後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔719〕白梅学園大学非常勤講師として13年間お世話になりました。実に楽しい日々でした。

2024年08月22日 | 講師実績

 小学校の教師生活を33年で切り上げ、1年後に埼玉大学非常勤講師(特別活動論、生活科指導法)になりました。同大学のある方の推薦です。埼玉大学で数年勤務した時、同僚の方から白梅学園大学非常勤講師(教育実習指導)の推薦を受けました。
  埼玉大学で9年間、白梅学園大学では13年間の勤務が先日無事終了しました。2つの大学に同時期通っていたことが3年ぐらいありますが、トータルで19年間の大学教師生活が完結したことになります。
  小学校と大学で52年間教職にありました。小学校を定年退職した方より十数年長く教職に就いていたことになります。まあ良くやってきたと自分では思っています。

 白梅学園大学ではこんなプリントを担当の学生に渡していました。


                    教師の仕事-「考える現場人」(村田栄一)
                                                          福田三津夫

●教師の3つの仕事-授業づくり・学級づくり・劇づくり(福田)
*通底するもの=<ことばと心の受け渡し>の成立(受けて渡す所作・身体作法)
*専門的力量を持った労働者

●子ども観
*困った子(親や教師の視点から)・困っている子(子どもの視点から)
*問題児は問題提出児(視点をずらす、村田栄一)
*多角的視点で子どもを見る

■授業づくり-教科の論理と子どもの生理(リズム)
I 、教育方法(如何に伝えるか)
〔A〕教師のからだ(ことば・心・身体=全存在)―子どもと交流できるからだ
*<ことばと心の受け渡し>が成立しているか?
・聴くということ(引き受ける、受け止める)→子どもの声・眼差し・感想・息づかい・書かれたもの…
・語る・届けるということ(どんな思いを誰に)
・居心地の良いクラス(学級づくり)
〔B〕子どものからだ        
・聴くからだ一日本の子どもが苦手なところ
・伝えるからだ               `
・まずは授業への参加意欲を引き出す

Ⅱ、教育内容
〔C〕ドラマとしての授業一教師の教えから子どもの学びヘ
*導入・展開・終末(序破急・起承転結…)
*導入(子どもの興味・開心を大切に、子どもの学習意欲を引きだす)
      ・「ふしぎなたね」(和田仁)
            ・「屋上の凧」(鈴木孝雄)
*展開(教科の論理、学習課題の系統性・連続性・継続性)
            ・ハプニング歓迎(村田栄一)
*課題提示・発問・板書・評価(おろそかにはできない要素)
*終末・発展(展示・掲示・発表)
*発表(プレゼン)

Ⅲ、多角的視点
*問題解決学習(考える授業になっているか)
*仮説実験授業(問題一予想―討論―解決)の方法(理科だけではなく他教科にも有効)
*「学びの地平を拓く」(フレネ教育者国際会議、リーデフ'98、自由の森学園、教え込みから学びへ)

■学級づくり-教室の人間関係づくり(省略)
■劇づくり-演劇を教える・演劇で教える(省略)

●参考文献①
*『いちねんせい-ドラマの教室』、『ぎゃんぐえいじ-ドラマの教室』、『実践的演劇教育論-ことばと心の受け渡し』、『地域演劇教育論-ラボ教育センターのテーマ活動』以上、福田三津夫著、晩成書房。
*『ことばで遊ぼう 表現しよう!-ことば遊び・朗読・群読』日本演劇教育連盟編集、晩成書房(福田:責任編集)
              以上、白梅学園大学図書館に寄贈

●参考文献②
*『授業つくり上達法』『発問上達法』『討論つくり上達法』大西忠治、民衆社
●参考文献③
*『授業成立入門-教室にドラマを!』『授業をつくる教授学キーワード』『授業の原則-「呼応のドラマ」をつくる』吉本均、明治図書