緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

コーラスライン(5)

2007年05月31日 | つれづれ

踊りのレッスンに明け暮れ
とても苦しい日々もありました。

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できなくなって
改めてそれがどんなに愛おしい時間だったか実感しました。

 ああ この想い 胸にいだき 別れ告げよう
 悔やまない 好きだからこそ 命燃やし すべてを捨てて 
 生きた日々に悔いはない

コーラスラインのこの歌詞が心に染み入ってきます。

この出来事は、私が医師
そして緩和ケア医としていることに
とても大きな意味を与えてくれました。 

自分が死んでしまったと感じるほどの喪失体験は
患者さんの気持ちに少し近づくことができました。

グリーフワークにこんなにも長く
果てしない時間がかかったことを実感し
悲嘆体験の切実さを少しだけ感じることができました。

今ある自分は、この出来事を経験した自分に他なりません。

人生の目標は、最期の時
「いろいろあったけれどこれでよしとしよう・・
よい人生だった・・」
そう思えることなのだろうと思います。

 この日々に 口づけして 別れよう

このフレーズをふとした時によく思い出します。


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5 コメント

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Unknown (Hana)
2007-06-01 02:00:59
>人生の目標は、最期の時
「いろいろあったけれどこれでよしとしよう・・ よい人生だった・・」
そう思えることなのだろうと思います。

私もそう思います。自分の最後のときにそう思えるように毎日を生きたいと思います。関わる患者さんの方にも、辛い事もあったけど、いっぱいいいこともあったんだということにも気持ちが向けられるように援助ができたらと願っています。
プリセツカヤのDVD、何年か前に購入しましたが、やっぱりあの昔の生のステージの感動にはかないません。客席全員、呼吸が止まってたと思います。





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昨日の悲しい報道は・・・ (ポニー)
2007-06-01 09:52:15
昨日、栃木県足利市であまりに痛ましい出来事がありました。余命1ヶ月の実母の首を献身的に介護していた娘が絞めて殺してしまった。
詳しい理由はまだはっきりしていないようですが、「痛い、痛いと言っており…」とのコメントが。
末期がんの緩和ケアができていなかったために起こった悲劇なのでしょうか?
なんだか切なくまた、我々医療従事者の責任も感じる報道でした。
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Broadway (Taichan)
2007-06-01 16:06:00
Broadwayで観たコーラスラインが今でも忘れられません。名作中の名作で大好きでした。日本でも観ましたが本場NYのが格段に良かったです。
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Unknown (ポルコ)
2007-06-01 17:08:02
どうもこんにちは!
いろんなブログを応援させていただいています。
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コメントありがとうございます。 (aruga)
2007-06-01 23:37:03
Hanaさん
本当にそうだと思います。それを実感することができる今の仕事に感謝しています。呼吸が止まる・・プリセツカヤの最後の腕の波打つ羽を思い出しました。

ポニーさん
そんな事件があったのですか。新聞が読めておらずお恥ずかしい限りです。本当ですね。切ないです。

Taichan先生
ブロードウエイでご覧になったのですね。羨ましい・・
映画のコーラスラインを見たのですが、映画版は、“恋に落ちて愛した日々に悔いはない”、日本の四季は、踊りを愛した日々に悔いはない”と、歌詞の意味がちょっと違っていたようでした。NY版はどちらだったのかなあとずっと疑問でした。覚えておいででしょうか?

ポルコさん
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