グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

雇用調整助成金の上限見直しに思う

2020年04月24日 | 政治
政府はコロナウィルス感染対策で休業を余儀なくされた従業員やフリーランサーの休業時の賃金補償上限額引き上げを検討するとのことだ。
従業員の場合1日当たり8330円を上限としていたが自民党の一部議員から「これでは少ない」との声が上がったためさらに上限額引き上げを検討するようである。
従業員ではなくフリーランサーの場合は一律4100円となっていたがこれはたしか法定最低賃金×4時間分が算定根拠だったと記憶している。
一律4時間勤務が前提になればこれを不合理に思う層がいるに違いない。
ただ筆者がここで指摘したいのは補償額の多寡や是非ではなく政府の一旦決めたことを簡単に見直す姿勢である。
何故補償額の決定に多方面からの意見を収拾し議論を尽くすプロセスを踏まなかったのか、ということだ。
不平不満や異なった意見もうまく持ち上げれば容易に覆るという風潮が助長されるとしたらこれは反ってまずい。
と同時に最初から分かりやすい内容にすることが重要だ。
今回の例でいえば「上限いくら」と言うよりも算出表(最近はアプリと呼ぶのかもしれない)を提示し実際の支給額がたとえアバウトであっても分かるような仕組みが重要だと思う。