後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔712〕「腰越9条ニュース(216号)は14歳年上の兄から聞いた体験談です。」(塚越敏雄さんより)

2024年08月10日 | メール・便り・ミニコミ

  塚越敏雄さんから腰越9条ニュースが届きました。読みやすいニュースです。

■お元気でしょうか? 
鎌倉では、月に5〜6回程度、スタンディングを続けています。チラシの受け取りも、署名してくださる方も少なくなりましたが、続けることが大事と思い続けています。
 腰越9条ニュース216号ができましたのでお送りします。これは、14歳年上の兄から聞いた体験談です。戦争に向かって進みつつある今、歴史を振り返ってみる必要もあるかと思い、過去の記録を元に書いてみました。            塚越敏雄

 

 ◆宙ぶらりんの核廃棄物
                           鎌田 慧(ルポライター)

 6日はヒロシマ、9日はナガサキ。8月は原爆廃絶と平和を祈る日々
である。その9日、青森県は柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料
を引き受けるための協定を締結する。
 他県では嫌われている核廃棄物を引き受けるのは税収と寄付が増える
ためで、中間貯蔵して50年たったら運び出す、という約東のようだ。
 締結相手は「リサイクル燃料貯蔵」。原発や放射能などどこにも感じ
させない社名だが、親会社は東京電力と日本原子力発電。後者の敦賀原
発2号機(福井県)の運転は 「不合格」。いまや会社存亡の危機にあ
る。「中間貯蔵事業の確実な実施が著しく困難となった場合には、燃料
の施設外への搬出を含め、速やかに適切な措置を講ずる」との覚書が、
協定の信用性を補強している。

 搬出先に指定されている青森県六ケ所村の再処理工場は15年前、高濃
度の放射性廃液を漏洩させたまま、コトリとも動いていない。人間が
入って作業できないほどに汚染され、50年後に稼働しているかどうか。
 宮下宗一郎県知事と面会した斎藤健経済産業相は「今後とも安定的か
つ継続的に原発を利用していくうえで不可欠」と強調したそうだが、と
にかく捨て場のない核のゴミを外に出させる算段。それでいてこの「安
全協定」に国は参加せず、責任をとる姿勢はない。
 県出身者として、筆者も怒っている。
              (8月6日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)