緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

病気の人のために祈るとき

2020年01月26日 | つれづれ
(写真は徳島の夕日です)

緩和ケアの勉強を始めたころ・・

といっても、20年以上前ですが・・


クリスチャンの友人に
病気の人のために祈るときは、
「治ること」を祈るのか
たずねたことがありました。


友人は私に教えてくれました。

そうじゃないのよ。
「試練の時をくぐりぬけていく力と
勇気を与えてください」って祈るのよ。

「忍耐を持って
艱難の時を乗り越えていけるように」とも。





ああ・・そうだなあって感じ入りました。

結果を願うというより、
過程を祈ること。

その過程がその人にとって、
糧になり、よりよい方向に進むことを祈るということ。

そういうことなのだ・・と
気づいたことを
今更のように思い出します。

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