しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <新しい律法主義>

2024-12-07 | Ⅰテモテ
「彼らは結婚することを禁じたり、食物を断つことを命じたりします。しかし食物は、信仰があり、真理を知っている人々が感謝して受けるように、神が造られたものです。」(Ⅰテモテ4:3新改訳)

今日、化学物質による汚染が食物におよび、同時に分析技術やその他の知見が進んだことにより、あれは食べてはいけない、これは危険な物質が含まれているから警戒せよ、とかいう情報が洪水のようにあふれている。健康情報が私たちの身の回りに満ち、人々はふりまわされて右往左往している。まるで「新しい律法が世界を支配している」といってよいかもしれない。▼だがパウロは食物に関し、「神が造られたものはすべて良いもので、感謝して受けるとき、捨てるべきものは何もありません」(4同)と断言する。キリスト者は神経質にならないで、どんなものでも感謝し、神の名において喜びつつ食事をするべきだ、と私は思う。もちろん暴飲暴食はいけないし、節制や断食をすることも大切なのはいうまでもない。▼そして使徒は「神のことばと祈りによって、(すべてのたべものは)聖なるものとされるからです」(5同)と結論する。一同がテーブルに着いたとき、主の御名によって感謝祈祷をささげることは、その意味で非常に大切である。聖餐式だけではなく、食前祈祷は、たんなる「お飾り」ではない。私たちの口に入るあらゆる物を、御名によって聖なる物とし、無害な物に変え、神殿であるからだを養い育て、維持する神の祝福の現れなのである。