2年前2006年8月20日の記事。
朝日新聞 be on Sunday の一面 “あっと!@データ 「増える中年パラサイト」”
【結婚せずに親と同居し、すねをかじるパラサイト・シングルが高齢化している。
総務省統計局の西文彦さんが05年労働力調査を使って調べたところ、
35歳~44歳の人口の12.6%を占め、20年前の3倍に増えた。
女性より男性の方が多い。(以下略)】
この数字は驚異的です・・・
厚労白書では、がんの在宅死は、平成7年前後で7%くらいでした。
平成18年ころは、5%程度またはそれ以下くらいと推測されていました。
一方、厚生労働省はがん在宅死率4割を目標値としています。
がんの患者さんの退院援助をしていると、
団塊世代のお子さんで、シングルで同居という方が多いなあと感じます。
退院した後のサポートについて、
「見守るくらいならできるが、衣食住のサポートは無理。
薬の管理、医療機器の使用などとても出来ない」と、いう例が実に多いのです。
なぜなんだろう・・
そう思っていました。
が、このパラサイトシングルの記事で納得できました。
親に食べさせてもらっていた子に、親の面倒をみる期待はできないです。
ましてや、がんを抱えていては・・
これ、今起こっている現実なのです。
60~70歳の親にパラサイトしている35~44歳は10%以上・・・
本当に大変なことです。
がんの在宅移行には限界を感じます。
これからは、最小限の医療を選択された方々に対して
在宅療養が難しい場合、
介護施設でどれだけ対応ができるようになるかが鍵になると
2年くらい前からずっと感じています。
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先生の医療を架け橋としたココロとカラダの緩和ケアにいつも心惹かれてやみません。
何度も感動・共感してコメント欄まで進んだのですが・・タイミングアウトになってしまってました。
私は療養型病院に勤務しているヘルパースタッフですが、2年半前・・最愛の彼の旅立ちに、同化するほど寄り添い、命の極みを「あるがまま」に愛し、添うことに幸せを感じ・・49日を機に医療の現場に復帰しました。彼の肺ガン末期の告知から、寄り添わせてもらった2年間で学んだ様々な知識・事、緩和・在宅ケアに関しては・・今でも毎日勉強し・・県内で行われる緩和ケアに関する勉強会には参加させていただいています。大分には「ゆふみ病院」という素晴らしいホスピスが在り・・今でも自身の「心の聖地」とし・・彼との想い出を抱きしめるグリーフケアとしても時折ふら~っと訪れたりします。先日の研修のリストに我が家族の大好きなY先生の名前を見つけた時には、PCをだきしめちゃいました。
主旨に戻りますが、施設も療養型病院も・・多数の介護度3~5の患者さんのケアで走り回る状態であるのが実情ではないかと思います。少し前本人告知なしの肺小細胞癌ターミナルの方のプライマリーをさせて頂き、8ヶ月の入院のうちの後半4ヶ月を共に寄り添わせていただきました。前半は下半身麻痺による苛立ちや先々の不安・充分な疼痛コントロールができなくて
精神的に不安定になり、自殺未遂・・そして、その直後・脳メタが進行し発語が無くなり嚥下障害が起き、るいそうが著明になり、母ひとり娘ひとりの娘さんが栄養を!と訴えたことでDrが経鼻栄養を指示しましたが、看護部長に訴えて中止して頂きました。娘さんには毎日お母さんの状態を伝え、お母さんが少しでも楽に過ごせる方法を一緒に考えていきました。煩雑な環境下で納得のいく緩和ケアを行っていくには、まずは医療者全体の緩和ケアに対する意識の部分、根っこの部分を「慈愛」というエネルギーの根源にすることの大切さを思うと・・現実はまだ難しい問題が山積みだな~と感じます。でも頑張って緩和ケアのセミナー等で得たことをシェアしてゆくつもりです。
長々となり申し訳ありません。
パラサイトの件も、朝からずーっと12時間以上付き添っている、今後在宅を希望されてる実の娘さんに、「ご一緒に着替えなされませんか?吸入お願いしてもよいですか?」と言ってみると「私はできません!」とキッパリ言われるパターンが最近目につくのです。
できることから、本質がぶれないように頑張っていこうと思っています♪ね、aruga先生
以前へき地に勤務していたときの一度くらいしか在宅移行を経験したことがありません…。
昔ながらの大家族、でしたから、実現可能だったと思っています。
本当は在宅看取り…の予定でしたが、思いのほか突然亡くなってしまい…救急車に蘇生はしないように、と話していたにもかかわらず、余計な処置がなされて、非常に悔しい思いをした、という余談もありますが…。
昔のような家族形態がない以上、厚労省の言っていることは実現できないだろうなあと思います。
最近、開業医の先生たちの会で聞いたのですが、そこでも、厚労省は在宅移行を進めているにもかかわらず、保険点数の面でも全く整備がなされておらず、御苦労されているというお話をたくさん聞きました。
パラサイトシングルだけでなく、一人暮らしの高齢者も増えてきていますし、政府の考える将来の日本像というのがかなりかけ離れているような気がしてなりません。
先生のおっしゃる通り、中間的役割(在宅でもなく病院でもない)の施設が非常に必要とされるのではないかと思います。
また、もし在宅をそれほどまでに勧めるのであれば、コメディカルの方たちの業務をもう少し拡大して、やれることを増やさないと不可能ですよね。
(インスリン自己注射などで大変苦労します。)
…事実私が、在宅で親を見てください、と言われても厳しいです…そんな自分が、無責任に提案できないですよね…。
しかしそう遠くない将来におこる現実ですから、もっと実情を考えた政策を行ってほしいと思います。
まさに私 いい歳をしてシングルで同居
もう若くない両親に何かあったら私が
なんとかするしかないのですが、
ホンマに面倒できるだろうか?
医療器具や薬に関して少しずつ勉強をするところ
なんですが、親が気管切開とかになったら
辛いなぁと正直思います
介護福祉士の資格を持つ友人は「親の介護が
必要になったら施設に入れる、皆でそう話した」と
言っていました。兄妹が多いので今から
話し合っているそうです
在宅医療を積極的にしているドクターや
訪問看護師のチーム、近くに利用しやすい介護施設
があって保険などの助成が受けらると 自宅での介護がよりしやすくなるのかなぁと素人的に思っています
大分にいらっしゃるのですね。2年前に湯布院と九重に家族で訪れました。本当に、本当によいところ!最愛の方のことをシェアーしてくださり、ありがとうございました。療養型も、介護施設も、介護に手が少なく大変忙しいところです。がん患者さんを急に診てといわれても、医療的にも、看護的にも、考え方も、向いている方向も無理なことだと思います。でも、将来突然そちらに風が向き始めるような気もするのです。kyoさんのような方が一人でも増えるようにと思いました。
れいなさん
こんにちは!
仰るとおりです。今親の介護をと言われても、すぐに動けないこの現状。ホスピスは積極的には増やす方向ではないようなので、急性期病院か在宅かとなるとその中間をどうするのって話になりますよね。ただ、それ以上に、引きこもりの30代の方や仕事につかない40代の方も増えてきていて、親が入院したら、自分の食事は誰が作ってくれるの?って聞かれたときには、びっくりしました。
えびさん
いやいや、どんな風にすればよいかなあって考えているなんて、スゴイですよ。考えなければいけないけど、とりあえず病院にいれて、後はその時考えようというのがありがちなパターンだと思うのです。医療制度がどうかという以上に、我が身はどうかって考えますよね・・・