緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

来年1月12日第1回東京都緩和医療研究会学術集会開催決定!

2013年10月04日 | 医療

東京都内には、沢山の緩和ケア関連研究会があります。
その大半が、企業との共催です。
もちろん、公正取引上のきちんとした関係であり、
運営にも問題はありません。

一方、日本緩和医療学会は、1万人を超える学会となりました。
1回/年 2日間の発表や討論が開催されますが、
緩和ケアならではの特徴として、
多職種による、
診療形態も病棟、チーム、在宅と広く、
数千人が一同に介するため、
地域の医療者と膝を突き合わせて議論することなど
人を探すのも、至難の業となってきました。

地域である程度まとまった集団が必要となってきました。

とはいえ、企業と近い関係の研究会などは
将来、学会の地方会などを目指すには
望ましいものではありません。

そんなことを、6月の学会が終わった後、
都内ある理事の声掛けから、
都内在勤学会理事と
地方会委員の7名とで、
発起人となって、
東京都緩和医療研究会を立ち上げようということとなりました。

そもそも、なぜ、企業共催が多かったかというと
日常の診療をやりながら、
研究会運営など、医師がやるには
あまりに、荷が重すぎると感じていたからです。

とはいえ、もう、このままではだめでしょ。。という意見。
誰かが荷を背負わなければという気持ちでした。

事務局は、慶應義塾大学内に置いてもらえることになりました。

立ち上げにあたる、発会式
そして、第1回学術集会は、
最初の重荷は背負いますということで、
私の所で受け持たせて頂くこととしました。

講座を4月に立ち上げ、
この秋に、集中講義があり、
来年1月12日にこの第1回学術集会・・・

やれるかなあ・・と思いながらも
一先ず、プログラム等ができました。

この会の目的は、
『本会は、東京都における緩和医療の臨床・教育・研究の発展
および地域連携の推進に寄与することを目的とする。』
です。

先に書いた、地域のつながりを作っていくことという目的ともう一つ、
学術的なこともあります。
日本緩和医療学会の専門医受験に申請できる学術的な活動は、
企業共催の講演や発表は認められていません。
しかしながら、親学会での発表の機会は限られていますし、
教育機関に所属していない医師にとっては、
教育歴も中々得られ難い現状があります。
この学術集会での発表や教育セミナーは
専門医申請条件を満たすように設定しています。



現在、発起人7名と暫定規約で会は、走り出しました。
正式には、1月12日学術集会の前に
世話人会が開催される予定です。

暫定規約の附則には、
第8条第5項の規定に関わらず、
平成26年1月12日の世話人会の開催時の世話人は、
東京都在職で、
その時点における日本緩和医療学会の代議員
及び平成26年2月1日からの代議員予定者のうち、
本会の目的に賛同し世話人になることを届け出た者とする。
とあります。

近日中に、東京都緩和医療学会のHPが立ち上がる予定と
事務局からは聞いています。




ひとまず、私の方では、
2014年1月12日(日)13時~17時15分
所属大学 臨床大講堂で開催予定の
第1回東京都緩和医療研究会学術集会が
無事開催されるように準備に励んでいきたいと思っています。

10月1日~15日まで
症例報告募集中です。

また、参加される施設のパンフレットなど
展示するスペースを持ち、
その傍で、コーヒーブレークとして
医療連携の促進を考えています。

パンフレットなど、是非、沢山おいてほしいと思います。

参加者数を見通したいので、
事前登録のお願いをしています。
是非、ご協力お願いいたします。

詳細は
 ↓
第1回東京都緩和医療研究会学術集会

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