緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

オリンピック観戦の外国人がオピオイドの処方を希望して外来に来たときの手続き

2020年01月19日 | 医療
オリンピックが近づいてきました。


外国人渡航者が観戦に訪れることと思います。
疼痛があり、オピオイド常用している方も
中にはいらっしゃることでしょう。
もし、外来に外国人旅行者が受診し、
オピオイドを保険適応内で処方することとなったら・・・



厚生労働省 医薬・生活衛生局 
監視指導・麻薬対策課
の方にお話を伺う機会がありました。




どの国の方であっても、
出国時に
医療用麻薬を
国外に持ち出すには
麻薬等携帯輸出許可申請が
必要
になります。

ですから、
処方したら、終わりではなく、
・診断書
・麻薬輸出許可申請
(返信用封筒)
が必要となります。

調べてみると、


通常、地方厚生局に届けでて、
2週間くらいかかってしまいます。

が........
観光目的ですから、
そんなに国内に留まらない場合もあるでしょう。

さすがに、オリンピック期間中をはじめ、
旅行者で滞在期間が限定されているときは、
手続きを速やかに行うことができるよう
努めて頂けるようです。

その場合は、まずは、
地方厚生局麻薬取締部に
電話を入ておきます。

提出先は、出入国する空港がある
地方厚生局のようですが、
電話確認をしてください。





英語版申請用紙もあります。
英語版の記載例です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビタミンは体によいだけ? ... | トップ | 病気の人のために祈るとき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事