オピオイドのオキシコドン
NSAIDsのザルトプロフェン
は紹介医の処方のままとし
鎮痛補助薬として
クロナゼパム 0.5mg 併用
ベタメタゾン 2日間 3mg 投与後
2mgに減量して5日間 続け
中止としました。
この2剤の併用を行ったまでのこと
だったのですが、著効しました!
ステロイドのベタメタゾンを
減量から中止としたのは
最初の外来での採血で
CRP炎症反応蛋白が
急に1前後から15と上昇していたため
何らかの感染巣が隠れている可能性を
否定できなかったからです。
9日後の外来再診で・・
10/10の疼痛は消失し
夜間は熟眠でき
終日、疼痛は0となっていました。
しかも、オキシコドンは600mgから
ご自分で減量し
何と60mgまで下げてしまったと・・
いやいや、それは
ちょっと速すぎる減量ですと説明。
事実60mgの翌日は
疼痛が出てしまって
倍になっていました・・
減量で気をつけなくてはいけないのは
このような疼痛の再度出現と
退薬症状と言われる症状の出現です。
ですから、2~3日かけながら10~20%ずつ
ゆっくりと行わなければなりません。
ただし、眠気が強ければ
もっと速い減量にしますけれども・・
よいことに、オピオイドの副作用で
もっとも気をつけなければいけない便秘は
この併用療法で
オピオイドが減量できたため
排便快調になっていました。
しかも、CRPは1以下に激減!
これには、腫瘍免疫的な他の考察を
していかねばなりませんが
まあ、何よりも痛みが0になったことは
本当によかったです。
ひとまず、ランドセンとベタメタゾン1mgを
併用しながら
オキシコドンは120~80mgで様子を
見てもらうこととしました。