私たち国民がやるべき感染対策の「3密」
テレビや新聞などで「3密」を聞かない日は無かったけど、最近はこの言葉を耳にする機会は少なくなりました。
3密って? そんな疑問を持つ人は少ないでしようが、今でも正確に直ぐ言えるでしようか・・・
「密会・密通・・・・」じゃないですよ。
そう 密閉・密集・密接ですね
徳島は変異株による感染が早くから発生して、他府県に先駆けて大量の感染者が出ました。
たいていの流行は遅れる地方都市なのに、こんな事だけは早くて嫌になります。
ただ感染拡大が早かった為か、最近では少し落ち着いてきた感じもします。
従来型のウイルスで医療施設などで感染者が出ても、その後の検査で発見される感染者は最初の人数より少なく、自然と感染者が減っていく傾向がありましたが。 変異株のウイルスになってからは、一気にその施設の大半の人が感染して、そこから家族とかに広がり、なかなか止まりませんでした。
当然の様に重症者も増え、対応できる病院は他の病気の患者に悪影響を与える様に。
残念な事に亡くなる人も増えました。 死亡者の増加と病床のひっ迫状態は今も続いています。
そんな中、地元徳島のテレビ局がコロナ患者に対応している中心的な県立中央病院の院長にインタビューをしました。
院長は変異株と従来のウイルスとの違いを力説して、見ている私たちに緊張感を持って感染予防に努める様に話していました。
感染力が強い事はもちろん、若い人でも重症になるとか、朝に元気な人が夕方には重症者になったり急変するとか・・
そんな話の中で驚いたコメントがありました。
「(略)・・・3密の1つでも感染する、、、」
変異株のウイルスの感染力の強さを強調したかったのでしようが・・・
人は他人の話を自分の都合に合わせて解釈します。 3密にならなければ感染する確率は低いと・・
自分の悪い事を、他人のもっと悪い事を引き合いに出して正当化してしまうんです
従来のウイルス株でも、変異株でも3密の1つ有れば感染します。
3密状態は最悪な状態を言っているので、3密を避ければ感染しない・・・と言う勝手なイメージは大きな間違いです。
ウイルス感染で多くの専門家の意見が垂れ流し状態で、私たち素人はどの意見が正しいのか、どの意見を取り入れれば良いのかの判断に迷います。 その結果、自分に都合の良い専門家の意見を取り入れることになります。
ウイルスによる感染対策は本来専門家は別々です。
・ウイルスその物を研究している人
・感染した患者に対応する人
・市中での感染を防止策を考える人
国や地方に広がる事を防ぐことを研究している人と、ウイルスその物を研究してワクチンなどを作り出す人は分野が違います。 まして、日ごろは一般診療にあたっている医者に専門的な感染対策を求めても無理が有ります。
自分の専門分野から派生させて関連する事を言うのには、間違いや誤解を招く恐れが有ります。
一般的な事柄はそれでも良いのですが、ウイルス関連は人の命に係わる事なので慎重になって欲しい。
テレビ・新聞以外にもインターネットの普及で情報は幾らでも有ります。
有る項目に対して世界的に素晴らしい人でも、社会にマスコミを通じてコメントするのは素人です。
意見を聞くマスコミも要点を間違わない様にしなければ、素晴らしい意見と誤解を招く意見とが混在することになります。それを受け取る側に正しく判断させることは無理と言うもの。
私たちもその情報を精査する力を身に付けなければ、豊富な情報は百害あって一利なしです