昨日は、夕方から会議。
今日は、次男の現役vs卒業生バスケ大会。
長男と夏の相談をし
夕方からは
日本財団ビルで開かれた
医学生・研修医のための緩和ケアセミナー。
若い先生が、当院での研修について
ポスターを作ってくれたので、
応援に。
旭川医大の研修医の先生から
琉球大学の学生さんまで
日本全国から60名参加されていました。
女性が多かったのも特徴的でした。
その中に、前任地の病院に今研修に来ている
卒後すぐの研修医の先生が参加されていました。
その病院は初期臨床研修ではとても
定評がある病院でした。
臨床研修を受けつつ
緩和ケアに私がいるということで、緩和ケア研修も希望されて
選択したのだそうです。
ところが、私は、異動した後・・
申し訳ない気持ちと
私と共に緩和ケアに携わりたいと思ってくださったことへの感激が
混ざり合っていました。
緩和ケアを学びたい方は
広くジェネラルなことや
腫瘍学的な勉強をしてからで大丈夫です。
緩和医療専門医は
初期臨床2年終了後、
緩和ケアに関わる経験が5年間の研修が必要です。
その内、認定研修施設では2年間の専門研修を要しますから、
後期研修3年間は、
がん患者さんや症状緩和を必要とする臨床フィールドに
席を置いていればよいわけです。
例えば、初期臨床研修を内科系で2年間
後期研修を腫瘍内科や消化器内科等で3年間
そののち、緩和医療専門教育を2年間
このような形もありますから
焦らなくて大丈夫です。
一方で、早い時期から緩和ケアに席を置き、
ローテーションしながら広さと深さを追及する方法もあります。
既存のレールに乗ろうとするのではなく
自分で、ここで勉強したいと思ったら
手紙を書くことです。
在米中、どんどん積極的にアプライしていく若い医師や学生に触発され
私自身、アメリカから日本の緩和ケア病棟を持つ病院に手紙を書き、
推薦書と共に送ったことが転向のきっかけでした。
人生には予期せぬ出来事が沢山あります。
レールには、それは想定されていません。
一番大切なことは自分は何かしたいのか
自分はどうありたいと思っているのか
それをわかっておくことだろうと思います。
若い人たちの熱意に
自分自身が緩和ケアをやりたいと思った頃のことを思い出しながら
帰路につきました。
よい一日でした・・・
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東京、少しずつ春の気配ですね。
先週金曜日、自宅マンションのエントランスに、柊の葉のような群生の中に黄色い可愛い花を見つけた娘が「あ!春みつけた!」と喜んでいました。空にはひこうき雲が…。
確かに、最近、気分が「ジェットコースター」的で困っています(笑)。
そして、娘さんのボーイフレンドにしたいなんて、この上ないお褒めにあずかり、(私ではなく次男が・・なのに)青空のひこうき雲の心境です。
娘さん、素敵な詩人ですね!!!
緩和ケアセミナーは去年参加させていただきました。今年は時間が取れず、いけなかったことを残念に思っています。
旭川の後輩が行ってきたそうですが、ブログに旭川の文字が載っていて、思わず反応してしまいました。
お目にかかった方は、けるけるさんの後輩でいらっしゃったのですね。
以前、ミシガンに住んでいたことがあって、当時、よく日本の天気予報と比べていました。旭川とほぼ同じだったのもですから、私の中では、懐かしい思いがあります。
でも・・セミナー昨年ご参加されたのでしたら、セミナーは十分なのではないかしら・・
6月17~19日東京国際フォーラムで日本緩和医療学会が開かれますよ!
緩和ケア医を将来志しています。
現在、放射線腫瘍学を主軸として学びながら、緩和ケア医への道を模索しています。
放射線腫瘍学をえらんだのは、がん治療のはじめから最期まで患者に治療ができる方法を学びたかったからです。
ただ、緩和ケア医になるためには内科学の知識が必要なのではないか、転向が必要なのかしらと悩んでしまっています。
自分のキャリアの見つけ方は難しいですね。
内科以外の医師に緩和ケアを教えていて、内科学知識は本当に必要だと思います。ただ、知識だけではなく、内科的な考え方、いわゆる症候学的な考え方も大変重要です。アメリカの緩和ケア専門医は、基本学会は内科を持っていることが求められるようですから、多方向から緩和ケアに入ってくることができる日本も遠い将来、もう少し均てん化される可能性もゼロではないかもしれません。
基本学会に内科・・・外科や放射線腫瘍医であってもだめなんですね。
内科的考え方が出来ないといけないの本当にそうだと思います。
やはり、内科への転向が必要なんでしょうか・・・。
外科医でも放射線科医でも腫瘍内科医でも誰でもどこでもいつでもできる緩和ケアは、基本的緩和ケアと呼ばれます。
専門的緩和ケアは、そうした基本的緩和ケアを担っている医療者が解決できないような難しい症状にも何らかの糸口を見つけながら少しでもQOLの維持・向上を探索できる力を求められます。
ですから、専門診療科を超えたコンサルテーションに当たることができるということを意味します。放射線腫瘍学を学ぶということは、放射線治療の専門家を目指すということで、放射線治療ができ、緩和ケアもできるということは、何を専門性としたいかということになってきます。
内科の知識が必要かというと、今の日本ではそれは必須条件になってはいませんので、ももこさんがお自分のキャリアを積み上げていくプロセスに、何を自分の売りにしたいかという観点から必要なことを選択されればよいのだと思います。
もともと、緩和医療を将来的に目指して医師になりました。
その中で、自分が患者であれば、治療の経験のある医師に緩和にかかわってほしいかな、という思いから、まずは治療医の仕事を選ぶことにしました。
専門的緩和ケアという観点から緩和医について考えたことがなかったので非常に感銘を受けました。
だから最近には直接緩和ケアを専門として働く若い先生が増えておられるのですね。
自身のキャリアのプロセスをもう一度問い直したいと思います。
ありがとうございます。