緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

柔道で思い出したこと

2008年08月09日 | つれづれ
オリンピックが始まりました。
柔道の平岡さん初戦敗退残念でした。
試合を見ていて、ずっと心の奥にあった記憶が蘇ってきました。



私は、平岡さんの所属大学の同窓。
私が学生だった頃は、
バレーの三谷裕子さんやテニスの福井烈さんが校内でプレーしていました。
というくらい、一流のスポーツ選手が集まる大学でした(今も)。

大学に入ったばかりの頃、羽を伸ばして
色々な学部(大学では学群とよびますが・・)の人達と
授業や放課後も交流する機会がありました。

ちょうど、柔道を専攻している方々と一緒になりました。
近いうちにオリンピック候補になるだろうと言われていた方々と
練習のことなど沢山面白い話を聞くことができ、
今まで過ごしてきた自分の生活は
本当に狭いものしか知らなかったのだなあと感じました。

「うちの柔道、女性だっているんですよ」
「まあ、練習についていけるんですか」
「それが、男より強いんですよ」

それは、後で知ったのですが、山口香選手のことでした。

そんな話をした数週間後だったでしょうか。
オリンピック候補だと言われていた彼が交通事故死したと聞きました。
助手席に座っていて事故にあったと。
日本の打撃だと多くの人が悲しんでいました。
お線香をあげにいったとき、
小さな畳の部屋に小さな箱にはいったその方をみて
何とあっけないものなのかと強いショックを受けました。

オリンピックの舞台に立つ方々の背後には
本当に沢山の方の思いがあるのだろうなあと思います。

今日の柔道を見ながら、あの時、次の選考会に対する思いのたけを話してくれた
事故死した方のことを思い出していました・・・

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2 コメント

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家族、病友を偲ぶ想い (キャサリン)
2008-08-10 18:33:32
我が家にはお仏壇とキリスト者としての祭壇があります。受洗から5年になります。ご先祖さまからのお墓(日暮里の真言宗のお寺さん)にねむる事は叶いませんが、お盆の迎え火、朝晩のおご馳走、送り火を欠かした事はありません。 お仏壇のしつらえ、提灯の組み立てなど 祖母、亡母 に手伝わされたお陰です。私の入院中、娘が見よう見まねでご供養をしてくれます。春と秋のお彼岸。 亡き方々を偲ぶ、黄泉に行かれた霊が浮かばれる。と今は亡きご住職が言われました。 三浦 綾子さんの小説に、 婚家のお仏壇に手を合わせる事に苦悩するキリスト者が画かれていました。 私は、イエスさまの御心の広さを信じております。 命の儚さを知り、今日一日を大切に生活したいと思います!
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キャサリンさん (aruga)
2008-08-10 21:35:28
宗教と供養の狭間をあらためて気づかせてくださってありがとうございました。手を合わせるということはそういうことなんですね。
今年も、見送った家族をはじめ、私の中を通り過ぎて行った方々に、お盆の日には静かにあらためて思いを馳せたいと思います。
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