グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

三越伊勢丹HDの突然の社長辞任に思う

2017年03月07日 | 日記
百貨店業界の雄である三越伊勢丹の社長が突然辞任することになった。
現社長は改革派社長として百貨店ビジネスの業務改善を積極的に推進、最近では正月休日の拡大などが記憶に新しいが氏は単に一企業のトップとしてだけでなく百貨店業界を代表する広報マン、論客でもあっただっただけに今回のニュースには思わず耳を疑った。
たしかに百貨店業界は例の爆買い需要が立ち去った今新たな厳しさが増しているが業界の老舗「三越伊勢丹」に一体何があったのか。
ふと思い出したが、いつだったかリストラ策の一環で地方都市に立地する不採算店の整理が発表されたことがあった。
地方展開は旧三越が盛んだった為に必然的に三越ブランドの多くが閉鎖に追い込まれたように思う。
こんな歴史が本業の立て直しに手間取る伊勢丹出身の現社長に逆風になったのではないか、と思わないこともない。
いずれにしても後継者が不明なままのトップ辞任ニュースなど極めて異例だ。
老舗同士の融和は結構難しいのだろう。



豊洲移転問題と豊中市国有地払下げ問題の共通点に思う

2017年03月06日 | 日記
今、世間を騒がせている2大テーマといえば豊洲移転問題と豊中市の国有地払下げ問題だろう。
この2つには共通点がある。
1つはいずれもワケあり物件ということだ。
片や化学物質汚染エリア、片や航空騒音直撃エリアでかつゴミ満載なのだ。
ちょっと立地に無理をしているようだ。
2番目に建屋はほぼ完成しているのだが入居者の入居スケジュールに目途が立っていないということだ。
前者は昨年11月移転予定だったし、後者は来月学校を開校する予定なのだが果たしていつになることか?
国民経済的には本当にもったいない話である。
3番目にはいずれも役人の怠慢というか、不作為というか、・・・忖度政治が影を落している。
しかし真相は誰も明らかにしない。
納税者だけがバカを見る構図である。
全く困ったものだ。
最後に地名にいずれも「豊」という字が入っていることだ。
まぁ、こんなことはどうでもいいことだが・・・。(笑)

ヤマト運輸の労働環境改善に思う

2017年03月05日 | 日記
ヤマト運輸が配送現場の労働環境改善に本腰を入れるとのことだ。
再配達の急増でドライバーのサービス残業が定常化していたようで先ずは残業手当未払い分の精算が手始めだ。
タイムカード記録と自己申告データとの突き合わせも膨大な件数を考えると結構大変かもしれない。
何分配送業務は相手あってのことゆえ各ドライバーが勤務時間内に担当業務をスムーズに終わらせることが困難なケースも多いし、場合によっては集荷作業に多くの時間を割かれることも多い。
地域の特性(荷主・配送先の分布や道路事情などを含む)や季節性に応じたきめ細かな給与体系も重要になろう。
詰まるところ配送業務の生産性向上は難しいテーマだが今や社会の重要インフラだからITなども駆使して果敢に挑戦してほしいと思う。
最後には顧客たる荷主との価格やサービス水準などについての交渉事が残る。
時として思うのだが今ネット通販の購買者は低額商品についても送料無料の恩恵を受けていることが多い。
EC事業者間の競争の産物なのかもしれないがこの辺りは各事業者が見直してもよさそうだ。
見直さなくても済むのであればそれに越したことはないのだが・・・。(笑)







元都知事の釈明会見に思う

2017年03月04日 | 日記
昨日築地市場の豊洲移転を推進した元東京都知事が記者会見を行っていた。
本人が出掛けに「果たし合いに向かう」心境と形容していたのでさぞかし宿敵と切り結ぶ覚悟で臨んだのであろう。(笑)
冒頭「座して死を待つわけにはいかない」と切り出し今日の記者会見を志願した思いを凝縮した。
さて、会場の関心は豊洲市場への移転決定プロセスと瑕疵担保責任の是非だったのだがいずれも「各部局や都議会とともに行政全体で決めたもの」として
元都知事個人としての責任は留保した。
そして元都知事が語気荒く迫ったのが豊洲移転延期に関する現都知事への非難だった。
そうそう、これが「困る人が出てくる」と予告していた真相だった。
元都知事が言いたかったのはまさにこの一言だったのだ、「攻撃は最大の防御」というからねぇ・・・。
しかしこれもあまり説得力がなかった。
大衆消費者のみならず仲卸業者なども豊洲移転に慎重になっているから昨今ただ「さっさと豊洲に移転すべき」と言っても共感は得られまい。
元都知事は勇んでこの場を求めたが失うものこそあれ得るものはほとんどなかった。
一矢報いるということもなかった。



アスクルの配送センター火災に思う(その2)

2017年03月03日 | 日記
アスクル配送センターの火災事故についてこのブログで2月18日に初めて取り上げた。
その時には既に1日半も燃え続けていることに驚いていたのだが何と完全に鎮火できたのは12日後だった。
こんなに消火に手間取ったのは残念ながら記憶にない。
本事故は消火対策について行政・出火者に対し多くの課題を残した。
某メディアによれば「当配送センターがもう少し消化体制の整った都心部にあればこんな大事故にはならなかった」と報じていた。
それならそれで地域の状況にあった異なる防火基準が必要なのかもしれない。
また床面積が広い割には開口部が少ない配送センター特有の建屋の構造も災いしたといわれている。
であればなおさらスプリンクラーなど初期自動消火体制が重要になるだろう。
当事故は都心の雑居ビルによく見られるような消防法違反案件ではないと思うが結果的にこんな大事故になってしまった。
法整備を含め防火体制を見直すいい機会にしたいものだ。


学校法人の国有地払下げ問題に思う

2017年03月01日 | 日記
大阪にある学校法人の国有地払下げ問題が日を追うごとに広がりを見せている。
たしかに首相本人が直接関与しているとは思わないが仮にも生徒集めに名前を利用されているのであれば「断ったという事実で良しとする」のではなく
毅然と抗議するなり法的措置を講じるべきだと思うがそうしないのはやはり意気に感じるところがあるからだろう。
首相夫人の同校名誉校長就任についても辞任すればそれで済むというものではない。
財務省や国交省の信じられないほどの過分な対応も「(首相に対する)忖度がなかった」と誰が証明できるのだろう。
そして今日のニュースによれば当該学園理事長自身が自民党閣僚経験者に国有地払下げを働きかけていたという。
今のままではとても事態が自然に収束することはないだろう。
いずれも一強内閣なるが故の「気の緩み」と無縁ではない。
折角党内ルールを改正し総裁三選を可能にしたのだがもしかしたらそれも日の目を見ることが・・・?