引き続き、30年前のハイスペック三高願望女子、Yさんの妹さんの話です。
今回は、彼女が28歳を過ぎてから婚活に目覚めた、というところからです。
Yさんの発言がきっかけで、婚活に気持ちが向いて行った、という事ですが・・・。
「それがね、さっきも言ったように自分より上を求めるわけよ。だけど、気が付いた時は既に遅く、仕事ができる先輩のハイスペック男子は既に全員既婚者。
新人で入ってくるハイスペック男子は妹に言わせると『私より仕事が覚えられない男の子ばかり』だそうで、候補にすらならなかったみたい(^^;)」
いや、年下の新人男性なら、経験不足で仕事が覚えられなくて当然だと思うけど・・・。
「浪人・留年して入ってくれば、ストレートで就職した妹より年上の新人さ。目上の男性が自分より仕事の覚えるスピードが遅かったら、『この人私より低スペックね』ってなっちゃうでしょ。それに、自分より年下は眼中に無かったから、その年上先輩男性達に候補が居なければ、次から入ってくるのは年下ばかりだから、社内婚活はそれで終わり(苦笑)」
なるほどぉ~。
妹さんの職場の女子の内訳は、妹さんが就職当時、同期が4人ぐらい。先輩女子が3人位居たらしい。先輩の一人は独身で妹さんが一番気に入っていた人らしいが、2年後位に体を壊して辞めてしまったそうだ。
他の女性は既婚者だったみたい。
同期の女性で妹さんが辞めるまで残っていた人は他に一人だけ、他の二人はやはり体調不調がきっかけで辞め、残った二人も体をよく壊していたらしい。しかし、独身で残っていたのは妹さんだけだったそうだ。
「休日はぐったりの生活をしているから、社外で相手を見つける気力が起きず、偶然そんな機会に出くわす事も無い。結果として、退職して本気で婚活を開始するまで相手を見つける事も出来なかったよね。」
というのが実情らしい。
「仕事に本気になりすぎさ(^^;)。でも、実力が評価されて32歳の時に管理職候補の打診までもらったんだよ。まだ平社員のこちら(Yさん本人)としては、ちょっと立場が無かったけどね。
そこでまた言ったわけ。『管理職になって一生旦那を食わせていく道が開けたな、実績が認められたわけだ。一度しかない自分の人生、今後どうするか、いい加減覚悟を決めな。』って。」
あはは、やはりきついなぁ・・・(^^;)。でも、Yさんの言う事は素直に聞いたのですね?
「いや、会社は格下だし、給料面で完全に抜かれていたはずだから、当時は格下扱いされていたと思うよ。
口には出さなかったけど、『男のくせに、私よりも楽な仕事をしていて安月給で情けない。』くらいに思っていた様な雰囲気は感じていたよ。
でも、前回指摘した時くらいから、考え方が軟化してきたみたい。」
Yさんの妹さんであっても、自意識過剰になっていた。そう言えそうだ。
しかし一流企業で32歳で管理職候補を打診されるって・・・。それだけ実力が有れば、同世代の男が格下に見えて当然と言えば当然か・・・。
「もともと集中しちゃうタイプだからね。どちらかと言うと、視野が狭いんだよなぁ・・・。でも、今の意識高い系女子って、この時の妹とよく似ていると思うよ。意識高い系でなくて、自意識過剰系女子、って感じ(笑)。」
ははは・・・。確かに妹さんで経験しているから、的を得ている発言と言えそう(苦笑)
で、妹さんの婚活状況はどうだったのかと言うと・・・
「実家に戻って家事手伝いで花嫁修業。専業主婦希望だったからお袋が家事のイロハを再教育してたよ。
自活していたとはいえ、小学校の家庭科の家事レベルじゃあ、旦那だってできるさ。
旦那ができる程度の家事能力じゃあ『みっともなくて嫁に出せない。』って親から言われてたね(苦笑)」
『みっともなくて嫁に出せない』・・・
そんなことを言う親なんて、今のご時世に居るだろうか・・・。時代を感じる。
因みに、婚活は3年かかったそうだ。
その実情は、この動画で良くわかるそうだ。
結婚相談所でモテる婚活女性の特徴
「確かに、この動画の『モテル婚活女性の特徴の3つ』、的を得てる気がする。妹の場合、実家に戻らなければこの3つの条件の1つは当てはまったけど、全部外れだからね(苦笑)。
同じ人に複数回会って貰えれば、人としての魅力は感じてもらえたと思うけど、まずそこまで進まない。
それに、いくら男勝りに第一線で活躍していたとはいえ、男にとっては格上感を感じる人も少なくないだろうから、むしろマイナス。
3年近く婚活したけど書類審査時点でアウトばっかり。さすがに 自分の女としての魅力の無さを実感したみたいだね。
だから、最初は「同居条件」に渋っていたけど、両親からも「専業主婦が希望なら、同居くらい妥協しなければ結婚なんて無理だぞ。」って叱られてたね。
それで同居OKの男性も探す様にしたら、最初に巡り合ったのが長男で一人っ子のハイスペック男子、今の旦那ね。」
つまり、希望条件一つを妥協したら、旦那さんに巡り会ったと(!)
その旦那さんはハイスペックで、しかもイケメンだそうだ。
そんな旦那さんが残っていたとは・・・。
「推測だけど、今は平成の大合併で双方「市民」。でも当時は双方「村民」(笑) 今はわからないけど、当時の村民の扱いはカス同然さ(苦笑)。
妹は自分がそうだからむしろ彼が村民で良かったくらいだけど(実際、価値観が近かった)、当時の婚活女子の希望条件は「市民」、最低でも「町民」。 たとえそれが現実は酷道を車で5分走らなければならなくても、スペックが市民なら女子は希望するさ。
でも、村民と有れば、車で3分で新幹線の駅に行ける便利なところだとしても、そこでアウト。
しかも長男の一人っ子で同居なんて、イケメンハイスペックの彼でも、狭き門だったと思うよ。」
今では婚活の動画で殆ど見た事の無い 住んでいる自治体。 当時はそれも婚活条件の大きな壁だったとは・・・。
この手の婚活動画を見る限り、婚活をしている男女はスペック第一の様。
当時も似ているとすれば、希望スペックが「市民」の場合、「町民・村民」で他のスペックは無視して希望から外している、というのは十分考えられそう。(イケメンハイスペック男子が残っていたんだからねぇ・・・)
「彼も偶然ハイスペックだからその点では妹としては良かったけど、同居前提だし文系男性だからね。
妹が仕事バリバリ時代に婚活していたら、会ってみようと絶対に思わなかっただろうね。ある意味、丸くなったからよかったんだと思うよ。」
現役時代にYさんが文系男性の友人を紹介しようとした事が有ったらしいが、『文系じゃ話が合わない』と一蹴されたことが有ったとか。
という事で、まとめますと、先ほどの動画の様に、ハイスペック女子であっても、容姿が並みの女子では婚活は狭き門、だったと言えそうです。
婚活の花嫁修業の結果、Yさんの妹さんは旦那さんの両親に早々に気に入られ(料理でハートをつかんでしまった模様)、子供ができたのを機に家を二世帯住宅に改築してもらったそうです。
同居覚悟で嫁いだわけですが、本人の婚活の努力が認められ、先方から「その方が良いね。」と実質別居の生活を勝ち取った(?)事になります。
(タイトルには末路(!?)って書きましたが、これって婚活の苦労はあったものの、実質成功談ですよねw)
この記事を読んでいる婚活女子の皆さん、自分の条件ばかり突き付けるのではなく、自らも「将来一緒に暮らしていくパートナーや生まれるであろう子供達の為に、自分はどうしたらいいか?」を考えて、婚活すべき。そう思いますよ。