幸せについて知っておきたい5つの事
幸せとは技術である
(中経出版)
NHK 白熱教室 幸福学の中で
仏教か何かの言葉だと思うけれど・・
という前置きで説明された言葉。
この本にも最後に登場しています。
痛みは避けられないが、苦しみは選択できる。
ほう・・どういうことだろう・・
と思い調べてみました。
出典は、仏教ではなく、
マラソンランナーの言葉を引用した
ニューヨークタイムスの記事を
村上春樹さんが、著書
「走ることについて語るときに僕の語ること」
の前書きに引用した一文だったようです。
Pain is inevitable. Suffering is optional
ルーマニアのオリンピック銀メダリストLidia Simonという選手が、マラソン中に繰り返して唱えているという言葉
正 確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだが、あえてごく簡単に訳せば、「痛みは避けがた いが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」とい うことになる。たとえば走っていて「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとして、「きつい」とい うのは避けようのない事実だが、「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。この言葉は、マラソンと言う競技のいちばん大事な 部分を簡潔に要約していると思う。
(出典;http://lealta.jp/suffering-is-optional/)
どうやら、このニューヨークタイムスの記事からすると
この言葉を使ったのは、Simonではなく
Nicholas Thurlowというアマチュアランナーが
兄弟からかけられた
激励の言葉だったようではありますが・・
痛みは避けられないが、苦しみは選択できる。
とは・・
痛みは避けられないけれど、
それをどのように苦しいと感じるかは
受け手次第だ・・
痛み➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡苦しみ
↑ ↑ ↑
発生している 個々によって この苦悩は
どうしようもない 修飾 一人一人異なる
ということと理解しました。
今まで、このように
痛みと苦しみを
原因とアウトプットと
分けて考えることは
したことがありませんでした。
緩和領域では、
Painの痛みを
もっと、大きく
全人的な精神的な、
社会的な問題、スピリチャルな要素などを
含めて、
Sufferring(苦悩)として
捉えていました。
( 苦悩 (身体的疼痛) )
↑ ↑
精神的問題 スピリチャルな苦痛
社会的問題
でも、そうではなく、
生理学的な疼痛を
個々の感じ方で修飾された
Sufferingとして捉えることは、
確かに、その人らしいことです。
ですので、アプローチは、
(アウトプット)
痛み➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡➡苦しみ
↑ ↑ ↑
発生している 個々によって この苦悩は
どうしようもない 修飾 一人一人異なる
↑
変えられる
↑ ⇖
鎮痛薬 ものの考え方・向き合い方
社会的な問題の整理 視点変換
(就労や経済的なものなど) 共有
心の痛みへのアプローチ 達観・諦め・楽観的に捉える
忍耐・我慢などなど
これに対処する具体的な方法は
簡単ではありませんが、
今回の収穫は、
このように原因とアウトプットの有り方に
痛みを分けてアプローチを考えるという
新たな整理の方法を得ることが
できたことにあります。
しばらく、この整理方法で、
今までの困難事例を振り返ってみようと思います。