しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <苦難の中にあっても>

2024-11-08 | Ⅰテサロニケ
「このような苦難の中にあっても、だれも動揺することがないようにするためでした。あなたがた自身が知っているとおり、私たちはこのような苦難にあうように定められているのです。」(Ⅰテサロニケ3:3新改訳)

町から町へ追われ、迫害を逃れるしかなかったパウロは、せっかく生まれたテサロニケの信徒たちを残して南のアテネに移動することになった。しかし心配でたまらない。彼らは迫害者たちの攻撃にさらされ、離散して信仰をなくしているのではなかろうか。▼耐えきれなくなった使徒はアテネからテモテをもう一度テサロニケに戻し、人々が無事でいるか、教えを守っているかどうか調べさせた。すると信徒たちはみなしっかり信仰に立ち、もう一度パウロに会いたがっている、そのような報告を受けた。彼は喜び、手紙を書き送ったのがこのⅠテサロニケ書である。▼私たちは使徒が生まれてまもない信徒たちに抱く深い愛情に、心がゆさぶられる。そしてその愛は天におられる牧者であるイエス・キリストから出ていることを、改めて知るのである。主は今日も同じ愛をもって私たちを見ておられる。▼「わたしは、あなたの苦難と貧しさを知っている。だが、あなたは富んでいるのだ。ユダヤ人だと自称しているが実はそうでない者たち、サタンの会衆である者たちから、ののしられていることも、わたしは知っている。あなたが受けようとしている苦しみを、何も恐れることはない。見よ、悪魔は試すために、あなたがたのうちのだれかを牢に投げ込もうとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあう。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与える。」(黙示録2:9,10同)