緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

先生代わりに聞いといてよ。

2006年08月16日 | 医療

病名や病状。
患者さんには、知る権利もありますが、知らないでおく権利もあります。

時々、患者さんから、治療や病状について質問がある場合があります。 それについて主治医に質問しましたかと尋ねると、していませんと返って来ることがあります。 がん治療そのものの内容やそれに伴うリスク、その背景にある病状については、それを施行しようと検討している医師に患者さん自身が ”知りたいと思うこと” を尋ねることが大切です。 
治療中の緩和ケアは、あくまでもサポーティブケアの立場ですから、これを代弁することは避けます。
治療中ですので、治療医と患者さんとがコミュニケーションが円滑に取れることを一番大切にしなくてはなりません。

医師と話し合うことは、本当に大きなエネルギーが要るものです。 でも、その過程がとても大切なのです。

緩和ケア医が代弁してしまうことは簡単なのですが、これでは治療医ー患者関係は熟しません。 これは、子育てや国際援助に共通する点があるように思います。 援助・支援は、代理者ではなく、誘導者(ファシリテーター)を越えないことが重要なのです。
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