところが30%と
伝えてきたことを見逃さず・・
診療方針の説明として
友だちも先生もバッドな●はキライだろう。・・キミだってバッドな●が小さくなった方がいいと思うだろ。そしたら、そいつを小さくできるように、ここで作戦を練ろうじゃないか。・・場合によっては薬を飲んでもらうかもしれない
診療のゴールは、
子どもたちに共通していることは、みんなの仲間に入りたい、みんなと仲良くやりたい
こと。
これを実現させるための
診療方針。
診療方針。
決して
大人のためのゴールではない
ことに注目です・・
大人のためのゴールではない
ことに注目です・・
非薬物的なこと・・・
”できてしかるべきことができない”部分はその子なりにできるよう丁寧に指導
”しそうもないことをする”部分については、根気よくしつけを続ける必要
そして、
ゴールはここでも
ゴールはここでも
”みんなと仲よくやるため”に
大人でも、
ゴール、診療方針の共有など
基本的には同じです。
ページをめくる毎に
なるほどなあ・・
言葉の引き出しが
私は、医療関係者ではないんですけど、山登敬之先生の論説(?)やエッセイが大好きです。
どんな人であってもフラットに受け入れる懐の広さと、自分自身の立ち位置を、常に相手の目線に合わせられる技量の深さに感心するばかりでした。
でも、この本では、山登先生のカウンセリングと言ったらいいのかな?教育者としての一面に触れられそうな気がします。
実は、前々から読みたかった本なんですけど、やっぱりこれは、読んでおくべきですね。決めました。
嬉しいきっかけを戴き、ありがとうございます。
「こどものミカタ」は、すぐに図書館で借りて、
読みました。読み終えて浮かんできた言葉が
ありました。井上ひさしさんの言葉です。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく・・・」
よく「子ども理解の大切さ」と言います。
もちろんその通りですが、しかし、いろいろ
説明を読むものの、なかなか胸におちる
ような記述に出会うことがありませんでした。
でも山登さんには、随分と気づかされ
ました。たとえば、ケンタくんが
幼い頃の自分に向けて言った言葉です。
「大丈夫だからそのまま歩いて来いよ」
思わずじーんとなりました。
そうした言葉をかけてくれる人がいるなら、
こどもは、必ずや「大きい大人」になって
いけると思うのです。
もっと昔にこの「こどものミカタ」に出会って
いたならー。そんな思いにとらわれました。
本のご紹介ありがとうございました。
山登先生のステキなところをシェアしてくださり、ありがとうございます。
まさに人間力に立脚した専門家ですね。
本の感想をぜひ!
aruga
子どもに届く言葉は、大人にも染み入るように届くものだなあとつくづく感じました。
頂いたコメント、本当にそうですよね。
いつも、ありがとうございます!
aruga
ほんとだなぁと思いました。
自分のことは自分で決めてもらうのは大切なことです。
職場のノートにメモしました。
そして、中古品ですが本を注文しました。
届いたらじっくり拝見します。
言葉のメモ、私もです。
短く、さらりと言えると粋ですよね。
頂いた沢山の熱いメッセージに私も頷きっぱなしです!
本当に、ありがとうございました!!
aruga