緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

Non-verbal communication

2013年10月06日 | つれづれ

厚労省委託事業 
緩和ケア普及啓発事業の
シンポジウム
「がん治療医が今日からできる診断時からの緩和ケア」
に出席していました。


発表の間、治療医の先生達に、

ずれた提案をしていないだろうか、

きちんと気持ちをくみ取った言葉を選んでいるだろうか、

そんな気持ちになりつつ、壇上にいました。


薄暗さの中で
一番前の列の視界から消えそうな位置で、
大きくうなづいてくださっている
濱先生の気配が感じられたときに、
ああ、大丈夫なんだ・・
そんな支えられているような気持ちになりました。




言葉以外での
コミュニケーション、
Non-verbal communication
と言いますが、




「うなづき」は、

その中でも、

そう、そうの通り!という

実に、肯定的なメッセージなのです。



今日は、
うなづきの 
肯定力を実感・・・






プレゼンテーション経験は少なくない方だと思いますが、
こんなに、心がほっとしたことから、
無意識の緊張があったのだろうと思います。

大きなゆっくりとしたうなづきが、
大丈夫・・と言われているようで
本当に、ありがたかったです。






是非、
患者さんとの会話の中で、
意識した大きなうなづきを行ってみてください。
心をこめて行ってみると
3回目くらいには
距離がぐっと近づいていることに
気が付くのではないかと思います。



それほど、有効な
Non-verbal communication 
なのでした。


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2 コメント

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Unknown (jun)
2013-10-11 15:09:12
職場でも家でも、心がけたいと思いました。ありがとうございます。
返信する
junさん (aruga)
2013-10-12 22:01:15
コメントを書いていて、ふと気づいたこと。
うなづいた自分自身、それだけ肯定的なことを発見していることになるんだなあということ。
これも、素敵なことだなって思いました!
junさんのおかげです。
返信する

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