昭和52年に書かれた勝部真長氏の「知られざる海舟」という本があります。勝海舟の人間性や思想と行動、まつわる人々、苦悩など様々な視点から勝海舟について書かれています。江戸無血開城についても、なぜ出来たのか、そのいきさつを事細かに書かれています。もちろん勝海舟一人でなしえたことではありません。多くの人々が、いろいろな形で関わっています。西郷隆盛、山岡鉄舟、益満休之助等、やはり人間関係が大きく事を動かしていることがよく分かります。私たちは歴史的な出来事を年号で捉えがちですが、そこに関わった人物の人間関係や人物の生い立ちを見ていかなければ、ことの本質は分からないでしょう。「40石、小普請」という低い地位の幕臣の苦労から地位や名誉や経歴や敵味方関係なく結んできた人間関係を基に江戸無血開城が成し得たことがよくわかります。
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