菅首相の長男による総務省幹部の接待問題で、後からヒョッコリ出てきた感じの山田真貴子広報官の高額接待。
先の幹部の接待問題は処分した事で終わりに向かっているのですが、山田広報官の方は接待内容より、菅首相の対処が問題になりそうです。
菅首相は小泉政権の時に総務副大臣、安倍首相(1次)の時に総務大臣として総務省に強い影響力を持っています。
二度目の安倍政権では官房長官として、その影響力は維持し続けました。
これ、小泉・安倍と言う強力な後ろ盾を持っている時に強権を発揮して、その影響力は強大なものとなっています。
たまたまパソコン・スマホの普及や衛星放送の進歩などが有る時期でもあり、古いルールだけでは対処できず、情報の世界に政治が介入しやすい社会でも有りました。
今、各省庁で働いている人たちに関係ある期間、、、過去30年を振り返ると、自分たちのトップに付く大臣はその殆どが短期間で、たとえソリが合わなくてもしばらく我慢していれば新しいトップに代わると・・・
しかし、その考えは小泉・安倍首相時代には通用しなかった。
私たち一般人に直接関係する行政は、知識のない政治家がトップで、知識・経験豊富な部下の構造になります。
そして官僚と呼ばれる人たちは、出世はもちろんですが、自分の考え(政策)が正しいと強い自信を持っています。
自分の考えを現実のものとすれば強い達成感を得られるのは当然で、それが仕事のモチベーションになります。
強い権力者の下に付いた時、、、自分の考えを案に多く盛り込むには・・・
他の案より振りちぎって素晴らしい案など有りえない。やはり決定権者に受け入れてもらって、、、なんぼとなります。
そんな空気が自分の職場に蔓延すると、、、、色々な問題が発生します。
それが、、、菅首相の長男の接待を受ける事に繋がるのは明白な事です。
「首相の長男だから行った」 これは口が裂けても言えないでしょうね。
処分を受けた人たちも、この一点を口にしない事で「悪いようにはされない」と期待するでしょう。
その判断をするのに参考になるのが山田広報官に対する最高権力者・菅首相の一挙一動です。
菅首相が総務大臣や官房長官時代に強権をふるって、マスコミ関係者や情報会社から不満は出ていましたが。結局は反対を続けることは出来ず、今に至っています。
その強権をふるってきたことが正しいか否かは、これから先で解る事ですが、菅首相と直接接する記者たちの不満は残ったままです。
そんな状況の時に・・・菅首相は明らかに記者たちから逃げた
予定された記者会見を開かず、山田広報官を記者の前に晒すことを避けてしまったのです。
もちろん何時もの様に山田広報官を伴って記者会見を開くと、菅首相の話の内容とは別に山田広報官の処遇についての質問攻めにあうのは確実です。
このままで政治部の記者たちが引き下がれば・・・・それこそマスコミの存在意識に関わります。
週明けからは記者たちの攻撃が始まるのは必至です。
虎の威を着た大臣・官房長官時代とは違って、自分が虎となって対処しなければ、それこそ身内の自民党議員からも批判が出て止められなくなるでしょう。
秋には解散もしくは任期満了で必ずある選挙が有ります。それまでヨレヨレの政権で、コロナ対策やオリンピックをやらなくちゃならない。
私たちにとって目の前のコロナ対策は重要です。
それに集中できるように山田広報官の対処はスッキリと対処してもらいたいですね
菅首相・・・けっこうな正念場ですよ