第二次世界大戦当時の戦車って、エンジンスタートはクランクだからね。
今の車の様に、ボタン一つでエンジン、かからんから。
ガルパンファンの人は、これを見て「何をやってんだろう?」って思うかもしれないね(^^;)
#19 Starting - Turning and Driving of the Königstiger - Panther - Stug 3 and Marder
実際のところ、昭和30年代までは、日本の自動車ですらクランクでのエンジン始動が多かったらしい。
私はクランク始動の車は運転した事は無いけれど、幼い頃クランクでエンジンを掛けていたシーンを見た記憶はあるよ。
クランクの次はエンジンスターターの時代で、運転を始めたのはそこから。
新車は既に電子燃料噴射だったけど、マニュアルチョークの車も我が家には有ったね。
そして、冬場の始動はそれなりにコツが必要だったよ。
エンジン始動の際に気温に応じてチョークボタンを引いて(温度によって引き加減が異なる)、エンジンキーを捻ってスターターを回しつつ、アクセルの踏み加減を調整してエンジンを掛ける。
アクセルを適度に踏み続けてしばらくしてエンジン回転数が安定するまで、運転席から離れられない。
その段階で走り出す事はできるけど、走っているうちに徐々にチョークボタンを押して元の位置に戻す必要が有る。
それをしないと、今度は燃料過多でエンジンが不完全燃焼をしてしまい、力が出なくなってきて、最悪止まってしまう・・・。(「被る」と言われていた)
次の時代がオートチョーク。
スターターを回す前に、外気温に応じてアクセルペダルを事前に何回か踏んで(踏む回数は気温によって変わる)、始動前に事前に燃料を送り込んでおく仕組み、と聞いていたが・・・。
ウィキを見るとそんな解説してないみたい。 → ウィキ チョーク
これも始動直後はアクセルを適度に踏み続けて、エンジン回転数が安定するまで運転席から離れられない。
今の様に、エンジン掛けたらすぐ車から離れて、ヒーターから温風が出るまで家の中で暖まっている、なんてできない。
エンジンかかっても1分くらいは、震えながらアクセルを適度に踏み続けていなければ、エンジンは止まっちゃうから(><)
エンジンが回って暖まると、勝手にチョークを戻してくれるので重宝した記憶も有るには有るが・・・。
こちらの方がエンジンが被り易かった記憶がある。
チョークを効かせてガソリンがエンジン内部に入り過ぎ、スターターで回して点火しようとしても、点火できなくなる症状、これを「被る」と呼んでいた。
こんな場合、排気管からガソリンの匂いがジャジャ漏れになるからわかる。
こうなった場合、マニュアルチョークはチョークを戻し、アクセルベタ踏みでエンジン始動。
オートチョークの場合もアクセルベタ踏みでエンジン始動。
でも、被った場合、一回で始動するなんて、まず無い。
エンジン内部が乾くまで、5回以上もスターターを回した記憶があるよ(苦笑)
今は真冬であろうが真夏であろうがお構いなしに、プッシュボタンを押すだけでワンタッチでエンジンがかかるから
隔世感が有るね(^^;)
今の時代の車しか知らない世代では、ガルパンの戦車も「プッシュボタン一つでエンジンがかかる。」と思っているのだろうね。
あ、ガルパンの世界では、その様に改造されていると考えれば、つじつまが合うかw