後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔422〕感謝! 矢部顕さんの「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり<最終回>です。

2021年11月30日 | メール・便り・ミニコミ
●矢部顕様
メール原稿ありがとうございました。
この「連載」を通して、農家の仕事が具体的にイメージできるようになりました。矢部さんが片手間に農業をしているのではないことが良くわかりました。適切な写真も私の理解を高めてくれました。
それにしても連載が終わるのは寂しいことです。何時の日か、谷川雁論、竹内敏晴論、ラボ教育センター論などについても読ませていただきたいなと熱望しています。よろしくお願いします。福田三津夫


□「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり<最終回>
●収穫の終わった田んぼ





お米の収穫の終わった田んぼで、籾摺りをしたあとに残る籾殻を焼きます。
籾殻はお米を包んでいる堅いものですから、容易には腐ってくれません。
田んぼで焼いて灰にしてから土に返します。

灰になる前の炭の状態は、籾殻燻炭と言いまして土壌改良材としてはとても良いものです。
3.4年前までは、私はせっせと籾殻燻炭をつくってブドウ畑の土に混ぜていました。
灰になる前の炭の状態を見極めて、タイミングよく大量の水をまいて消火するのですが、最近は体力の衰えもあってサボって灰にしてしまっています。

この時期は、田んぼのすぐそばの水路に水が無いので、大量の水を運ぶ必要があり、かつタイミングが夜遅くになったりするものですから、けっこうたいへんなのです。もったいないことをしています。

コンバインで刈り取り脱穀したあとの藁は、コンバインについているカッターで細かくして、同時的に田んぼにまいています。来年のための肥料になるからです。
ただ、藁が必要な場合は、細かくして撒くことをしないで、長いまま束にして、田んぼに立てかけて乾燥します。



畑の野菜つくりにいろいろと活用できるからです。
昔は、藁屋根、藁縄、藁ムシロ、藁かご、藁草履、藁雪靴、藁人形、藁細工、土壁の重要な材料、正月の注連縄、などなど、あらゆるものをつくる材料として使用されていましたよね。

今回で、「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり の連載(?)を終了いたします。
おつきあいいただきありがとうございました。
                              矢部 顕

〔421〕清瀬市議・布施由女が発行するゆめ通信の最新号をお届けします。

2021年11月22日 | メール・便り・ミニコミ
 現在2期目、清瀬市議・布施由女は議会終了後に議会便りを発行しています。議会は1年に4回ありますので、年4号ということになります。
 布施由女は無所属の一人会派「共に生きる」で活動しています。市長が自民党系ということなので、市政に対しては批判的な立場をとることが多くなっています。自民クラブ4人、公明4人それに布施以外の無所属2人がどちらかというと保守的なので、私たちの請願や陳情が通らないことが多いのです。ちなみに市議会は他に共産党5人、立憲民主党2人、生活者ネット1人という構成です。議員は20名ですが、議長に1人(現在は立憲)まわります。
 1,2年間に私が出した東海第2原発再稼働反対の請願は通ったのですが、清瀬・くらしと平和の会の仲間が今回出した「平和を願うふたつのバラの花」の陳情は不採択になりました。その顛末についての記事も読んでみてください。








〔420〕子どもたちのためのプレーパーク(冒険あそび場)を開きました。(矢部顕さん)

2021年11月22日 | 講座・ワークショップ
●福田三津夫様

昨日の日曜日、我が家の裏山にある備前亀山城跡で、子どもたちのためのプレーパーク(冒険あそび場)を開きました。



「プレーパーク」というのは、ヨーロッパから輸入された運動ですので、呼称として「プレーパーク」をそのまま使っているようですが、まだ「冒険あそび場」のほうがイメージが湧きます。

デンマークの造園家ソーレンセン教授の「こぎれいな遊び場よりもガラクタの転がる空き地や資材置き場で、子どもたちが大喜びで遊んでいる」という長年の観察に基づいたものが出発点だったとのことで、その考え方が多くの人に支持され、イギリス、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパを中心に広まりプレーパークが整備されたということです。

日本では、1979年には世田谷区に日本初の常設「羽根木プレーパーク」が誕生したことで知られています。
日本への導入期に、門脇厚司さん(ラボ言語総研でご一緒の)は大きな役割をなさったようです。最近でも、プレーリーダーの研修会の講師を務めていらっっしゃることを、我々のところに来てくれた若いプレーリーダーから聞きました。

我々が子どもの頃の日常的な遊びの世界に他なりませんが、今はこうでもしないと遊べないのかなぁと思いつつも開催して4年目になります。

農繁期が終わったこの季節、年に一回の恒例となりました。子どもたちや若い親たちのためには、年に何回かやりたいと思って始めたのですが、こちらもそろそろエネルギー不足になってきましたので、若い人たちに引き継ぎたいと思っています。

矢部 顕

〔419〕定年帰農者のお米つくりとブドウつくり㉒ 小学校学習田の脱穀、選別、籾摺り作業(矢部顕さんから)

2021年11月19日 | メール・便り・ミニコミ
  久しぶりの矢部さんからのメールでした。

●定年帰農者のお米つくりとブドウつくり  ㉒小学校学習田の脱穀、選別、籾摺り作業



稲刈りをして、稲の束を竿掛けして半月ほど天日干しをした後、
人力足踏み脱穀機での脱穀をしました。
脱穀とは、稲の籾と藁(茎)を分離する作業です。
エンジン動力が普及する以前、戦前まで使われていた足踏み脱穀機
を修理して使えるようにして、小学生に体験してもらいました。





脱穀した籾は、藁くずも混じっていますので、手回しで回転する
風力による選別する唐箕(とうみ)できれいな籾にします。
この籾を籾摺り機にかけて、籾殻を取り除けば玄米の出来上がり
です。これは現代の機械で行いました。





学習田は3aの田んぼですが、玄米103kgの収穫がありました。
100kgを超えた収量がわかったとき子どもたちの歓声があがりました。
半年をかけて育てて来たお米つくりの完了です。
収穫したお米は、参観日に親子でおにぎりして食べるおにぎりパーティ
をしたり、PTAのバザーで保護者に買ってもらいます。
                             矢部 顕


〔418〕立教大学共生社会研究センターニューズレター「PRISM(プリズム)」16号が届きました。

2021年11月14日 | メール・便り・ミニコミ
  年1回ぐらいの発行になるのでしょうか、先日、立教大学共生社会研究センターニューズレター「PRISM(プリズム)」(A5版4ページ)16号が届きました。、巻頭言は平野泉さん(立教大学共生社会研究センター・アーキビスト)の「さまざまな人の、さまざまな表現を伝え続ける-投稿誌・同人誌の魅力」、見開きには4人の雑誌編集者のそれぞれの雑誌発行の経緯、内容、発行趣旨などが書かれています。最終ページは立教大学共生社会研究センターの案内といったところです。

 そもそも私たち夫婦とこのセンターの関わりは70年代、教師家業をスタートし、ミニコミ夫婦共同誌「啓」(ひらく、息子の名前)を発行し始めた頃に始まります。妻はたばこの煙に耐えきれず嫌煙権運動に関わり、間接的に住民図書館の丸山尚さんを知るようになります。住民図書館は全国のミニコミを集め住民運動の情報提供役を果たしてきました。
  この住民図書館にはさまざまなミニコミが送られてきたようです。つたない私たちの「啓」も喜んで迎えてくれました。その全貌は私の知る限り、3冊の丸山さんの著作を通して知ることができます。光栄なことに、いずれの本でも「啓」を紹介していただいています。
・『ニューメディアの幻想』現代書館、1985年5月
・『ミニコミ戦後史』三一書房、1985年7月
・『〔ミニコミ〕の同時代史』平凡社、1985年10月

  住民図書館は赤字経営が続き、当時から東京都内を転々としていました。最終的に落ち着いたのが埼玉大学の共生社会研究センターでした。私も埼玉大で非常勤講師をしていたときに一度立ち寄ったことがありました。現在はこの共生社会研究センターが立教大学に移っているのです。
  冒頭で紹介した平野泉さんは「啓」のリーメンシュナイダーに関する記事に関心を寄せていただき、緑との交流が始まりました。緑の写真集の第1巻『祈りの彫刻-リーメンシュナイダーを歩く』に掲載されている巻頭のドイツ人写真家ヨハネス・ペッチュの挨拶文をドイツ語から日本語に翻訳してくださいました。日本の住民運動の貴重な資料を保管・紹介してくださる日々のお仕事に敬意を表したいと思います。

*参考、『ミニコミの論理』田村紀雄編著、学陽書房、1976年


◆【沈思実行】運動と遊びの精神 鎌田 慧
  『世直し石鹸』『なめんなよ飴』(笑劇の川柳作家)

 コロナ禍のせいで、大きな集会や大規模なデモを実施できなかった。
 この間、自公がさらに結託して悪政恣(ほしいまま)、歯止めを
かけられなかった。
 リモート会議やリモート集会などに封じ込められ、大衆運動の
熱気を示すことができなかったのが残念だ。
 集会とデモは、たがいの想いとその熱とを重ねあわせ、次の行動への
エネルギーを充電する行為。非暴力直接行動だが、小規模でしか
できなかったのだ。

 さらにいえば、首都の東京都は道路交通法や都条例などで、デモに
対する規制が厳しく、警察は横4列、前後を小集団に分断して、デモを
コマ切れにしてちいさく見せている(ちいきによってはさらに厳しい)。
 政府や都の、集会やデモの規制は許せない横暴だが、その一方で、
堅苦しく、パターン化した集会やデモのつくりを大胆に変え、若い人
たちも入れる形にすることが問われている。

 永田町の経産省前テント広場や首相官邸前行動などの脱原発集会に、
おむすびのような笑顔であらわれる、小柄な豆タンク、元気溢れる
乱鬼龍さん(70歳)は、自称「笑劇の川柳作家」だ。
 「手と足をもいだ丸太にしてかへし」
 戦争の悲惨を五七五に刻んだ鶴彬(つるあきら)の名句はよく知られて
いる。
 このように川柳は発想を転換させ、硬直しがちな運動を揉みほぐす。

 「原発推進あとは野となれ山となれ」
 作者の乱鬼龍さんは、川柳を武器に運動にユーモアを、とテント広場
集会で句会をひらいている。
 総選挙の前に彼は「洗剤一隅の大チャンス」と書いたマンガ入りの
『世直し石鹸』を配って歩いた。
『なめんなよ飴』というのもある。 自公政治への怒りの表現だ。
 自費で洗剤や飴を購入して、友人の漫画家に風刺絵を書いてもらった
小袋に入れて配った。

 腐敗政治に歌で抵抗した、明治、大正期の添田唖蝉坊(そえだ
あぜんぼう)の仕事が思い出される。
 あゝわからないわからない/遊んでてお金のふえる人/かせいでも
かせいでも食えぬ人/何がなんだかわからない。
 運動に遊びの精神を注入する、柔軟な精神が必要だ。
    (2021年11月3日週刊「新社会」【沈思実行】より)

〔417〕久しぶりに日本美術展覧会(日展)から現代童画展、そして本屋の梯子をしたのでした。

2021年11月14日 | 美術鑑賞
  11月10日(水)はとても温かい外出日和でした。三里塚のワンパック有機野菜の宅急便を受け取ってから六本木の国立新美術館で開催されている日展を目指したのはすでに12時を過ぎていました。コロナ禍でじっとしていた毎日だったので、本当に久々の遠出になりました。
  日展は1907年から114回を数える伝統ある展覧会です。世界的に見てもこれほど出展者多数の美術展はないようです。歴史がありながら第8回日展となっているのはなぜなのか、私は知識を持ち合わせていません。
 今回足を運んだのは出展者の宮城千春さんから招待状をいただいたからです。宮城千春さんはリーメンシュナイダーのマリア祭壇(妻・福田緑の写真が元になっています)を背景にした女性を描いています。白日展という展覧会に春にも同様のモチーフで出品されていたことはこのブログ〔355〕でもご紹介しました。今回は入選されたということでしたので、前回とどのような違いがあるのか興味津々で会場に向かったのでした。
さすがに日展です。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門に分かれていて、会場は1~3階に設定されていました。膨大な作品数ですがけして退屈はしませんでした。デジカメでお気に入りの作品を写し、家に帰ってからパソコンで再生するのが楽しみなのです。でもあまりの作品数で、気がついたら書部門の3階に行くのを忘れていました。
 宮城千春さんの作品は前回と同じモデルさんのようですが、彼女の凜としたものを想う佇まいに惹かれるものがありました。おそらく開かれた写真集の彫刻写真と背景の彫刻は同一なのでしょう。彼女はリーメンシュナイダーや作品にどんな想いを抱いているのでしょうか。前回の作品もさることながら、今回のほうがより素敵に私には映りました。
写真掲載の許可いただきました。





 次に向かったのは東京都美術館、六本木から日比谷線で上野まで乗り換えなしの30分でした。普段乗り慣れない駅の地下道を通って上野まで向かいました。妻の要望で上野公園の落ち葉を踏んで都美術館まで辿り着きました。
 ちなみにこの日は万歩計で1万5千歩を記録したと妻に聞きました。外国の街を1日歩いて約1万歩ということが多いので、この日はかなり頑張ったことになります。どおりで左の足の付け根が痛くなるはずです。だましだましの歩行がその後続きました。

  都美術館で開催されていたのは第47回現代童画展です。緑と一緒に英語を学んだ仲間だという高橋素子さんは現代童画会の会員で今回の出品者でした。彼女から招待券をいただいたのでした。総展示数が425点、こちらもかなり見応えのある展覧会でした。童画展ということで、瞬時に物語の時空に紛れ込んだような錯覚が生じました。作品それぞれにドラマがあり、日常ではあまり味わえないような異空間を彷徨う感覚でした。
 緑は高橋さんの作品が大好きで、以前にも展覧会にお邪魔していたようでした。今回の作品「聖夜」はいつもより大ぶりだと緑は言っていました。私も何度か彼女の作品を絵はがきで拝見した記憶があります。メルヘンを感じさせるお伽噺の世界が現出しているかのようでした。
 作品掲載許可済みです。


 
 夕飯をとってから池袋のブックオフ、ジュンク堂、三省堂と回り、家に着いたのは九時頃になっていました。

〔416〕ところざわ太陽劇団公演『甦れ!ノスタルジック・ロマン~夢二・牧水・藤村・中也・賢治』演ります!

2021年11月10日 | 語り・演劇・音楽
  元・日本演劇教育連盟委員長の正嘉昭さんから劇団公演のメールが届きました。まさに「持続する志」で、49回を数えます。コロナ禍の時宜にかなった仮面劇でもあります。

●<ところざわ太陽劇団第49回公演ご案内>

お元気でお過ごしのことと思います。
2021年3月には、「コロナに打ち克つ演劇の形」をさらに追及した「仮面歌舞劇第2弾」として、第48回公演『サーカス~中原中也の詩より』を舞台化しました。
演者、演奏者、歌者全員がマスクを着用し、さらにその上に、世界のさまざまな仮面をつけ(まさにマスク・オン・マスク)キャラクターになり、中原中也の「サーカス」「湖上」「宿酔」「汚れちまった悲しみに」「月夜の浜辺」の詩をベースに描き出した<空中ブランコ乗り>のロマンあふれる世界は、おかげさまで好評をいただきました。
それはまた、緊急事態宣言下での、「今を生きる私たちへ応援歌」でもありました。

そして、仮面歌舞劇の集大成として「仮面歌舞劇第3弾」、第49回公演『甦れ!ノスタルジック・ロマン~夢二・牧水・藤村・中也・賢治』をお贈りします。
ぜひ、120才の古民家へ足をお運びください。
……………………………
♪公演のデータチラシをお送りします。今回も新型コロナウィルス感染防止対策を徹底してお待ちしています。
……………………………

◎ところざわ太陽劇団第49回公演

演出・構成 正 嘉昭
      
仮面歌舞劇
『甦れ!ノスタルジック・ロマン~夢二・牧水・藤村・中也・賢治』
[キャスト]
バッド喜界島 土屋崇仁 麻婆太郎 高橋拓治 赤江瞭 城戸美佳
[スタッフ]
演出・構成・美術:正 嘉昭  
 音楽・歌:高橋拓 治  
舞台監督:中村一文
照明:蓮沼元宏 音響:たいまる 制作:伊藤行雄

<日時>
2021年   11月20日(土)
17時  
11月21日(日) 14時 
(開場は15分前)

<場所>
ところざわ太陽劇団 星の宮スタジオ(所沢市星の宮1-14-3)
(西武池袋線 西所沢駅より徒歩8分)
※改札を出て、右方向へ真っ直ぐ、二つ目信号の「星の宮交差点」を越して70m左
<入場料>
無料 (カンパ制〜スタジオ維持費に使わせていただきます)
<予約・お問い合わせ>
35席(ウイルス感染防止のため12椅子席設定)の小さな劇場につき、日時指定予約(先着順)をお願いしております。

TEL090-4591-8364(伊藤)090-5492-1105(正)
またはメールアドレス1105yajikita@gmail.com

<新型コロナウィルス感染防止対策>
・観客の皆様には入場時にマスクの着用、消毒、座席距離をお願いしています。
・劇団では、飛沫感染防止の表現方法(演者マスク着用劇)と換気を実施しています。
※ご予約の際は必ずお客様の連絡先の電話番号をお知らせください。
※コロナ感染状況の変化により、急遽公演中止の際には連絡させていただきます。(以上)


 こちらはコロナ禍に相応しい? 頬かむり政権の話題です。

 ◆頬かむり政権(岸田内閣)
  いのちを大事にする、平和の思想をひろめる努力で巻き返そう

                  鎌田 慧(ルポライター)

 首相の首をすげ替え、脱兎(だっと)のごとく選挙戦に突入する奇襲
作戦。15議席を減らしたとはいえ、自民単独で過半数獲得。
 与党に維新をふくめて325。改憲発議が可能な3分の2の議席を
上回った。野党共闘の立憲民主党が振るわず、維新が3倍超。
 あれほど勝手気侭(きまま)、議会制民主主義など平然と踏みにじった
自民党が、また政権を握る。

 第二次岸田政権は学術会議、森友、加計、サクラなどは頬かむりで
あろう。残念ながら、それが選挙後の現実だ。
 野党共闘は失敗だったのか。1回だけの実践で失敗とは短慮にすぎる。
 若者の票を掘り起こせなかった。戦後3番目に低い投票率から脱却
できず、世の中を変える新しい勢力としての受け皿になれなかった。
 有権者を投票所にむける魅力がたりなかった。

 若者が主人公になる新しい時代を提示できず、本質的に改憲派の維新
に新鮮さを感じさせた。
 野党と市民との共闘は選挙のためであって、民主主義回復のため、と
みられなかった。選挙ばかりではない。新しい時代を用意するはずの
ものなのだ。
 岸田内閣は維新を巻きこんで、改憲発議のチャンスを窺(うかが)うで
あろう。
 来年の参院選挙にむけ、改憲発議を止める院内外の運動が必要だ。
 中国、北朝鮮との緊張を緩和し、地球危機を防ぎ、いのちを大事に
する、平和の思想をひろめる努力で巻き返そう。
       (11月2日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)

〔415〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり㉑ 小学校学習田の稲刈りと竿掛け(矢部顕さん)

2021年11月03日 | メール・便り・ミニコミ
●福田三津夫様
「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり㉑
小学校学習田の稲刈りと竿掛け









小学校5年生のお米つくり体験授業で学習田の稲刈りをしました。
こちらは、もちろん手刈りです。
コンバインを使用することはしません。
刈り取った稲を束にします。竿掛けをするためには束にする必要が
あります。藁で縛るのですが、これはなかなか難しい作業です。
束にした稲を竿掛けして、これから2週間くらい天日乾燥します。
そののちに、脱穀作業をしてお米にします。

農家ではコンバインで稲刈りと脱穀をして、その後に乾燥機で乾燥
するのですが、学習田では稲刈りをして天日乾燥したのちに脱穀で、
昔ながらのやり方の手順です。

乾燥終了後の次回は、脱穀、選別、籾摺り作業でお米が出来あがります。
                            矢部 顕