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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

健康保険証の記号で判明

2015年09月26日 08時56分31秒 | わが半生
債権回収とは結構、大変ですが行方不明の債務者が見つかった時は本当に『やったぁ~!!』という気分になります。私は1年近くも支払いせず”逃げている?”債務者の追跡調査をしておりました。当時は子供の借金は親が支払う・・日本人ならではの責任感??の強い民族意識もあって本人が居所わからない債権も親に言えば結構、解決もついていた時代です。また親も借金に追われる子供を匿うことも少なくありません。しかし、私が持っていた債権は親の居所がつかめなかったのです。戸籍謄本も今では絶対といえる程、第三者は取得は無理ですが当時は借用証のコピーを送れば簡単に取得もできていたので・・本人の本籍地・・親の戸籍から夫の戸籍に入る記録から親の戸籍がわかり・・親の戸籍の附票を取れば親の居所がわかります・・が・・この債権は親の居所がわからず・・附票も上がりませんでした。おそらく親は本籍を移したのであろうと・・困りました・・そこで新規融資の申し込みで預かった保険証の記号を社会保険事務所へ電話したのです。『天王寺区の○○病院ですが・・保険の確認をお願いします。えっと記号は大手前あいろ・・○○です。』そう伝えると暫く待たされ代わって若い男性が出てきました。『もう一度、該当者の氏名と生年月日、勤務先を教えてください。』私は質問に答えると『あーー・・その方でしたら・・えっと○○生命保険会社の組合保険に変わられてますネ』は??私は驚きました。こうも簡単に転職先が判明するとは・・病院の事務員になりすまし電話をしたのは保険の資格切れの確認・・退職後、保険証を返さず病院で治療を受ける人も時々いるそうで診療費を徴求できなくなるリスクを回避すべく確認・・そんなイメージで電話したところ思わず○○生命の保険組合に変わっていたとは。○○生命は業界でも大手。私は○○生命の人事へ連絡しました。『あ・・お忙しいところ申訳ございません。そちらの従業員で○○さん。。おられると思いますが・・その方の知り合いより保険に入るなら・・その方に言えば?と言われたのですが、どちらの営業所かは存じ上げないとのことで問い合わせしました。』今の時代では考えられないことかもしれませんが・・『○○でございますね?少々、お待ちください・・』暫く待たされたあと『○○は確かに在籍しております。保険の事でしたら○○より直接、電話をさせますのでご連絡先をおっしゃってください・。』私は・・(やった!在籍してた)心の中で大きな笑みを浮かべつつ・・『わかりましたでは06-××-××××へお電話願います。』私は自分の氏名を名乗り電話番号は会社の別の電話番号・・通称回収電話番号を伝えたのです。この回収電話番号は支店の代表電話以外で延滞債務者からの折り返し専用ダイヤルでもあります。なので・・かかってくると社名はいきなり名乗りません。個人名で出る番号です。15分くらいだったと思います・・RRRRR♪♪回収電話が鳴りました。『ハイ。○○です。』私が出ると女性の声が聞こえました。『○○生命の田中(仮名)ですがYさん・・いらっしゃいますでしょうか?』来た・・・1年間も未払いで延滞債務者が受話器の向こうに存在しているのです。私はこみあげる興奮を抑え冷静に、ゆっくりと言葉を発しました。『田中さん(仮名)ですね。確か以前東成区○○町にお住まいの・・えっとK食品会社でしたっけ?おられましたよネ?』私は本人の特定をするように質問すると『ハイ・・確かに東成区の、その住所にすんでいましたけど?あの・・どちらのYさんですか?』弱弱しい声になって聞く債務者に対し『実はね・・レ○クのYです・・1年間も支払いなく・・事情もあったんでしょうが困りますねぇ。』私は網にかかったネズミを取り押さえた気分になりました。すると・・『な・・なんで?わかったんですか?』は?私は耳を疑いました。『いきなりですか・・その前にご迷惑をおかけし申訳ございません・・ではないですか?』延々30分、債務者の連絡先、実家すべてを聞き出し即日、支店へ来るよう依頼しました。女性は翌日、まずは1万円を持参し今後の返済計画を支店長を交え話し合いをしました。1万円の入金によって貸し倒れにならずに済んだのですが・・この債権で私の運命が大きく変わったのは事実です。そして数日後、支店長より『Y君、明日から二か月管理センターへ研修に行ってくれるかな?』管理センターとは延滞し支店では未回収であった債権を管理する部署です。もちろん・・行くことに承諾し大阪市中央区の本町にある、その部署へと翌日、足を運びました。
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