今週、6月21日~22日横浜で
第18回日本緩和医療学会学術大会が開催されます。
最終日の最後のセッションで
特別企画6 「緩和医療に携わる女性のライフデザインを考える」
が開催されます。
http://jspm2013.umin.jp/pgm/pg0622.pdf
昨年の大会時に、今期大会長にお話ししていたことを
覚えていてくださって、実現したセッションです。
演者の先生方は、様々な経験をされた方です。
星野信子さんは、育休の後、緩和ケア病棟に復職された認定看護師さんです。
森雅紀先生は、臨床医であり、育休をお取りになった男性医師です。
松原貴子先生は、お子さんが育った後に、大学院に入学されました。
村井美代先生は、大会長ご推薦演者の外科・緩和医療の女性医師です。
1時間のセッションですので、各演者の先生には5分程度にまとめていただき、
テーマを絞って、30分ディスカッションしたいと思っています。
大先輩の合田先生と私とで、
何か明日のヒントが生まれるように
司会をしていきたいと思っています。
この数年間、見ていて感じることがありました。
ワーク・ライフバランスという、”バランス”にとらわれると、
いつも、どちらかを犠牲にしている感覚から脱却できないと。
どちらかに重きを置いて下げると、必ず、片一方は上がります。
これでは、心は納まりどころがありません。
生活は一つです。
天秤棒にぶら下げる2つではありません。
ですから、あえて、タイトルを「ライフデザイン」としました。
一つの生活を今は、これをやり、この後は、これをやって・・と
デザインする感覚でやり繰りしていくのです。
積極的な選択です。
このあたりをキーワードにしながら、
皆で、自分の生活を大切にする中での
仕事を考えてみたいと思います。
人生の中では、色々なことがあります。
そのことは、患者さんとの時間から
私たちは身に染みて理解しています。
生活をデザインした中でも
沢山の嬉しかったことの一方で、
誰にも言えないような悲しみも経験します。
それが、ライフデザインの良し悪しではないことも、
セッションの中で気づけるよう
ファシリテートしたいと思っています。
土曜日の15時30分~16時30分の1時間ですが、
第7会場(会議センター211+212)で
是非、皆さんとお目にかかり、
患者さんのQOLに留まらず、私達自身のQOLについても
共に、考えることができるとありがたいなあと思っています。
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22日のこの日は、土曜日ですが授業で行けなくて残念です。今、女性が働くことは当たり前だからこのようなテーマはトレンドではなく、違う視点で皆さんが集まって考えていただけるような会になるといいですね。
そこを考えられ、その上で発言することが緩和ケアに携わる方々に求められる今後ではないかと思います。
人生ということを考えるのは他人にはおこがましいことかもしれません。
今回の記事の中に、ドキッとするものがありました。
「バランスをとらなければ」と、考えに陥るのが当然のところを、「人生は天秤棒で測れるものではない」との先生のお言葉は、ある意味、重みがありました。
とかく、人は肩肘を張って「~でなければ」という考えに走りがちになると感じます。
健康を前提に毎日をローテーションに過ごしていると、尚更です。
「Life」。
緩和ケアの最前線にいらっしゃる先生は、常に真正面から様々な「人生」と対峙されていらっしゃるのかな…。
そんなことを考えました。セッションに御参加の先生方も、きっと様々な想いをお持ちになりながら、お仕事をされていらっしゃるのだろうな…。
会場にいらっしゃる皆さんが、毎日走っていらっしゃるであろう御自身のことを、ちょっと立ち止まって、ゆっくり考えることが出来たら…。
そう祈るような気持ちに、させていただきました。
私自身も、「今」と「これから」を頭のどこかで考えるようにしていきたいな、という気持ちになりました。
ありがとうございます。
とても、心強かったです。
学会、最終セッションにも関わらず、満席でした。
フロアの男性の方も、ご意見をくださり、本当に活発なよい会でした。
コメント、ありがとうございました。
今回のセッション、皆緊張感いっぱいに日々診療に取り組む中で、自分を見つめる時間を持つことが本当に大切なのだ・・ということがまとめとなりました。
お書きくださったとおりです。
そして、来年の学術大会のタイトルが、「これでいいんだ」ポスターは赤塚不二夫さんの絵でした。最終セッションとして、生活には色々あるけれど、これでいいんだという思いで、また、一年頑張りましょう・・という締めとしました。
先生のこのセッションを聴きに行くのを楽しみにしていたのですが、1歳半の子供の発熱で教育セミナー・学会2日間全てに参加できませんでした。
子供の病気なので仕方ないのですが、2年ぶりの学会参加を楽しみにしていただけに、今まではあまり感じていなかった「社会から取り残されている感じ」を感じてしまいました。
成長して丈夫になればまた違ってくると思うので、それまでは低空飛行でも医療に携わっていこうと思っています。
今後も先生の記事を楽しみにしております。
ふいの発熱、どうしようもありません。
でも、この自分の努力ではないどうしようもないことに自分が制限されてしまうことは、疾病で沢山の制約の中で生活されている患者さんの感覚に近づくには、とても、大切なことだったようにも思います。
学会への参加ではなくとも、けして低空飛行ではない日常の学びがあったように思います。
医療的なテクニカルスキルを学ぶこと以上に、心の痛みに想いを馳せるトレーニングは時間もエネルギーもかかるものと思います。
記事を楽しみとお書きくださり、本当にありがとうございます。
いつか、お子さんとの時間をお目にかかってお伺いできますよう、楽しみにしています。