麻薬・・というより
今では、オピオイドか
医療用麻薬という言葉が
用いられるようになってきました。
オピオイド受容体にくっついて
鎮痛効果を発揮するものの総称ですが
その中でも麻薬処方箋が必要なものと
必要でないものがあるため
オピオイドという言葉がもっとも適切です。
がん疼痛緩和に推奨されるオピオイドは
モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3剤です。
ところで、オピオイド・ローテーションって ご存知でしょうか。
オピオイド・ローテーションとは
副作用のためオピオイドを増量することが困難になり
そのため除痛が上手くいかなくなった時
あるオピオイドから他のオピオイドに切り替えることをいいます。
(Portenoy, 02,J of clinical oncology
レビューに書かれたオピオイドローテーションの定義の訳)
医療的には大変有益な方法で、
副作用回避や
オピオイド量がぐんぐん増えていくことに
ブレーキをかけたり
リセットしたりします。
ただ、とっかえひっかえ
薬剤をくるくると変えていくと
患者さんはとても不安になります。
なので、事前の服薬指導がとても大切。
いつも、患者さんに、なるほど~って言ってもらえる
たとえ話を、明日に・・
(コメントを含め、一部再褐です。)
今年もよろしくお願い致します。
いつも突然で申し訳ありませんが、先生に是非お聞き
したい事があります。
①ホスピスを理解し、自ら希望される方が増える
どころか、むしろ減る傾向にあると感じています。
一般病棟での入院が難しくなった方が、不本意ながら
ホスピスを選択される事が多いようです。
先生の周りではそのような傾向がありますか?
②日本人の多くの方には、欧米のホスピスに
馴染まないのではないかと感じるように
なりました。先生はそのようにお考えになった
事はありませんか?
① 意識したことがなかったのですが、改めて考えてみるとおっしゃるとおりかもしれません。病院の経営体制からくる在院日数への関心、DPCの影響、急性期病院としての機能分化意識が年々強くなっているような気がします。PCU(緩和ケア病棟)の情報の前に病院にいられないならどうしたらよいかということが出発点になっていることも少なくないように感じます。
②PCUに個性があると思います。以前いたがんセンター東のPCUは窓からの風景を除けば病院的で、現在の近隣のPCUもそういうところが多いです。桜町などは、独特の雰囲気があり、それが好きと仰る方も多いです。患者さんのお見舞いに出向いたあるPCUはヨーロピアンな家具で大変綺麗なのですが、非日常的で私なら絶対に入らないと思いました。
と書きながら、先生のご指摘は、そうした、ハード面のことだけではないのだろうなあとも思いました。ホスピスマインドはすべてのケアに応用できると思ってはいます。が、定期的な催し物などには抵抗感があることもあります。私の最初のホスピス研修はアメリカのものだったのですが、むしろ、今の国内のものより暖かで心地よいなあと感じたものでした。欧米型のように一見みうけられるようで、真の欧米型にはなっていないようにも感じられ、要は、日本人の心地よさのニードをとらえていない模倣だということなのかもしれません。最近PCUから遠ざかっている身での感想をお許しください。
>型にはなっていないようにも感じられ、要は、日本
>人の心地よさのニードをとらえていない模倣だと
>いうことなのかもしれません。
あぁ、なるほど。なんだかとても納得出来ました。
私の最近感じていた違和感はこの辺にあるのかも
しれません。
仕事はやり甲斐を感じているのですが、なんだか
すっきりしないところもあって…書き込みをさせて
頂きました。私自身も、わかったつもりになっている
ホスピスのmindを学び直してみようと思います。
どうも有難うございました。