経験上、この手の不正、まだまだ出てきそうだなぁ・・・(^^;)
【速報】トヨタ ランクルやハイエースなど出荷一時停止 豊田自動織機のエンジン不正で(2024年1月29日)
というのも、私は、「ユーザーとしてでなく、取引先相手として」トヨタと直接・間接的にお付き合いした事が有る。
その経験を少し語るとね。
まず、2000年少し前だったと思うけど、3泊4日で設備を納入・立ち上げした事が有る。
この時驚いたのは、担当者がいの一番に「安全に、怪我の無いように。」って姿勢だったよ。
担当者は3人だったと思うけど、全員「まずは安全に怪我の無いように、作業をしてください。」という姿勢に、驚いた。
というのも、この設備、サイズ的には家庭用大型冷蔵庫4台分ぐらい。
その手の「リフター」という運搬器具で、一人で運べる代物。
「重量物」という訳では無くて、扱っている私にしてみれば、「危険」という意識は皆無だった。
確かに間違えば、運搬中に転倒させて壊すとか、作業中に手を挟んで怪我はするだろう。
でも、それらは私の中では「無意識で普通に危険認識している」レベルだから、改めて「危険」と認識してなかった。
だけど、当時「品質のトヨタ」と言われていたトヨタが、それ以上に安全優先の姿勢だった事に驚いたよ。
この時の担当者の姿勢に感激して、「ミスなく順調に立ち上げて、安心してもらおう」と、の搬入業務を楽しく過ごせた記憶がある。
少し時代が流れて、私の会社でもトヨタの部品を5年位扱った事が有る。
当時は既に「世界第二位」だったと思うが、「トヨタの車に使う製品」で有る以上、トヨタの要求品質を満足しなければならない。
設計・開発部門が「できます。」って言う事で引き受けたわけだから、当然できなければならない。
問題は、そこ・・・。
「受注できれば、大量受注。契約期間は安泰。失注すれば生産予定に穴が開き、新たな顧客を探さないと、赤字になる・・・。」
相手が天下のトヨタだから大量受注出来て、その期間は黒字が見込めるわけ。
失注すると、その分の生産計画が丸々無くなってしまうから、赤字転落必至・・・。
というか、「大量受注が見込める。」場合、その生産量をこなす為に、生産ラインを空けなければならないわけ。
だから、「大量受注が見込める。」= (会社の規模によっては)「他の受注を取りに行けない。」って事になる。
こんな事情が有ったらしく、赤字にならないギリギリの線で受注したらしいよ。
何しろ、2年くらい前からこの情報を貰っていて、ライン空ける準備しちゃっていたらしいからさ・・・(><)
5年後には「利益率が悪い」って、次のモデルのオファーが有った時断ったらしいけど(苦笑)
と言う様に、相手が大口の顧客だと影響が半端じゃ無いから、受注する側は無理するんだよねぇ・・・。
更には、もう一つの理由として、トヨタの真摯で厳しい姿勢がそれに追い打ちを掛けたそうで・・・
トヨタってさっきも言ったけど、安全と品質に厳しいわけ。
1/年くらいの頻度で「作られている製品の品質レベルが、きちんと維持できているか?」って監査に来るわけね。
それが厳しくてね、製品に関するチェック項目が半端じゃ無いらしい(苦笑)
そして、生産工程もトヨタの担当者(複数居ますからね)が「実際に物を作っている現場に入って、重箱の隅をつつくように」厳しくチェックするわけよ。
そりゃ、「天下のトヨタ」だから、「ダメなものを世に出すわけにはいかない」ってわけだから、厳しくて当然。
しかし、最初の監査で「これ、指摘箇所を対応するのにトヨタ専門に人を置かないと続かないぞ・・・」ってなったみたいで、契約期間の5年で終わりにしたらしいんだよねぇ(^^;)
私が納品したのは私が直接体験したものだから間違いはない。
でも、会社でトヨタの製品を受注して、その後更新せずに止めた経緯と言うのは「間接的に聞いた話なので、信憑性は低いと思う」けどね。
でも、トヨタの姿勢から考えれば、「まぁ、納得いくよね。」って感じなわけ。
だから、ダイハツにしろ豊田自動織機にしろ、「受注の為に無理をした結果」とも取れるわけ。
親会社のトヨタとしてみれば、大量受注を受ける側では無いから、子会社や受注先の深層心理はわからないだろうね(^^;)
という事で、タイトルの「芋ずる式に出てきそう」というのは、私の「経験に基づく予想」でした。
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