「当世の政治は、何事でも杓子定規の法律万能主義でやらうとする。それは理窟はなかなかつんでも居ようが、どうも法律以外、理窟以上に、言ふに言はれぬ一種の呼吸があつて、知らず識らず民心を纏めるといふ風な妙味がない。人心を慰安するところの余韻がない」(勝海舟「氷川清話」より)
今、国会ではコロナ禍による特別定額給付金や持続化給付金の支給手続きの流れについて手続きが遅いやら手続きが不透明やらで民心と離れたところで議論していますが、そもそも住所も不安定で生活に苦しんでいる人やその日その日の売り上げもあがらない自営業者が多くいることを肌で感じない国会議員が高そうな服を着て高そうな椅子にもたれかかって法律万能主義で進めようとしています。しかも法律を通すには国会を開いていなければなりませんが、規則通りに今週には国会を閉会しようとしています。まったくもって民心を纏める妙味と人心を慰安するところの余韻がありません。今の国会の状況を勝海舟が見たらさぞかし喝が入ることでしょう。
今、国会ではコロナ禍による特別定額給付金や持続化給付金の支給手続きの流れについて手続きが遅いやら手続きが不透明やらで民心と離れたところで議論していますが、そもそも住所も不安定で生活に苦しんでいる人やその日その日の売り上げもあがらない自営業者が多くいることを肌で感じない国会議員が高そうな服を着て高そうな椅子にもたれかかって法律万能主義で進めようとしています。しかも法律を通すには国会を開いていなければなりませんが、規則通りに今週には国会を閉会しようとしています。まったくもって民心を纏める妙味と人心を慰安するところの余韻がありません。今の国会の状況を勝海舟が見たらさぞかし喝が入ることでしょう。