後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔733〕大どんでん返し、市内の公共施設に写真展のチラシ陳列がほぼ許可されました。

2024年10月18日 | 市民運動

  妻が中里地域市民センターに写真集のチラシを置いてほしいと話したところ、拒否されたということを以下のブログに書きました。

●ブログ〔728〕初めてのことです。なんと、写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」のチラシが公共施設に置けなくなりました。

  ところがところが、なんと大逆転、清瀬市内の公共施設ほぼすべてに置けることになったのです。その顛末を記録しておきましょう。
  10月14日(月)、清瀬けやきホールで清瀬・憲法九条を守る会と清瀬・くらしと平和の会の合同会議がありました。終了後、エントランスのチラシ置き場を見回すと、そこには清瀬市以外の様々な催し物(コンサートや演芸など)のチラシが置いてありました。そこで、写真展のチラシを置いてもらえないのか頼んだところ、快く受け取ってもらえました。
  ならばということで、再び中里地域市民センターで今度は妻と2人で再交渉です。今回は館長が対応しました。チラシ陳列は清瀬市の公立施設を利用する催し物に限るというので、ここに置かれている八王子市の東京富士美術館のチラシはどうなのかと問うたのです。東京富士美術館は創価学会・公明党と繋がりの有る美術館として周知の事実です。このあたりから館長のことばのトーンが変わってきたのを感じました。そして、あっさり、チラシ受け取りを承諾したのです。

 気をよくして野塩地域市民センター 、松山地域市民センター、下宿地域市民センターに車で回ったところ、こちらもあっさりとチラシを置かしてくれました。氏名と連絡先を用紙に記入するだけでした。
 児童センターころぽっくる、コミュニティプラザひまわりもオーケーでした。
 そしてさらに市役所ではこの手のチラシは置かないが、地域の公共施設に掛け合ってくれということでした。不可解なのは中清戸地域市民センターでした。私は車番で、妻だけで交渉した時は煮え切らない態度で、再度2人で出向くことになりました。市役所から近くて、議員などが会議などで訪れることが多いので、難しいというのです。これはまったく意味不明です。春頃に、やはり市内の公立施設の催し物しかチラシは置けないという通達があったというのです。市役所との言い分の違いに唖然とするばかりでした。

  地元清瀬での無料の写真展に一人でも多く来てほしいという願いで市内を回遊してみたことで、清瀬市の文化に対する考えが透けて見えてきました。市長はじめ市の管理職と現場で働く人たちの思いのズレなども感じました。今は市民の様々な文化要求に応える市政であってほしいと願うばかりです。


〔728〕初めてのことです。なんと、写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」のチラシが公共施設に置けなくなりました。

2024年09月30日 | 市民運動

   数日前のことです。
 10月26日(土)から始まる、福田緑写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」のチラシを清瀬市内の公共施設に置いてもらおうと車で出かけました。今回で3回目の写真展なので我々も手慣れたものです。10箇所ほどの施設をどう回るのか家で「作戦」を練りました。今年は清瀬市の野塩で開催するので、市内の3つの大学にも置いてもらおうかということも話していました。
  最初に向かったのは我が家から近い中里地域市民センターでした。車の運転は私で、チラシを持参しての交渉係は緑でした。
  車に戻ってきた緑が血相を変えています。市長が替わってチラシが置けなくなったというのです。入場無料の写真展のお知らせです。唖然とするだけでした。そして猛然と怒りが沸いてきました。

 澁谷桂司市長になって、図書館6館のうち4館が閉鎖されます。市が所有していた立科の宿泊施設も閉鎖です。そこを利用していた小学5年生の移動教室はなくなりました。学校プールも廃止、市民に開放していた体育館の使用料が来年から1時間850円になります。消費生活センターもアミューに統合するなど、信じられない市民無視の市政が続いています。今までブログに書いてきたとおりです。

 さすがに連れ合いも怒り心頭、ブログに次のように書きました。
 さて、どうしてくれよう。

https://blog.goo.ne.jp/riemenschneider_nachfolgerin

▶驚きました…。

リーメンシュナイダーを歩く 

リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。【リーメンシュナイダーを歩く 】

goo blog

 

▶夢にも疑わないことが起こりました。

 台風16号が近づいているという天気予報で、今日、9月26日の内に清瀬市内の公共施設に写真展のチラシを置いてもらいに回ることにしました。写真展までちょうど一ヶ月なのです。
 写真展は今回が3回目ですが、今まで一度もチラシを拒否されたことはなく、20枚、30枚と置いてくることができました。受け取った事務の方が「わぁ、きれい!」と叫んでくださったこともありました。ここ清瀬市は、緑が多く、自然にめぐまれており、こうした温かな人柄に触れることも度々でしたので、引っ越してきて良かったと思っていました。住み始めてもう43年目になります。

 ところが最初の地域市民センターで受け付けにいた女性は私の写真展チラシを手に取ると困った顔で同僚の所に持っていって相談し始めました。「あら、どうしたんだろう?」と思っていますと上司らしき方が来て「個人のこうした催し物のチラシは置けなくなったんですよ」と言います。驚いてしまって、「でも今回は3回目ですが、今まではどこでも置いてくださったんですが」と答えると、「市内の施設で開催するものに関するチラシはおくことができるのですが、2年ほど前からこうした個人の展示などは無料であっても置いてはいけないことになりまして、申し訳ありません。」とのこと。驚くと同時に「ここまできたか」と思いました。

 振り返ってみると、前市長の急逝後の選挙で渋谷桂司市長になってから市議会の雰囲気もガラッと変わりました。今年の3月には市内に6館あった図書館がいきなり2館に減らされるという議案がでてきたのでした。しかも一部の議員には直前まで全く知らされずです。こうした議会の陰険な進め方には驚きを通り越して怒り心頭。その前後の市報を見てもどこにも「図書館を6館から2館に減らします」ということばは見あたらないのです。「家庭が図書館になります」とか、「地域市民センター内の図書館がサロンになります」とか、「日本で初めて無料宅配サービスで本を借りたり返したりできます」とか、いかにも図書館が利用しやすくなるというイメージを振りまきながら、事実をきちんと伝える文章は見つけられません。市民の多くはまだ図書館が6館から2館に減らされるという事実を知らないままのようです。


 そして今日は、私の写真展のような無料の文化行事のチラシさえ置けないと言われてしまったのでした。年々文化度が低くなっていく清瀬市に暗澹とした気持ちになりました。木々も伐採され、緑もずいぶん減ったようです。大好きだった清瀬が遠のいていくのは寂しい限りです。できる範囲で行動していかなければと改めて思った出来事でした。

 トップ写真のペンタスは7月に買った花ですが、今でもこうして可憐な花を咲かせてくれています。心痛む日々、このような花を見ると少し気持ちが和らぎます。爽やかなままの清瀬であり続けて欲しいと心から思います。


〔726〕「9.16さようなら原発全国集会」(代々木公園)には5000人が参集しました。

2024年09月17日 | 市民運動

 いきなりですが、当日配布された3種類のプラカード?と、その裏に記載されていた当日のプログラムを紹介しましょう。

  2024年9月16日(月、敬老の日)、連日の猛暑とは打って変わって、比較的涼しさも感じる日和でした。でも雨の心配もあり、折りたたみ傘は持参です。
 代々木公園に着いたのは12時半頃、「9.16さようなら原発全国集会」の会場手前で社民党と新社会党の合同集会が開かれていました。

 本会場脇にはいつものように31団体のブースが軒を連ねて、集会に関連した様々なグッズが販売されています。道々受け取ったチラシは約20数種類ありました。配布者の気持ちも考えてなるべく受け取るようにしています。

  本会場には若いシンガーソングライターの片平里菜さんの伸びやかな歌声が響き渡っていました。水たまりを避けて持参の座布団に腰を下ろします。連れ合いは簡易椅子を広げました。

 司会はピースボートの畠山澄子さん、「サンデーモーニング」で歯切れの良いコメントを披露している若手です。この集会の司会は何回目になるでしょうか。

 佐高信さん、落合恵子さんの主催者挨拶が続きますが、いつも杖をついていらっしゃる澤地久枝さんの姿が見えません。ご高齢なので心配です。

 ここからは各地で運動を粘り強く展開している皆さんからの力強い連帯の挨拶と活動報告です。

*多々良哲さん(女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション)

*織田千代さん(これ以上海を汚すな!市民会議)

*阿部ゆりかさん(3.11甲状腺がん子ども支援ネットワーク)

*相楽衛さん(東海第二原発差止訴訟原告団)
*栗原伸夫さん(核の中間処理施設はいらない!下北の会)
*有田純也さん(新潟平和運動センター)

 写真がなくてごめんなさい。

 最後に叛逆老人代表・鎌田慧さんの「5000人の参加者でした!」という力強い連帯の閉会あいさつがありました。

 この後はいつものように原宿コース(2.3㎞)と渋谷コース(1.3㎞)に分かれてデモ行進です。我々は渋谷の繁華街を通る渋谷コースを選びました。清瀬の仲間も2人参加していました。

 地元に戻ってビールとコーヒーで乾杯しましたとさ。


〔725〕「さようなら原発全国集会」「カウントダウン袴田判決」、そして秀作映画目白押しの秋です。

2024年09月15日 | 市民運動

 連日酷暑が続きますが、いずれも大事な大集会が今週開催されます。どこかで皆さんとお目にかかれますように! 
 そして秀作揃いの映画が続々上映されます。どれかに参加したいと思っていますが、早く涼しくなってくれないかな。

 

 ◆いま、プロレタリア文学を
  いま、都心の路上に寝ている人や公園で食料をもらう
  人らがふえている
             沈思実行(208)
                    鎌田 慧

 本誌に連載されていた、大崎哲人さんのプロレタリア文学紹介の記事
が一冊にまとめられた。
 「プロレタリア文学への道」(論創社)である。葉山嘉樹や黒島伝治、
私の好きな作家たちが登場する。
 最近は労働運動の停滞から、労働や職場をテーマにした作品が鳴りを
潜めている。寂しい限りだ。現実社会の大きな部分、それももっと矛盾
の激しい局面からの表現が、失われていることになる。

 大崎さんの著書に登場する。長野兼一郎(「本名・相良万吉」)は、
まったく未知の作家だが、強烈な印象を受けた。
 友人のフランス文学者・市原豊太に宛てた手紙がある。
 「もう歩く気力もなくなりました。このまま静かに餓死したいと存じ
ます。愚かな乞食など放っておけ。ほんとに生前の御友情を感謝します。
君が朗らかな顔、それは私にとって、大きな幸福でありました」
 旧制一高でドイツ語を学んで翻訳したり、プロレタリア文学の雑誌
「文芸戦線」の編集などをしていた。
 アジア太平洋戦争に召集され、「満州」、フィリピン、ジャワ、ラバ
ウルなどを転戦、肺結核とマラリアを患って本土に召還され、陸軍病院
に入院していた。
 戦後、ペンキ塗りの仕事をしていた時に、突風を受けて地上に転落、
踵(かかと)の骨を砕いて失職。乞食となって子育ての境遇となる。

  乞食なれば砂も頂く南風
  北風吹けば南に坐われ父が楯

 都心の路肩に坐って、「身の上書」を書き、置いてあった。
 「或る時或る日その暮らしの足砕けてつひに路傍の人間屑おゆるし
下さい。伏して一片の餌乞はんのみ。一老兵」

 そういえば、戦後、松葉杖に頼(よ)った傷病兵が道端に立っていた
風景を思い出した。相良万吉は自殺をなんどか試みた挙句、60年2月、
61歳で死亡した。

  「人間が人間らしく生きていく条件を保障できない社会で起きる
死は、『社会的殺人』といっていいのではないか」と著者は書いている。

 いま、都心の路上に寝ている人や公園で食料をもらう人たちがふえ
ている。貧困化が進んでいる。
     (9月4日「週刊新社会」第1369号より)


〔705〕6月24日(月)、都知事選・蓮舫さん支持の清瀬駅頭集会に参加しました。

2024年06月27日 | 市民運動

 6月24日(月)の朝9時から約30分間、清瀬北口のロータリーで、都知事選・蓮舫さん支持の駅頭集会に参加しました。
 司会は宮原りえ市議(立憲民主党)、リレー式にアピールが続きます。小西みか市議(生活者ネット)、ふせ由女市議(共に生きる)、原田ひろみ市議(共産党)、原のり子都議(共産党)、宮本徹議員(共産党)の順だったと思います。

 東京都の予算はスウェーデンの国家予算に匹敵すると言われています。自治体と国を単純比較はできませんが、スウェーデンが実現している教育と医療の無償化と東京都との差異は覆い隠しようがありません。東京都はようやく小中の給食費無償化半額補助を打ち出し、裕福な23区は早速実現しましたが、多摩地区はほぼ半分の自治体だけが手を挙げただけです。中途半端な給食費半額補助が逆に多摩格差を生んでしまったのです。
 私は、大学での教師養成に20年近く関わってきましたが、昨今の学生たちの教職敬遠は深刻な問題です。とりわけ東京都の教職希望が激減しているのです。教員試験の倍率が地方より圧倒的に低いのです。学生たちは教師の仕事の大変さを漠然と感じているのです。
 東京の教育を変革しなくては優れた人材は集まらないでしょう。
  私が新卒だった70年代は美濃部都政で、自由な空気が東京の学校に溢れていたように思います。東京の教育の危機は1999年に登場した石原都政からでした。国家主義的、能力主義的な息苦しい教育現場になってしまいました。
 私にとって都知事は主に教育の視点から選んでいきたいと思うのです。

◆知られたくない過去
  小池百合子氏は、やはり人間として信用できない

                               前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 明るみに出れば地位も名声も失う、人に知られたくない過去を覆い隠
すため、それを知る者を殺す。松本清張の「ゼロの焦点」や「砂の器」
はそういう話だ。
 そんな話になるはずはないが、小池百合子都知事の学歴詐称疑惑は、
彼女の過去をよく知る人物の実名告発でいよいよ深まってきた。

 「このまま黙って死んだのでは悔いが残る」との思いで文芸春秋5月
号に手記を寄せた北原百代氏に加え、11日にはかつて小池一家を財政支
援した朝堂院大覚氏が記者会見した。同氏によれば小池氏はカイロ大学
を2年で中退。その後、朝堂院氏の資金援助を受け、ある人物と空手の
雑誌を始めたが失敗、1年後には東京へ帰り同氏の事務所を手伝ってい
たという。

 12日の囲み会見でジャーナリストの佐藤章氏が朝堂院氏の名前を出す
と、小池氏は何も答えずそそくさと立ち去った。
 よほど触れられたくない過去なのなろう。20日の告示日にも街頭に出
なかったのは、これを聞かれたくないからだろうか。

 小池氏の元側近・小島敏郎氏は18日、小池氏の学歴詐称を刑事告発し
た。彼女の「卒業証書」と「卒業証明書」をアラビア語の専門家の協力
を得て検証したところ、その記載内容には矛盾や欠落が七つあった
という。
 世話になった人から次々に告発される小池百合子氏は、やはり人間と
して信用できない。 (6月23日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)


〔697〕清瀬市の図書館6館を2館にする暴挙「現代の焚書坑儒」に、請願行動で市民が立ち上がりました。

2024年06月02日 | 市民運動

   あろうことか、清瀬市の3月議会で、清瀬市の図書館6館を2館にすることが本会議で決定されました。この暴挙に対して当然ながら市民が請願行動ということで立ち上がりました。(詳しくはブログ〔695〕)
 この請願を支持する立場から、私たち清瀬・憲法九条を守る会と清瀬・くらしと平和の会は定例会後署名活動に加わりました。いつも月1回駅頭行動をしている清瀬駅北口のペデストリアンデッキで行いました。6月1日(土)のことでした。
 実はこの時、別の市民団体が南口で同様の署名活動を展開していました。さらに前日と、この翌日もまたまた別の団体が署名活動をしていました。6月の市議会に間に合わせようという市民の熱意がそうさせたのです。

 この請願は6月19日(水)午前10時からの総務文教常任委員会で討議されます。最終的には6月28日(金)の本会議で決定されますので、多数の傍聴をよろしくお願いします。私たちもできるだけ多く駆けつけたいと思います。現代の焚書坑儒を許さない闘いです。


 ◆裁かれる裁判官           鎌田 慧(ルポライター)

 「ひとたび狙われて、投獄されれば、肉体深く食い込む虐待、あの虚
偽、虚構の、覆われた部屋、あの果てしない、底知れぬ眩暈(めまい)、
最早正義はない」。袴田ひで子さん(91)が22日、静岡地裁の最終弁論で
弟の死刑囚・巌さん(88)に代わって、読み上げた手紙の一節である。

 巌さんは清水市(現静岡市)で1966年に発生した一家4人殺害事件の犯
人として逮捕され、1980年に死刑確定。
 その直後、現実から乖離(かいり)する精神状況になった。
 ひで子さんは「姉はいない」などと拒否されながらも東京拘置所の面
会に通い続けた。「拘置を続けるのは耐え難いほど正義に反する」。

 2014年、静岡地裁の再審開始決定で48年ぶりに釈放された。それでも
検察側は抗告、ようやく22日に結審だった。
 が、検察はまた「死刑」を求刑した。
 茶番というべきか、権威もプライドも捨てた天に唾する愚挙。
 9月26日の判決は120%無罪判決である。
 みそ工場のタンクから「発見」された犯行時の着衣が「証拠」だが、
労働者が自分が手がけた製品に下着を隠すことなどありえない。

 私は、一審死刑判決を書いた熊本典道裁判官を思った。落魄(らくは
く)して福岡郊外の木賃1DKアパートに身を隠すように、一人暮らし
ていた。
 袴田無実を信じていたが、裁判長ともう一人の陪席裁判官を説得でき
なかった。
 重い罪悪感に苦しんだ人生だった。
         (5月28日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)


〔696〕「殺すな ガザ地区停戦 緊急行動」は、イスラエル大使館前だけではなくアメリカ大使館前でもやりました。

2024年05月26日 | 市民運動

 鎌田慧さんたちの呼びかけに応えた約800人がイスラエル大使館前に結集しました。我々清瀬の叛逆老人数名で駆けつけたところ、なんと、アメリカ大使館前でも抗議集会を行うというではありませんか。ブログにも報告した昨年の集会ではイスラエル大使館前だけでしたが、今回は確実にバージョンアップです。地下鉄での移動がけっこう大変でしたが、集会の梯子をすることにしました。

 ◆「殺すな ガザ地区停戦 緊急行動」
  5/25(土)13時より、イスラエル大使館前

                                鎌田 慧(ルポライター)

 パレスチナ・ガザ地区ラファへのイスラエル軍の本格的な侵攻が
迫っている。ラファに生活していた120万人のうち63万人以上が退避し
た。阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄というべきだが、イスラエルのネ
タニヤフ首相は「ハマス壊滅を叫び続けている。
 剥き出しのコンクリート残骸、悲しみ慟哭(どうこく)。生まれ落ちた
かいもなく吹き飛ばされる嬰児(えいじ)。悲惨な映像を目にしてなにも
できない。食料も医薬品も遮断され、地上の砲撃、空からミサイルが降
り注ぐ。この連日の暴虐を座視しているだけだ。
 ジェノサイド(集団虐殺)の被害者が80年後に加害者になる歴史の
悲劇。慄然とさせられる。

 「人道危機」として南アフリカは国際司法裁判所に訴えた。ユダヤ人
を優遇し、パレスチナ人を抑圧するイスラエルを「アパルトヘイト
国家」と批判。中南米のニカラグア、コロンビア、北アフリカのリビ
ア、エジプトなども南アの訴えを支持。これからも増えそうだ。
 米コロンビア大学の学生が抗議キャンプ行動を始めたのを突破口に、
連帯キャンプが50大学を超えた。米国が与えた武器でガザ市民が殺され
ている。ベトナム反戦行動が蘇った。
 5月25日13時。地下鉄有楽町線麹町駅6番出口。イスラエル大使館前
で「殺すな ガザ地区停戦緊急行動」をやります。呼びかけ人は雨宮処
凛、落合恵子、佐高信、田中優子、永田浩三、前川喜平、鎌田。
              (5月21日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)

 登壇者の発言はどれも耳を傾けるものでしたが、メモをとっていないので正確に紹介はできません。写真で集会の様子は感じ取っていただきましょう。

イスラエル大使館近辺、発言者は鎌田慧さん

道路を挟んで800人が参集

清瀬の仲間

佐高信さん

アメリカ大使館近辺、雨宮処凛さん

浅野健一さん

鎌田慧さん

■たんぽぽ舎メルマガ(5025号)より転載

イスラエル政府はパレスチナの人々への蛮行を即刻やめよ  日本・米国政府はイスラエル政府に戦争をやめさせるよう  最大限の働きかけをせよ  5/25殺すな!ガザ地区即時停戦緊急行動に参加して(概略)  小山芳樹(たんぽぽ舎)

◎ 5月25日(土)、イスラエル大使館に近い小さな交差点は12時30分こ ろから、多くの参加者が集まり始めていました。  「ガザ地区即時停戦市民行動」主催の緊急行動は13時5分過ぎから、 呼びかけ人の鎌田慧さんのアピールから開始され、次々に発言がおこな われる。  呼びかけ人の2人=落合恵子さん、神田香織さんのお二人は参加でき ずにメッセージが代読されました。代読は、たんぽぽ舎の横田朔子さん。

◎ イスラエル大使館近くの行動は約800人(鎌田慧さんの発言)、アメリ カ大使館近くの行動は約200人(私の推測)位の参加者でした。アメリカ大 使館近くの集会では、呼びかけ人の浅野健一さんも発言されていました。 たんぽぽ舎は、「殺すな!ガザ即時停戦」「FREE PALESTI NE!」と書いたプラカードを持参し、参考ビラ300枚を配布、参加は 6名、アメリカ大使館ではプラス1名の7名でした。

■たんぽぽ舎メルマガ(5028号)より転載

 「天井無き牢獄」を開放せよ! FREE PALESTINE!  800人の市民・労働者がかけつける 

5/25 「殺すな!ガザ地区停戦!緊急行動」に参加して 

二人のメッセージ(落合恵子さんと神田香織さん)紹介   横田朔子(たんぽぽ舎 ボランティア)  

 イスラエル政府のガザの人びとに対するジェノサイドがエスカレート する中で、5月25日(土)緊急行動に、たんぽぽ舎の仲間たちと参加 しました。主催は、「ガザ地区即時停戦市民行動」。呼びかけ人は、浅野健一、 雨宮処凛、落合恵子、鎌田 慧、神田香織、佐高 信、永田浩三、 前川喜平、柳田 真、柳 広司(敬称略)。

 ―呼びかけー  イスラエル政府によるガザの人びとへの虐殺行為を怒りと悲しみを抱く 世界の人々と連帯します。ひとりひとりの人間の命より大切なものは ありません。憎悪と報復の応酬は、際限なく拡大し、けっして平和を もたらすことはありません。  戦争によって利益を得る者に、この世の居場所を認めてはなりません。  イスラエル政府は、パレスチナの人々への蛮行を、即刻やめよ。 日本政府とアメリカ政府に戦争をやめさせるよう、最大限の働きかけ をせよ。(前川喜平)  

 イスラエル大使館にほど近い歩道には車道を挟む両側に800人の市民・ 労働者がつめかけ、13時開会。  呼びかけ人の鎌田さん、雨宮さん、佐高さん、参加した市民等が登壇。 ガザの悲惨極まりない状況、イスラエル政府の許しがたいジェノサイド に対する抗議等の発言が続き、当日会場に来られなかった落合さんと 神田さんからはメッセージが寄せられ、横田が代読。お二人のメッセージ をぜひ皆さんにお伝えしたく、紹介します。  

 呼びかけ人のイスラエル大使館への抗議行動のあと、電車を乗り継ぎ アメリカ大使館への抗議行動が行われ、散会しました。  

 イスラエルでは、毎週末、商都テルアビブやエルサレムなどで、戦闘 より人質解放を優先するよう求め、ネタニヤフ政権の退陣を求める抗議 デモが開かれており、デモは数千人から数万人が参加し、政権への圧力 を強めている、と報道されています。(毎日新聞、5月2日)  800人の参加者一人一人が周りに呼びかけ、ガザ地区の人々への虐殺 行為を即刻やめさせるよう日本の世論を高めていきましょう。

※メッセージ紹介

○5.25殺すな!ガザ地区即時停戦緊急市民行動   ……まずはガザ停戦! それ以外に何がある!   いまから、ここから、「わたし」から……。                落合恵子    

 こうしている間にもガザの子どもたちは…。想像するだけで息が苦しく なる。私たちは座して、ニュースを観ているだけでいいのか。爆風で羽の ように吹き飛ばされたあの子。食料も水も医薬品もないまま、なぜそう なったのか もわからないまま最期を迎える子どもの、大きく見開いた 眸は何を見ているのか。「飢えて泣く子の前で文学は何が可能か」ととい かけひとがいた。同じ問いをいま私たちはつきつけられている。 飢えて 死ぬ子の前で、大人は何が可能なのか、と。子どもは、どの国の、どの 社会に生まれるかを選ぶことはできない。ヒトラーのホロコースト。 第一次、第二次の世界規模の戦争、ボスニア、ルアンダなどのジェノ サイド。それらの反省もないままガザにおいていままたジェノサイド をおかす。この国は何をしている? わたしたちは何をしている? 米国の学生の抗議行動から学ぶものはないか?  ……子どもは今を生きている。その子どもに、「明日まで待てとは 言えない」。チリの詩人であり教育者であり外交官 ガブリエラ・ ミストラルは言った。  ガザの子どもに、あなたは言えるか?「明日まで待て」

○「殺すなガザ地区停戦緊急行動」へのメッセージ                       講談師 神田香織  

 イスラエルのガザ攻撃開始から7カ月もたつというのに、この明らかな ジェノサイドは終わることなく、激しさを増す一方です。ついには追い 詰められた住民が身を寄せる南部ラファへの本格的な攻撃が始まって しまいました。水もなく食べるものもなくやせ衰えていく子どもたち、 赤ん坊までも殺され続けているこの現状を、私たちはいつまで忸怩たる 思いで見守るしかないのでしょうか。  今、米国はじめ世界中の大学生たちも抗議の声をあげ、闘っています。 日本でも多くの人たちがこれ以上殺すな、停戦しろと訴え続けています。  ネタニアフに問いたい。「イスラエルの子どもたちもガザの子どもたち も同じ子どもだと、なぜ想像しないのか」と。  先の戦争で東京大空襲、沖縄戦、広島長崎への原爆投下と数十万もの 国民が虐殺されるジェノサイドを体験した日本にしかできない仕事、それ が停戦の訴えです。我が国こそ、率先して停戦を強く求めるべきです。 それができないというのなら、私たち市民が、国民が、停戦を求める世界 中の人びとと繋がって、私たちの声でこのジェノサイドを止めようでは ありませんか。「繋がれば力に」を合言葉に!


〔695〕清瀬市民が動き出しました! 「清瀬市立図書館の充実・発展の提案に関する請願書」提出へ。

2024年05月18日 | 市民運動

   澁谷桂司市政の「図書館を6館から2館へ」という暴挙に心ある市民が立ち上がりました。3月市議会の決定はすぐには覆せないということで、チラシにあるように新たに4つのことを提案しています。廃止する図書館の代わりに、地域文庫を充実させたいというのです。さらにそこには、自動貸出機を置いて欲しいという当然の要求などです。
   6月議会ではこうした請願が提出されます。近場の方の傍聴をお願いします。

 

 ◆沈思実行(193)
  過労死を考える(上)
  原因は交代制の深夜労働 疑う妻たちが発言

                   鎌田 慧

 トヨタ自動車で働いていて、過労死した労働者の妻が、初めて弁護士
に会ったとき「どうして車を夜、作らなければならないのですか」と聞
いた、という(「過労死」過労死弁護団全国連絡会議編)。
 それを読んで、ふいを衝かれたように驚かされた。過労死された妻に
してみれば、当然の発言である。それを当たり前にしている「世間」が
批判されている。昼に働いて、夜は寝るのが、普通の暮らしのはず
なのだ。

 実はわたしは出稼ぎ労働者の取材で、トヨタ自動車の本社工場で半年
働き、旭硝子船橋工場で2カ月(ガラス粉末が多く、喘息発作でダウン)
働いたことがある。
 トヨタでも旭硝子でも、交代制の深夜労働は当たり前だった。旭硝子
でのブラウ管製造のラインは、出稼ぎ労働者に任されていて、1時間45
分働いて15分間の休憩、というシステムだった。

 短時間でカネ稼ぎが魅力なので、18時間、24時間を連続して働く人は
珍しくなかった。それもあってか、2カ月で3人が過労死。腰痛、寮の
階段踏み外し、などで退職、故郷に帰った人たちがいた。わたし自身、
状況の酷さを体験記として書いたが、交代制の深夜労働を疑った事は
なかった。

 鉄鋼や窯業、石油産業など、加熱による業種は連続生産が必要だ。
 しかし、自動車の組み立てなどの交代制労働は、生産量を増やすため
だけのものなのだ。それも深夜労働など、人間的な体内時計を無視し、
人間の精神と肉体にいいわけがない。

 近所に住む知人の長男(当時43歳)が夜になっても自宅に帰らず、
翌朝、会社で死亡しているのが発見された。長時間労働とパワハラによ
る異常事態だったが、労基署が取り合わなかった。それで過労死弁護団
連絡会議を組織し、全国の過労死と取り組んでこられた、川人弁護士に
紹介した。その活躍によって労災認定をかちとった。

 大量殺人は戦争ばかりではない。経済戦争の犠牲者としての過労死、
職業病患者は一向に減らない。
 人間のいのちと健康を奪う非人間的生産を規制するのは、裁判ばかり
か、労働運動の役割だ。  (5月8日「週刊新社会」第1354号より)


〔694〕平和のシンボル「アンネのバラ」「反核のバラ」を栽培し、普及させたいという陳情を否決したのは清瀬市議会でした。

2024年05月15日 | 市民運動

 今から3年前の2021年、清瀬で共に市民運動をしている大貫静子さんが、〈“花のまち、清瀬”のもとで「平和を願うふたつのバラの花」を栽培し普及させることを求める陳情〉を清瀬市議会に提案したところ、無残にも否決されました。ふたつのバラとは「反核のバラ」と「アンネのバラ」です。その詳細は、一人会派「共に生きる」のふせ由女市議が議会ごとに発行する「ゆめ通信」をお読みください。
 ところで、陳情に賛成したのは日本共産党市議5人とふせ由女議員だけでした。清瀬自民クラブはもとより、平和の党だったはずの公明党、風・立憲・ネットも反対に回ったのです。

 この5月のはじめ、朝日新聞と一緒に配布される多摩地区の情報誌「アサココ」に「津田塾大でアンネのバラ植樹祭」という記事が掲載されました。「本学の平和研究の伝統を地域と分かち合う良い機会」と関係者は話しています。納得、さすが津田梅子の大学だけありますね。
  さらに、私が運営に協力している練馬区の保育園から「園だより」が届きました。こんな嬉しい一節がありました。
 「バラの季節です。保育園でも平和の象徴とされる『アンネのバラ』が満開です。」

 


〔687〕なぜか、マスコミではあまり取り上げられない「武力で平和はつくれない!」憲法大集会ですが、3万2千人の参加がありました。

2024年05月05日 | 市民運動

 2024年5月3日(金)、今年の憲法記念日に第10回憲法大集会が開催されました。天気が良すぎる有明防災公園に3万2千人が参集しました。昨年の2万5千人をはるかに上回わりました。今年の多くの参加者が憲法改悪の政治状況を危惧しているからだと思われます。
  今年のメインテーマは「武力で平和はつくれない! とりもどそう憲法いかす政治を」でした。

 これだけの人が参加している集会をマスコミはどれだけ取り上げたのでしょうか。
 さすがにTBSのサンデーモーニングではその映像が流れ丁寧に紹介されていましたが、朝日新聞などでも、改憲派集会と護憲派集会を均等に取り上げるだけで、写真は一切なしでした。しかも改憲派を先に護憲派を後にするとは理解できません。憲法を活かし大切にする姿勢を示すのが公器としてのマスコミのあり方ではないのでしょうか。

 さて、我ら清瀬隊(清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会)数人が会場に着いたのは、ミニステージとオープニングが終了しかけた午後1時頃でした。比較的空いているところに陣取ったのですが、どうやらそこはメインステージではなかったようです。大きなスクリーンにメインステージの様子が映し出されているAミニステージだったようです。なんとこの集会のステージは5つもあったのです。

 この日配られたプラカードは数種類ありましたが、そのうちの3枚を紹介しましょう。裏にはプログラム、スローガンなどが書かれていました。

 最初に弁護士の伊藤真さんのわかりやすい憲法の話の後、日本各地で活動している人たちの話が続きました。例年より若い話者が多かった印象です。映像で見たい人はユーチューブを探してみてください。間違いなく複数アップされていることでしょう。

 我ら清瀬叛逆老人も3時からのパレードに参加しました。比較的短いと思われる豊洲コースですが、2駅分2㎞あります。約40分とアナウンスがあったように思いますが、実際は1時間半かかりました。
 パレード解散後、駅の近くのいつものラーメン屋でお疲れさんの杯を傾けました。


〔680〕「図書館とは公共の文化的福祉に大きく寄与する市民交流の場ではなかったのですか❓」溜口郁子さんの投稿です。

2024年04月16日 | 市民運動

 清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会の溜口郁子さんが、フェイスブックに以下のような投稿をしました。清瀬市議会を傍聴し、その場でメモをとったようです。お見事! 以下紹介します。 

【清瀬市図書館条例の一部改正案強行可決について】
★図書館とは公共の文化的福祉に大きく寄与する市民交流の場ではなかったのですか❓(図書館削減は各地で始まっているとか。)

3月28日(木)、清瀬市議会は市内図書館が6館あるうちからわずか2館に減らす改正案を強行可決してしまいました。賛成11反対8でした。しかもこのことは、予算案賛成議員にだけ伝えて、反対した無所属市民派布施ゆめ議員と共産党議員や、市民にこのことを隠しながらパブコメを行った上でのことでした。それを知った市民たちがわずか2週間で署名を集めて、澁谷桂司市長に議会最終日前の26日㈫に要請書と共に提出しました。このような進め方をする自民党澁谷市政の暴政は自治体に混乱を招くばかりです。

28日(木)の議会最終日はこの改正案について共産党の佐々木議員から継続動議が出されたのち賛成、反対の各議員から意見が交わされました。反対意見は共産党、生活者ネット、無所属議員などから出されて、その内容は、
・図書館を減らす代わりの図書宅配サービス(システム化には1億円かかるとか。は〜?です。)は、地域図書館の代わりにはならない。
・図書館法に違反する。
(図書館は,通時的に見る ならば,記録資料の保存,累積によって世代間を通しての文化の継承,発展に寄与する社会的記憶装置であり,共時的には,社会における知識や情報の伝播 を円滑にするコミュニケーションの媒介機関としての役割を果たす。)
・運送業者の状況が後退しているなかでニーズの上でもコスト面でも非常に疑問である。
・十分な説明もなく反対意見もあるなかで、これほど急がなくてはならない理由は?
・先人からの遺産であり、豊かな(知識)環境を育むことに寄与したものである。
・子ども達が質の高い教育を平等に与えられる場である。
・図書カード利用者が人口の13%というが、利用者を増やしてこなかった市の責任が問われる。
・(残されるのは中央図書館(こちらは名称改名予定)と駅前図書館ですが。)駅前は有料の自転車置き場しかないこと。(まして離れた地域の老人は通えなくなります。)
・本市には公民館がなく社会教育の場がないことに心を痛めてきたのに。
・これを聞いて(中国における)焚書坑儒(ふんしょこうじょ)を思い出した。ナチスドイツも思想弾圧のために本を焼いた。
など様々な意見が出されました。賛成意見は少子高齢化の非常に財政が厳しい清瀬市財政を思えば、とありましたが、少子高齢化の準備を怠り、海外にお金をばら撒いてきた第一次第二次安倍政権など自民党政権の責任は大きいのです。そのしわ寄せの図書館削減とは。岸田政権が軍事費強化に傾いているせいでもありますね。
2021年に開庁した清瀬市新庁舎は54億円強もの巨額費用をかけて建てられましたが、それと比例するように地域センター削減もしだしてきたさなかの図書館大幅削減です。
各地で起こり出しているというこのことは、まさに戦争準備拡大のなかさらに拡大するのではないでしょう。皆様、くれぐれもご用心を❗

 今朝ポストを覗いたら、「地域図書館の廃止 市民の声 聞かないまま可決」という日本共産党・清瀬市議団NEWSが入っていました。たんぽぽ舎のメルマガに掲載されていた鎌田慧さんと前川喜平さんのコラムもお読みください。

  ◆岸田首相が軍事大国ニッポンへ    沈思実行(189)
 人を殺して金儲けする武器商人国家は平和憲法の放棄だ
                           鎌田 慧

 3月下旬のこの欄で、戦闘機輸出を狙う岸田首相を「羊の皮を被った
狼」と批判した。ついに3月26日、国会にはかることなく、政府の国家
安全保障会議で「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定、戦闘機の輸出
解禁を決定した。集団的自衛権行使の容認、敵基地攻撃能力の保有に次
いで、武器輸出の決定。
 岸田首相は平和国家のプライドをかなぐり捨て、一挙に軍事国家に
変身させた。

 1976年、三木武夫内閣のとき、先に佐藤栄作内閣が決定していた、
共産圏や紛争当時国への武器輸出の禁止を、さらに厳格化して「武器輸出
は謹む」との政府統一見解を決めた。
 それは半世紀ほど守られてきたのだが、2014年、安倍晋三首相が「移転
禁止先の明確化」などの条件つき、「防衛装備移転三原則」を決めた。

 この時からの後ろめたさからか、「防衛装備移転」などという大衆
欺瞞語を使いはじめた。
 が、今回は「現に戦闘が行われている国は除外する」との原則を緩
めて、大量殺人が可能な戦闘機の輸出を認めたのだ。

 人を殺して金儲けをする「武器商人国家」となる今回の決定は、
平和主義を掲げる憲法の理念の放棄であるばかりでなく、その放棄が
国会での討論を踏まえることのない、政府の独断だった。民主主義的な
手続き無視の暴政だ。
 昨年12月にも、武器輸出規制を緩和して、ライセンス生産国への輸出
が可能とされ、地対空ミサイル「パトリオット」の米国輸出を決定して
いる。
 輸出拡大は兵器メーカーの最大の欲望であり、三菱重工業、IHI
などの悲願だった。

 岸田内閣は、有事の際には自衛隊が空港や港を使用できる、那覇
空港など16カ所の「特定利用空港・港湾」の指定も狙っている。

 さらに在日米軍の機能強化のために、自衛隊との「指揮系統」を
連携させる方針や米太平洋艦隊司令官を日本に派遣する案も浮上して
いる。
 平和憲法下の軍事大国化は、矛盾であり欺瞞、かつもっとも危険
な方針だ。

 前々回で紹介した宮崎かづゑさんの「遠い道」は「長い道」の誤り、
訂正してお詫び致します。
                      (4月10日発行「週刊新社会」より)

  ◆政治家小池百合子の命運
                                 前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 小池百合子東京都知事の学歴詐称疑惑が再燃している。火を付けたの
は小池氏の元側近小島敏郎氏とカイロでの元同居人北原百代氏が文芸春
秋5月号に寄せた手記だ。
 小島氏によれば、前回の都知事選前の2020年5月末に出版された石井
妙子著「女帝 小池百合子」でカイロ大学卒業の学歴を虚偽と指摘され狼
狽(うろた)えた小池氏が、小島氏の発案により、元ジャーナリストA氏
に文案を作成させて、小池氏のカイロ大学卒業を証する同大学長名の
「声明」を作成、駐日エジプト大使館のフェイスブックに載せてもらった
のだという。
 これは私文書偽造罪に該当する疑いがある。
 「声明」は単に小池氏の学歴を証するだけでなく、卒業証書の信憑性
に疑義を呈することは「名誉毀損(きそん)であり、看過することができ
ない」と警告し、モハメドオスマンエルコシト学長のサインと大学の公
印らしきものが記されていた。同大学のホームページを見ると、確かに
現学長の名は「モハメド・コシト博士」となっている。
 犯罪の疑いが生じた以上、検察はカイロへ飛んで大学当局及びコシト
学長から事情を聴取すべきだ。検察が動かないならメディアが行って真
相を確かめるべきだ。
 選挙公報で学歴を偽れば公職選挙法違反にもなる。
 政治家小池百合子の命運が尽きる日も近いかもしれない。
                (4月14日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)


〔675〕「6つある図書館を2つにする」という清瀬市政。お笑い劇場はまだまだ続きます。

2024年03月30日 | 市民運動

 2つ前のブログの続編です。
 もう2年になるのでしょうか、前市長が亡くなられて市長選挙が行われました。もう保守市政はご免だと立ち上がった人たちが、「みんなが主役」市民の会を立ち上げました。リベラルで革新的な市政にしようということで、池田いづみさんを担ぎ上げました。残念ながら当選はなりませんでしたが、会は存続しています。
 2月21日、図書館の閉館を撤回する要望書を市長に出しました。その要望書とチラシを読んでください。
 澁谷市政の暴挙の1つに立科山荘を廃止するということがありました。市所有の立科山荘は子どもたちの移動教室や市民の憩いの場として親しまれていました。これをなくそうというものでした。2つ前のブログに付け加えてください。


〔673〕これは事実です。清瀬市は地域の図書館を4つもなくす決定! 澁谷市政の暴挙の数々…

2024年03月29日 | 市民運動

 2024年3月15日、清瀬市・総務文教常任委員会は朝10時の開会でした。市役所4階の委員会室は傍聴30席はいっぱいで、入りきれない人も2,30人はいたでしょう、彼らはロビーのモニターを注視していました。
 これだけの注目を集めたのは、この日、地域の図書館6つの内4つもなくす方針を採決するからでした。この暴挙に対する反対で多くの市民が傍聴に詰めかけたのです。
 市の方針に反対する「日本共産党清瀬市議団ニュース」の裏表を参考にしてください。

 市の主張は、この1年で図書館の本を借りたことがある市民は13%、利用者が少ないので、図書館を整理し、それを補うのに本の宅配サービスをするというのです。
  ちょっと想像力を働かせれば、この論理の破綻は明らかです。通常図書館カードは複数回使用するのが通常で、しかも家族で使用する場合も当然あるでしょう。そう考えれば、13%は果たして少ない数字なのでしょうか。
 そしてなにより問題なのは、図書館をなくすことによって地域の人々が集う場が減少するということです。私は時々、松山の中央図書館に世界の美術全集を閲覧に行くのですが、その部屋には学生など多くの市民が熱心にメモをとり、学習する姿が見かけられます。1階では子どもたちが自由に絵本を読むスペースがあり、他方お年寄りたちの雑誌を捲る姿が頻繁に見受けられます。

 図書館が無くなるということは、人びとが集まるつどいの場、文化の拠点が失われるということです。さらに、そこに勤める職員は職を失うことになるということです。
 宅配サービスは昨今様々な視点から問題点が指摘され続けています。配達員の労働強化がマスコミで取り上げられています。宅配サービスはあくまで補助的に活用した方が良いのです。この宅配サービスに市は1億円を用意すると言います。
  市は図書を整理し、その1割を廃棄するようです。
 4館廃止の市の方針は昨年12月議会後に、市の予算決算に賛成する会派だけに知らせられ、それに反対する日本共産党(4議員)と一人会派「共に生きる」ふせ由女議員には知らせられなかったということです。

 総務文教常任委員会は、原田ひとみ議員(日本共産党)の奮闘むなしく、清瀬自民クラブ、公明党、そしてあろうことか宮原りえ議員(風・立憲・ネット)までも賛成にまわったのでした。

 そして、昨日・2024年3月28日、全議員出席の本会議。やはり傍聴席約30は満席、ロビーでもかなりの人が詰めかけていました。
 原田議員の反対討論が見事でした。小冊子にして配布してもらいたいと思わせる、渾身の内容でした。初めて肉声を聴く松本潤議員(風・立憲・ネット)、小西みか議員(風・立憲・ネット)も充分説得力ある、反対討論。ブログでたびたび紹介してきたふせ由女議員は現代の焚書坑儒と痛烈な批判を繰り出しました。
 賛成意見は清瀬自民クラブと公明党、さらに議決延長動議に賛成した石川秀樹議員(無所属の会)もなぜか賛成。それぞれ市の説明が足りないなどと注文は付けたものの、結局は賛成表明でした。
  委員会では賛成だった宮原議員がなぜか反対に回りました。摩訶不思議。

 さあ、こんな暴挙は許せません。やられたらやり返せ! まずはブログと駅頭行動です。

 澁谷桂司市長になってから約1年半、おかしなことが山ほどあります。とりあえず項目だけ書いておきましょう。

■澁谷桂司清瀬市政の問題点・疑問点 -経費削減の名の下に-

 澁谷市長8つの顔写真掲載(市報きよせ 2024.3.15)、市政方針演説の顔写真は良いけれど、各種表彰者と一緒に写真をその都度入れる必要はありますかね。(ちなみに教長長は2枚の顔写真)

〔学校教育関連〕
●給食の無償化問題(朝日新聞2024.3.10)
・23区すべて、15区市町村(全体の7割)、清瀬市未実施、多摩市も無償化を決断しました。(阿部裕行市長)
●学校プールの廃止(2023.2 清瀬市立学校における水泳指導基本指針)
・令和5~7年度、市内小中14校のプール全廃、水泳授業は民間プール施設(セントラル、所沢スポーツなど)で行う。使用料の問題。子どもが待っている夏休みのプールはどうなるのか。
●清小と八小の統合は?  とりあえず延期だけど。学校の適正規模に対する考え方の間違いがあるのでは。
●学校などの公共施設の使用(当面体育館など、ゆくゆくは校庭も?)
・令和7年度より使用料(1時間850円)…受益者負担と言うけれど。そもそも学校は税金で設立。図書館の利用料は? 清瀬に公民館はないけれど。
・電気・空調代を徴収!
 
〔社会教育関連〕
●図書館の廃止(3.15 総務文教常任委員会)
・6箇所から2箇所に縮小、駅前図書館と南部図書館(中央公園内に新設)
・市からの提案連絡12月議会後、なぜか日本共産党と「共に生きる」にはなし。3月議会で初めて知る?
・宅配サービスの導入、経費削減は2000万円程度
・地域コミュニティの拠点としての図書館の喪失

●消費生活センター…アミューへの統合(5階)、建物はどうなる?
●地域市民センターの簡素化
・証明書発行などの事務は停止、会合などは?
●せせらぎの家の閉鎖。かつてはお茶席などで市民が利用。
●立科山荘閉鎖

  最後に鎌田慧さんのコラムをどうぞ。

◆原発依存に終止符を
  原発は公共の福祉に反する
                    鎌田 慧(ルポライター)

 デモが出発する頃には小雨もやんでいた。20日の東京・代々木公園で
の「さようなら原発」集会も、デモ開始のときには雨はやんだ。東京集
会は6千人、23日の仙台集会は千人が集まった。
 能登半島を襲った巨大地震は、原発事故が発生したらどこにも逃げら
れない現実を突きつけた。フクシマから13年がたって、また新たにあら
われた原発の恐怖だ。

 三陸海岸牡鹿半島にある東北電力女川原発2号機は、辛うじて事故を
免れた「被災原発」であり、「老朽原発」だ。フクシマ以来、休止して
いたが9月頃に再稼働させる、という。
 爆発を起こした福島原発とおなじ「沸騰水型」。このあと、おなじ沸
騰水型の「柏崎刈羽原発」を再稼働させたい東京電力の欲望がある。

 東北電力は再稼働によって年間800億円の燃料費を削減できるとして
いる。
 しかし、事故の危険性ばかりか核廃棄物の最終処分場、中間処分場さ
え見通しはまったくない。経営の「業績回復」のために危険を顧みない
のは人間としてやってはいけないことだ。

 政府は企業に利益を追求させるばかりでなく「生命、自由及び幸福追
求に対する国民の権利について」「最大の尊重」を必要とする。
 原発は公共の福祉に反する。
 フクシマの現実を見よ。仙台集会で、わたしは「白然エネルギーが静
かに電気をつくる、平和な社会が絶対に来る」と言った。
         (3月26日「東京新聞」朝刊23面「本音のコラム」)


〔669〕雨のち晴れの「3.20さようなら原発集会」。澤地久枝さん(90代)、鎌田慧さん(80代)、落合恵子さん(70代)はじめ6000人参集!

2024年03月22日 | 市民運動

*今集会は4種類のステッカーでした。

*裏にはそれぞれプログラムが印刷されています。

*原宿から代々木公園に向かう道々、チラシを20組ほどもらいました。

 2024年3月20日、代々木公園に着いたのは午後1時を少し回った時でした。オープニングライブの松元ヒロさんがステージに上がっていました。相変わらずの乗りの良いトークに会場が大いに沸いています。しかしながら、途中で冷たい雨が降ってきました。座ったまま傘を広げて耐えていましたが、さすがに窮屈です。途中でトイレに立った後は、多くの人が立ちながらの集会参加でした。
 澤地久枝さん(90代)は今年も杖をつきながら駆けつけてくれました。鎌田慧さん(80代)は最後までデモの先頭に立って歩き続けられました。落合恵子さん(70代)の歯切れ良いコメントを繰り出します。

*小さく写っているのが澤地久枝さんです。

*ルポライターの鎌田慧さんです。

 そして、全国各地の反原発・脱原発団体によるアピールが続きます。詳しくはプログラムを参照してください。
 ブース出展は24団体、キッチンカーも出動して賑やかです。

 3時から2つに分かれてデモ行進です。我々3人組清瀬隊は短い方の渋谷コース1.3㎞を歩きました。副都心線で清瀬まで戻ってきてビールで乾杯! ご苦労様でした。
  清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会のメンバーは合計5人、叛逆老人はまだまだくたばりませんよ!

◆坂本龍一さんも大江健三郎さんもいないけど…「事故から13年、脱原発をあきらめない」代々木公園で集会(東京新聞、2024年3月20日 19時14分)

 昨年亡くなった作家の大江健三郎さんや音楽家の坂本龍一さんらが呼びかけた「さようなら原発」運動の全国集会が20日、東京・代々木公園で開かれた。主催者発表で約6000人が集まり、一時雨が降る中、脱原発を訴え、集会後は周辺をデモ行進した。

「さようなら原発」全国集会で反原発を訴え、プラカードを掲げる参加者たち(写真略)

 東京電力福島第1原発事故直後の2011年6月、大江さんや坂本さん、21年に亡くなった瀬戸内寂聴さんら9人が呼びかけ人となって始まった。原発のない社会を目指し、署名や集会などを続けてきた。
 20日の集会では、大江さんらと共に呼びかけたルポライターの鎌田慧さん(85)が登壇。「大江さんも坂本さんも瀬戸内さんも亡くなった。ここまで頑張って13年がたったが、まだ原発はある」と述べ「あきらめずに声を上げて廃炉、脱原発に向かっていきたい」と力を込めた。

反原発を訴えデモ行進をする人たち(写真略)

 能登半島地震被災地の石川県珠洲(すず)市で、かつて「珠洲原発」の建設を止めた住民運動に関わった元市議の北野進さんも参加。「原発ができていたら(今回の地震で)奥能登が被ばくしていたかもしれない」と危険性を訴えた。(岡本太) 

 ◆3月の脱原発行動
  3.15(金)「原発いらない金曜行動」、
  3.20(水・休日)「さようなら原発集会」、
  3.23(土)「Stop!女川原発再稼働」集会

                                   鎌田 慧(ルポライター)

 福島原発事故。昨日で13年たった。それでも「帰還困難区域」と言い
換えられている「立ち入り禁止区域」は、福島県内にまだ7市町村も
残っている。住民登録する人の数に対する居住者の割合は、第一原発の
立地地域の双葉町は2%、大熊町は6%。隣接していただけなのに浪江
町は14%。
 「原発さえなければ」と牛舎の板壁に書き遺して自死した、54歳の酪
農家の無念さをわたしは時々想い起こす。
 いま平然と原発促進を唱える岸田文雄首相は、彼の死をどう思うのだ
ろうか。いまだ事故後の「緊急事態宣言」下にあるにもかかわらず「原
発回帰」を掲げる首相の無責任と暴政は許しがたい。

 13年たった11日(月)タ刻、内幸町・東電前での抗議行動があった。
 わたしも参加。10万年もの未来に危険を与え続ける核廃棄物の始末を
解決できない原発は、いますぐ停止すべきだと訴えた。
 3月15日(金)午後6時30分から、首相官邸前で「原発いらない金曜行
動」がある。
 このほかに参加するのは20日(水・休日)午後1時、代々木公園で「さ
ようなら原発集会」。落合恵子さん、澤地久枝さん。福島の東電刑事告
訴団、女川原発、志賀原発、東海第二原発反対運動や環境・エネルギー
団体の若い活たち。23日(土)午後2時、仙台勾当台公園で「Stop!
女川原発再稼働」集会。脱原発は必ず成功すると訴えたい。
                (3月12日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)


〔665〕3.11フクシマから13年。清瀬・憲法九条を守る会は東海第2原発再稼働を許さない!

2024年03月11日 | 市民運動

 3月2日(土)、清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会は清瀬駅北口、ペデストリアンデッキに参集していました。東海第2原発再稼働反対統一行動に参加するためです。この統一行動には、およそ全国で60の市民団体が結集しています。1,2週間の内に各々地元でアピール行動が展開されています。
  東海第2原発だけでなく女川原発でも今年の秋に再稼働が画策されています。3.11福島から13年、溶け落ちたデブリは1グラムも取り出せていません。わずかばかりのくらしの「安楽」のために子や孫の世代に取り返しの付かない負の遺産を残すのは愚の骨頂です。
 日本はGDPでドイツに抜かれて世界4位に後退しました。ドイツは日本の人口の3分の2です。そのドイツは昨年春に原発をすべて停止しました。原発がなくてもやっていけるのです。
  日本の原発は54基、そのうち再稼働しているのが13基と聞きました。有害な核廃棄物が日々どんどん増えています。
 原発は再稼働しなくてもけして安全とは言えません。能登半島の付け根にある志賀原発は変圧器が2基故障しました。使用積み核廃棄物を冷やす電源が喪失するところだったのです。半島突端の2基の原発は住民の反対で作られませんでした。(ありがとう!)
 清瀬・憲法九条を守る会は数年前に東海第2原発再稼働反対の請願をし、議会がそれを承認しました。すべての原発を廃炉にするまで我々は戦い続けます!

 ●志賀原発は廃炉に 規制委の指針は絵に描いた餅

                                          鎌田 慧(ルポライター)

 先月末「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」など石川県の7市民団体が
上京、衆議院議員会館で首相、経済産業相、原子力規制委員会宛てに「
志賀原発の廃炉を求める要請書」を共同提出した。
 そのあと、原告団の北野進団長などそれぞれが、志賀原発の廃炉を訴
えた。地震後、住民と政府との初めての会談だった。
 今回の地震で、能登半島各地では複数の断層が連動、道路の寸断、土
砂崩れ、隆起・陥没が発生、救援活動さえ困難な状況になった。

 それでもなお、規制委の山中伸介委員長は「安全上の問題はない」と
発言している。
 それに対して安全が確認されていない中での安全宣言は撤回せよ。内
閣の原子力災害対策指針や自治体の避難計画を根本から見直せ、などの
意見が各代表から続出した。
 原発から5キロ圏内は「圏外避難」、それ以上は「屋内退避」とする
規制委の指針は、家の下敷きになった人や道路が破壊されて脱出できな
い現実をみれば、絵に描いた餅。

 唯一の救いは、原発が稼働していなかったことと、中部、関西、北陸
の3電力が計画した「珠洲原発」が反対運動でつぶされていたことだった。
 鋭い追及を受けて各官庁の担当者は「既定方針を見直しています」と
いうだけで精いっぱいだった。
 会場で発言を求められてわたしは「政府は空理空論ばかりだ。政府を
替えるしかない」といった。
                  (3月5日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)

◆たんぽぽ舎メルマガ(4982号、2月26日) 

安倍首相がいかにこの国のあり様を踏みにじってきたか
  このままでは民主主義が死んでしまう
  1/19安倍国葬第4回口頭弁論報告
            溜口郁子(安倍元首相の国葬を許さない会)

 1月19日(金)、前段集会後に東京地裁大法廷において安倍国葬第4
回口頭弁論が開かれました。大法廷は8割の傍聴人が埋めるなか、長橋
さん、小山さん、梶間さんの3人の方の意見陳述が展開されました。

 一人目の長橋美保さんからは、「このままでは民主主義が死んでしま
う。亡き安倍首相は何ひとつ真実を明らかにしなかった。行政権の乱用
の連続のまま、沢山の反対の声がありながら国葬が行われてしまった。
税金は最も使われるべきところに使われるべき。NPOの福祉施設で働
いていたが、すべて民間に丸投げしたまま負担を強いながら上に厚く下
に薄い実情をもたらして重大な問題を先送りにしてきた。又、学問は権
力の道具ではない。病んでいる時代に楔を打ちたい。貧困問題は他人事
ではなく、毎日薄氷を踏む思いで暮らしている。弱者を更に痛めつける
社会を生み出したのは安倍政権である。怒りと悲しみの中で訴える。私
たちに(不当に使われた)税金を返してください。」と同じ思いで聞い
ている傍聴人の心に迫る陳述を述べられました。

 次に続いた小山さんや梶尾さんはそれぞれ表現を変えながら、安倍首
相がいかにこの国のあり様を踏みにじってきたかが語られました。
 2期就任期間7年数カ月で集団的自衛権に至らせるための不当な人事、
黒川検事に関しての検察人事への不当介入、放送界への介入によるメ
ディアの劣化をもたらした。
 そして国葬はすでに法的根拠がないなかで強行した岸田政権への批判
を指摘し、安倍氏は国民を不幸にしただけだと強調されました。
 その後に続いた原告代理人陳述では、「今問題になっている
パーティー券問題でますます原告の主張が明らかになった。」と述べら
れました。

 裁判後は、衆議院第1議員会館に移動して、報告集会が開かれました。
 そこではやや少人数ながら、多様な市民活動をしてこられた市民の自
己紹介がされました。
 「日の丸君が代裁判」の原告の方。フィリピン連帯活動に携わってき
た方。帰還兵のPTSD問題の方や在日外国人問題に関わってこられた方。
 最後に群馬の森朝鮮人追悼碑問題の方からは、1月29日に行政代執行
で追悼碑が撤去されることのご報告がありました。(歴史修正主義。こ
れも安倍首相が用意周到に行ってきた重大な問題です。)

 締めとして大口弁護団長からは「(国葬強行は)国民の内心に土足で
踏み込まれたということ。主権が無視された問題についてどこまで法律
問題として救済されるのかを闘っていかなくてはならない。」と参加者
に語られました。

 陳述人の皆さん、原告代理人の弁護士さんたち、事務局の方々、大変
お疲れ様でした。
 最後にひとこと付け加えさせていただきますが、法廷で陳述人や原告
代理人の声が大変聞こえにくい場面がありました。
 今後改善をお願い致します。傍聴席の私たちもこの裁判を我が事とし
て傍聴していますから。

 尚、傍聴席を多数で埋めることはとても重要だそうです。
 次回第5回口頭弁論は4月26日(金)の14時からです。
 ご都合がつくかたは是非、傍聴参加をお願い致します。