今年は熊による被害がやたら多い。
昨日も取り上げたけど、熊に追いかけられた状態で、立止まって向き合う事ができる「熊を殺すな派」って居る?(苦笑)
私は「立ち止まったら命は無いと思う派」だから立ち止まらないし、そんな危険を身をもって味わっている獣害地域の皆さんに対して「熊を殺すな!」なんて言えないよ。
自分は安全な場所で高みの見物状態での無責任な発言、できる立場じゃ無いからね。
「熊が人の生活圏に出てくるのは理由がある筈。だから、それを解消してやれば共存も可能。」
彼らの主張は、大体こんな内容だよね。
私も、それができるなら、そうしてあげたいと思う。
でも、相手が「こちらが手を出さなくても、こちらに手を出したい。」と言う動機が有る場合、いくらこちらが避けようとしてもそれは無理でしょ?
カ(蚊)なんて良い例でしょ?
こっちが何も手を出す気が無いのに、蚊の都合で攻撃してくるわけよ。
毎度の事だけど、憲法9条論者はこの部分を無視して「こっちが攻撃しなければ攻撃されない」なんて念仏を唱えて、布教しようとしているけどさ(苦笑)
次の事例で、憲法9条論者の言う「9条が有るから日本は攻められない」部分が破綻している事を説明しましょう。
北海道で消防隊員3人がクマに襲われて、自衛で撃退し、生還につながった例なんだけどね。
【令和の北海道ヒグマ獣害事件】登山中の消防隊員3人がヒグマに襲われナイフで撃退…その後クマの死骸が見つかり、行方不明だった男子大学生の遺体も発見…大千軒岳でいったい何が起きていた? 北海道福島町
この事件、動画で解説されているけど、要は熊にしてみれば人間を襲って食いたい、と言う動機が有ったわけ。
野生の肉食動物は、一度でも人間を「容易く得られる食料」と認識してしまうと、人間を襲うようになる。
その理由は、人間を襲う方が簡単に食料を得る事ができるから。
皆さん、知ってた?
例えば、サファリパークで飼育員とか観光客が襲われて亡くなった事故が有るけど、あれって食べられてはいないわけ。
攻撃された事による傷が致命傷になっている。
昨今の熊達も、人間は襲うけど、殆どが餌として食べようとして襲っていないよね。
弱肉強食の世界で命がけで生きている野生の動物が、何故人間を食べようと襲わないのか?(一部、人食いに走る肉食獣も居るけど、今回の事例のように少数派)
皆さん、不思議に思った事無いの?
野生の動物にしてみれば、
2本足で歩き、言葉で会話し、色々な機械を手にして、火も武器も使う。(一般動物は、火を操る事ができない)
車と言う怪物とも共存している、奇妙で得体のしれない生き物
それが人間。だそうだ。(本当なのかはわからないけど、人間は餌となる動物とは別の種類とみなされているみたいですよ。)
だから、先ほどの動画でも話されていたように、普通は人間に対して警戒心を持っているから、積極的に襲おうとはしないらしい。
ところが、一度人間を襲って餌として食べられる事に「味をしめてしまう」と、簡単に捕食できる人間を食らった方が、熊にしても楽なわけよね。
そして、こちらの動画でも、「エサとして狙われた」と考えられるって解説されている。
【北海道】大千軒岳ヒグマ事件|消防士が生還できた3つの理由【熊襲撃】
ここで、「熊を殺すな!」って言う人達、 餌として食べられても良いの? って問いたい。
熊の側には「人間を襲う目的で人間界に出没する個体」も出てきているわけ。
人間を襲わない個体と襲う個体、どうやって区別付けるの?
そして、憲法9条論者にも同じ事を言いたいわけ。
熊の例の様に、相手がこちらを襲いたい理由で日本に手を出してきた場合、どうするの? って事。
襲ってきた熊に対して、無抵抗で居ろって言っているのですよ、あなた方は。
無抵抗で食われたいのかな、9条論者さん達?
そう問えば、「話し合いで解決」って壊れたスピーカーみたいに繰り返して言っているけどさ、それってさっきの熊の例で言えば襲われないための努力でしょ?
「9条が有るから自衛手段は要らない」と反日政党が主張しているね。
それが正しいのであれば、熊を平和的に山に帰す事ができる と思うよ。できるのならね。
この事例では、熊を追い払う努力を消防士達はやっている。(これが、9条論で言えば「話し合い」に相当するよね)
この段階で熊が逃げて行ってくれれば、熊も死なずに済んだんだよ。(「話し合いで解決できた、9条は偉大だ。」で済むよ、ここまでならさ。)
でも、熊は餌目的で襲ってきたから自衛行動を取った。(領土的な野心が有れば、領土を割譲しない限り、攻められる可能性は有るよ。)
これでも、「熊を殺すな!」って言う?(「平和国家だから攻められても反撃するな!」って言う? 言っていたよね、「継戦能力を持つと死者が増えるから持つべきでない!」って某野産党議員が日曜討論でさ。)
「熊スプレーを持っていなかった」と指摘されているけど、これって「自衛隊による反撃能力」だよね。
「5cmのナイフ」も反撃能力だよ。
反撃して相手の戦意を喪失させたから、助かったんだよ。
そして、この熊が「人間を襲えば痛い目に合う」って知っていれば、襲わなかったであろう、とも言われている。
つまり、相手に「手を出せば痛い目に合う」と思わせる事も、平和の為の抑止力だよ。
「熊は言葉が通じないから、人間の例に当てはめるのはナンセンスだ!」
なんて切れても、反論できるよ(笑)。
言葉が通じるはずのプーチンはウクライナに攻め入り、ハマスもイスラエルに攻撃をして返り討ちに合った。
ハマスは、この熊の様に「イスラエルがここまで反撃して来ない。」とタカをくくった結果だと思うよ。
だって、今の停戦、ハマスの方が長い停戦期間を望んでいるって話だからね。
(ハマスは予想以上の痛手を負っている、そう見て良いと思うよ。)
ね?
実際問題として、ウクライナにしろイスラエルにしろ言葉が通じて話し合いもできるのに、片方が仕掛けてきたから話し合いで済まない事態になっている、って事だから。
事が起きた場合、どうやって国と国民を守るか?
9条にはその部分が足らないよ。
今回の熊の被害は、相手の都合次第で襲われる危険、を明確に示してくれた事例と思う。
例えばこの事件も、相手の都合で強盗を働こうとした犯人達に、有効な反撃ができたから、これだけの被害で済んだのだと思う。
貴金属店襲撃のヘルメット3人組 店員がさすまたで撃退…前日に下見?バイクに偽装か【もっと知りたい!】(2023年11月27日)
話を熊に戻すと、熊が襲ってこない様にするのが一番で、それは憲法9条の精神と通ずるものは有ると思うけど、
襲われた場合どうやって相手を撃退するか?
を考える事も必要でしょ?
昨今の熊被害、何が一番大事なのか?(熊の命より人間の命でしょ?)
そして、熊が人里を恐れて山に帰る有効な方法が見つかれば、無駄な殺生はしなくて済むはず。
それを考えてから「熊を殺すな!」って言ってもらいたいね。
(「政府批判をするだけの政党」ってあったなぁ・・・。その関係者かな?)
安全な場所から高みの見物ができる立場の人間が、とやかく言う資格は無い、そう思います。