緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

ビタミンBと亜鉛は大切

2025年02月02日 | 医療
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それぞれ機能が少しづつ異なります。

今回は
ビタミンBと亜鉛のそれぞれを
まとめてみました。

豚肉、牛乳、ナッツが嫌いで
食事量が少ない場合
(アルコール多飲、偏食、ダイエットなど)
中々治らない湿疹、脱毛、
手足がビリビリ痛い、
物忘れが急に進む、
やる気がでないといった場合は、注意です。

ビタミンB1(チアミン)
 糖質代謝 
 欠乏症:
  脚気
  神経系(末梢神経障害、
      ウイルニッケ脳症
      認知症)
  心不全
 豚肉、(赤身の魚(かつお、まぐろ、さけ))

ビタミンB2(リボフラビン) 
 脂質代謝 
 皮膚・粘膜(口腔粘膜・口唇病変 
                    脂漏性湿疹)
    小児は成長障害
 牛乳、チーズ、卵、肉、レバー、ナッツ

ビタミンB3(ナイアシン・ニコチン酸)
 エネルギー代謝 
 欠乏症:ペラグラ 
  アルコール多飲に注意
  皮膚・粘膜(急性・慢性湿疹、
        口角炎、光線過敏症)
  神経系(認知症)
  消化管(下痢)
 キノコ、かつお節、たらこ まぐろ、かつお、豚・鳥肉、レバー

ビタミンB6 
 タンパク合成 
 アルコール多飲に注意
  皮膚・粘膜(皮膚炎、舌炎、口内炎)
  神経(末梢神経障害性疼痛、うつ)
 豚肉ひれ肉(油が少ないもの)
 まぐろ赤身、かつお、ナッツ、
 かぼちゃ、 ライ麦パン・玄米

ビタミンB7(ビオチン)
 糖代謝、アミノ酸代謝の補酵素
 腸内細菌でも生成可能なため、欠乏症は少ない

ビタミンB12 
 タンパク合成
 血球(大球性高色素性貧血)、
 神経(末梢神経障害性疼痛、
    歩行障害(ふらつき、ワイドゲイト)、
    認知症、
    うつ)
 肉、魚、貝(しじみ、あさり、牡蠣)、海苔、卵、チーズ

パントテン酸 
 エネルギー代謝 コエンザイムAの構成成分
 欠乏症は少ない

葉酸:赤血球生成
 貧血
 海苔、レバー、緑茶、大豆(豆乳、納豆)、ヨーグルト、チーズ、

亜鉛 
 必須ミネラル タンパク質・酵素・DNAの構成要素
 鉄と同じ吸収経路 
 鉄剤内服で亜鉛欠乏し易い
 鉄剤での難治貧血は亜鉛欠乏も疑う
 血糖値が中々低下しないときに亜鉛欠乏合併も
 ALP低値では亜鉛欠乏も疑う
  皮膚(皮膚炎、脱毛)
  神経(味覚障害、末梢神経障害、認知症、うつ)
  血球(貧血)
  免疫(低下)
  生殖(不妊)
 牡蠣、シラス、鰹節、うなぎ、わかめ、ひじき、油揚げ、きな粉、ナッツ

サプリメントなどで摂取する場合は、
過剰摂取に注意が必要なものがあります。
ナッツにはゴマも含まれます。

出典:健康長寿ネット 他

覚えきれないので・・
豚肉、牛乳、ナッツ(ごま)嫌い
アルコール多飲
と聞くと
慢性的な湿疹やふらつき、
手指の末梢の痛みなどが
生じていないか
確認していくようにしています。

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