(写真は、アルキメデス社のフェンタニル経鼻吸収剤のランチョンセッションに参加した時の、ランチバック(お弁当)の中身。サンドイッチはベジタリアン用、チキンとアボガド、ハムサンドから選択、ドレッシングが美味しかったサラダ、バナナ、チョコケーキ、チョコスナック、ミネラルウオーター)
先週、月曜日に帰国しました。
本当に、何事もありませんでした。
大変な大雨と報道されていましたが、
滞在期間中は、そんなにひどい雨ではなく
時に、晴れ間も見ることがありました。
帰国してからは、
モルダウ川が氾濫し、
警戒水位となったようでしたが・・
ご心配のメールなども頂き、ありがとうございました。
EAPCは、2000~3000人程度の参加者だったでしょうか。
日本の緩和医療学会の方がはるかに多いようです。
ヨーロッパが主体ですが、
アジアからは、日本が一番多いように思いました。
中国の方にあまりお目にかからなかったことは少々驚きでした。
金曜日のポスターセッションでは、
15か国ぐらいの方と意見交換しましたが、
私の発表がプレガバリンだったので、
鎮痛補助薬では何を一番使っているかと質問したところ、
すべての国の方がプレガバリンを挙げていました。
フィリピンと台湾の方は、
プレガバリンは高いのでガバペンチンを使っていると話してくれました。
トピックスは、非がん・・特に、認知症のセッションが多かったことです。
認知症のうつをどうアセスメントするか・・という臨床疑問は
とても、新鮮でした。
認知症に多いテーマの
自己決定困難に関連する
ACPなどのセッションももちろんありましたが、
どう、進行を食い止めていくかといった
予防的な対処についてのレクチャーもあり、
緩和医療の役割の広さに戸惑いも感じました。
突出痛に関するWSやセミナーも複数ありました。
フェンタニル口腔内吸収剤、
経鼻吸収剤など
沢山のレスキューの選択肢があるヨーロッパならではでした。
国内でも年末ごろには、発売になるものもあるように聞いています。
突出痛とend-of-dose failure
spontaneousとincident
といった違いを整理しながら、
レスキューを使うのか、
ベース定時薬を増量するのか、
ベース定時薬の回数を増やすのか、
といった指示の出し方が変わっていくことを
啓蒙していかなければ、
有効なレスキューに繋がらないことが示唆されていました。
笑い話になりましすが、
タケダのブースでは海外で発売されている
経鼻フェンタニルスプレーの紹介をしていました。
”資料が欲しい”と尋ねたところ、
住所を書けば、送ると言われたので、
記載しつつ、”日本の企業だけれど、
なぜ、国内では発売に向けた準備がされないのか”と聞いたところ、
”貴重な意見だから、本社に伝えます”と言われました。
本社って、日本の・・ですかねえ。
メルカデンテのレクチャーをはじめ、
WHOの新たな情報や
呼吸困難感のモルヒネの作用機序を基礎的な側面からの報告、
Palliative Medicineは75%がリジェクトされている話、
鎮痛補助薬の選択に関する新たな知見
その他、いろいろ・・
とても、面白かったです。
プラハ市内の公共交通機関の会期期間中無料パスがついていて、
便利でした。
スメタナホールでの音楽会は、
日本からチケットを取ることが簡単にできました。
ベルリオーズやピーターと狼、
フェアリーテールといった、
わかりやすい曲で、
舞台には、上手から下手まで若草が飾られ、
待ち焦がれた春の喜びの演出がされていました。
古い由緒ある建物でしたが、
フルオーケストラがフォルテになると
床が振動するような3D体験は感激でした。
サイドのバルコニーは木の椅子とは驚きましたが・・
若い人たちからお年を召した方まで、
ドレスを着て、クラッシックが大好きのようでした。
市民会館のムハの天井画を見るために、
ツアーに参加することもできました。
スメタナのわが祖国に始まるプラハの春の音楽祭。
その曲に影響を受け、祖国に帰ってきたムハ。
要所要所に国を愛する心があふれていて、
民族のアイデンティティを持ち続ける人々に、
日本人としての誇りを
今一度見返す機会をもらったように思いました。
2014年はリサーチコングレスがスペインで、
次のEAPCは、2015年5月8日~10日
デンマーク、コペンハーゲンで開催です。
多分、抄録締め切りは、2014年1月頃ではないかと思います。
是非、皆様、アプライしてください!
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以前にブログをよく拝見させていただいていました。
一年休職していましたが、前勤務先に新しくできた緩和ケア科で春から復職させていただきました。
横浜の緩和ケア学会も初めて参加します。
少しずつですが勉強していきたいです。
いつか先生にお会いできたら嬉しいです。
プログにお立ち寄りくださり、本当にありがとうございます。
日々の仕事量の増大に、中々エネルギーを注ぎこめないこの頃、こうしてメッセージを頂くと、とても嬉しく、junさんの前に少しずつ進んでいらっしゃる様子も、暖かな励みになります。
私も、いつか、お声をかけたいと思っていただけるようありたいと思います。
その時を楽しみにしています。