医学部5年生の病院実習
ベッドサイドラーニング(BSL)が、また、新たに始まりました。
内科では、実習の中間と終わりに受け持った症例をプレゼンテーションしてもらい、
教員からの口頭試問があります。
過日、試問後に実習の感想を述べてもらった時、
「患者さんは、治らないこともご存じで・・
それなのに、私の様な未熟な学生の質問にも
丁寧に答えて頂き、
本当にありがたかったです。
一生懸命勉強しなければ・・」
私の記憶の範囲なので、
言葉はもう少し違っていたかもしれません。
この言葉を聞いた時、
この学生さんは、疾病を診ていたのではなく、
一人の人として接していたのだなあ・・
医療者の卵としてではなく
教えを乞う者として傍にいたのだなあ・・
と、心が熱くなりました。
試験が終わって、
緩和ケアチームメンバーへの電話から
病棟に急ぎ階段を駆け下りながら、
きっと、彼は、よい医師になる・・
そんなことを思っていました。
最新の画像[もっと見る]
-
痛覚変調性疼痛:脳の神経回路の変化で起こる第3の痛み 2日前
-
腎不全の症状緩和はがんとは違う(NPC/N比など) 1週間前
-
癌治療をとめないために、増えた薬剤の引き出し 2週間前
-
運転手さん孤独じゃないですよ。よい朝をありがとう 3週間前
-
高額療養費の見送り:3月7日の裏側で 4週間前
-
蜂蜜は咳に薬より効く? 1ヶ月前
-
医療は災害と同じ:高額療養費の引き上げに思うこと 1ヶ月前
-
医療は災害と同じ:高額療養費の引き上げに思うこと 1ヶ月前
-
パリのオンライン診療 2ヶ月前
-
パリのオンライン診療 2ヶ月前
遠慮し過ぎる民族である、言われ、世界に出ていく時には、もっともっと自己主張だ、自己の考えをストレートに出すべきだ、と言われ続け、教育を受けてきた結果は「自己チュー」…(-_-)。
敗戦後の日本教育はそれまでのものを捨て去りましたが、日本人として、誇って良いものだってあったのではないか…。
最近、そんなこともチラチラと考えるようになりました(^_^)。
本当に、大切なことです。
日本人は、自分の表現が上手くないなあと思う場面が沢山あります。私も含めて。
アサーション力が低いのだろうと思います。
互いの立場を認め、尊重したうえで、必要とする情報交換を的確に行うことが重要です。
が、ご指摘のとおり、間違って、異なった押し方をすれば自己チューとなり、異なった引き方をすれば、遠慮となってしまうわけです。
この学生さんは、疾病を持ち、死を意識しながら生きる患者さんの心に触れ、進もうとする道の意味を改めて感じ入ったのだろうと思います。生涯このことは、忘れないだろうと思いました。
このブログでは、専門用語や専門技術などいろいろ興味深く、いつも勉強させてもらっております。
なるほど、あれをBSLというのですか。読んで字のごとしですが、良い言葉だと思います。学生さんの言葉にも感動しました。
PANDAの妻さんのコメントにも共感いたします。
司馬遼太郎の風塵抄に、人とは・日本人とは・専門家とはどうあるべきかと書いていましたが、そのとおりだと感じました。
あれから私の病状は、血液の数値は下がり痛みや症状は緩和されました。そのかわり、薬の副作用か全身に発疹ができて痒くて仕方ありません。
何かを得れば何かを失う。人生とは面白いものです。
薬疹が疑わしいようでしたら、薬剤の変更が必要な場合が多いです。
そのような場合、採血検査の白血球分画のうち、好酸球(eos)はアレルギー反応があると増加することもありますので、みてもらうことも、一案かもしれません。
連休前に皮膚科を受診し、リンデロン-DP軟膏とジルテック錠10を処方してもらいました。
今、どの薬の副作用か試しているところです。
皮膚科の先生も同じことをおっしゃっていらしたので、とても心強くなりました。
本当に優秀で、びっくりするような知識や真摯な態度でこちらの頭が下がるような研修医さんも、沢山いらっしゃいますけれどもね。自分も学ばせていただいて頑張らないとですね。
対処してもらっていて、安心しました。
かゆみが落ち着いてきますように
junさん
ホント、ホントです。
???って思ったり、!!!って思ったり、飽きないものです。
と言いつつ、わが身を振り返ると、?!?!位に思われていたのだろうなあと今更ながら反省したりします。
>良い面を見ようと思うのですが
立派です!特徴的なところとか、個性的なところばかりに目がいってしまいます・・
教科書通りの説明では患者や家族はわからない!!ってお願いするのですが、私たちの補足説明が必要な先生もいらっしゃいます。
その学生さんが、病気だけを診るのではなく、一人の人として看てくださるような良い先生になっていただけるのを楽しみにしています。
学生さん、喜ぶと思います。
ご指摘してくださったように、頭でっかちではなく、心のある医療人が一人でも増えるよう応援していきたいと思っています。